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逃亡するって大変らしい

 愛媛県の刑務所から脱走した人が広島県で確保されたとニュースが流れて安心しました。四月に入ってすぐにの事件に、不安なお気持ちで新年度を過された方々がいらっしゃるかと思います。

 他県、他地方に住まう人間は一体どこまで逃亡したのだろう、空き家がそんなにあるのかとニュースを聞きながら、はらはらしておりました。

 そして、以前宮城県内で起こった事件を思い出しました。

 記憶が曖昧なので、当時の記事を検索してみました。

 平成二十五年の十一月半ばの出来事です。仙台中央署の取調室から、取り調べ中の容疑者が隙を突いて、逃走しました。腰縄をしていたそうですが、それでも逃げて、外に出ました。仙台中央署といったら、仙台市内でも繁華街や商店街が近い場所。

 で、逃走犯は裸足で軽装。

 どうしたのか、すぐに捕まえられませんでした。

 逃走犯はドイツ人の若い男性。

 当時の事件の続報を聞くと、そのドイツ人はヒッチハイクして逃げたとなっています。職場では、その話題で持ちきりになっていました。

「裸足で軽装の外国人がヒッチハイクして怪しいと思わなかったんだろうか?」

「車道に飛び出して来たら、車を停めざるを得ないし、車に取り縋られたら、窓なり扉なり開けたんじゃない?」

「運転手は男性だったんでしょう?」

「でも、その後ニュースを知って、届け出たから、逃げた先を特定できたんじゃない」

「裸足で逃げたのがいつの間にか靴履いて、上着も着て、凄いね」

「恵んでもらったのか、盗んだんだか知らないけど、みんな親切」

「逃げといて、寒いからと出頭してきたってなんだろうねえ」

 そう、傷害の罪で拘留されていたそのドイツ人男性、警察署から逃走して、行く先々で気の毒な外人さんと優しくされたものの、流石に泊めてくれる家はなかったらしく、「サムイ」と出頭してきたのです。

 警察署での不手際から一時どうなるかと案じましたが、東北の初冬の気温にドイツ人も野宿に耐えられなかったと、あっという間に終わった事件でした。

 三週間逃げ続けた松山刑務所の逃走犯、気温は耐えられても、隠れ続けるのには苦労したし、顔立ちからすぐに通報されて、身柄を確保されています。

 悪いことはできないもんです。

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