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オリンピック以外の番組を観てました

 二月十日の土曜日の夜の七時半から、NHKのBSで、『映像の世紀プレミアム 第8集「アメリカ 自由の国の秘密と嘘」』をリビングで観ていました。始まってからしばらくして、良人は、「俺はもう少ししたらオリンピック観るから、先に部屋に言っているよ」と言いました。ドキュメンタリー番組はお互い好きなのですが、編集の仕方で同じ題材でも印象が変わってきますので、ここに好みが出てきます。

 良人のスポーツ観戦好きは承知しておりますので、わたしはこっち観たいからごめんねえと言ってました。

 始まりからいきなり、オーソン・ウェルズのラジオドラマの『火星人襲来』です。ラジオドラマではなく、本物のニュースと思って大騒ぎになったというアレです。その次にやはりオーソン・ウェルズの映画『市民ケーン』。わたしはこの映画を観たことがないです。『市民ケーン』は新聞王ハーストをモデルにしていると言われていて、評論家には受けましたが、ハーストからの圧力で上映をなかなか引き受けてもらえなかったとナレーションが入りました。その新聞王ハーストに流れが移っていきました。

 フェイクニュースで世論を操った、大袈裟に報じた、開戦の方向に持っていこうとした、大統領選挙をも左右したと紹介されていきました。なんかまあ、孫娘がテロリスト集団に誘拐されたのも解るような気がしてきます。

“America first.”

 ハーストは今の合衆国大統領と同じ発言していました。編集の妙でございましょうか。

 FBIの長官フーバーやケネディ暗殺の謎、ニクソンのウォーターゲート事件、ベトナム戦争、などなど紹介されていました。

 良人が飲み物などを用意して、「部屋に行くから」と声を掛けた時に丁度ネヴァダ州での核実験の映像が流れていました。

 ネヴァダ州には核実験施設とラスベガスがあるのは知っていましたが、ラスベガスで地上核実験の見物で盛り上がっていたとは知りませんでした。雷みたいな閃光や突風を花火程度の気分で面白がってたんだと、げんなり。その上爆心地から数キロの場所に塹壕を掘って兵士を待機させている映像。

「大丈夫だったのかよ」

 良人もつい見入って呟いていました。『プルトニウムファイル』(上・下二冊 翔泳社 アイリーン・ウェルサム著 渡辺正訳)や『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』(広瀬隆 文春文庫)を読んで覚えていたことを答えました。

「米ソ冷戦時代に核攻撃後に兵士を使った作戦が有効かの実験に、自国民を使ったの」

 空中で原子爆弾を爆発させるのに真下の地上でサングラスをしただけの兵士が五人見上げている映像まで流れました。

「兵士五人はその後六十代で癌で死亡したことが判明。この実験との因果関係は不明」

 とナレーション。直後にぶっ倒れたならともかく、そう見解を出すしかなかったでしょうね。

 大国であろうが小国であろうが、秘密や欺瞞はあるのでしょう。しかし、十八世紀に建国された若い国であるから、建国の理念ははっきりと掲げられています。

 何の目的でメイフラワー号が新大陸を目指したのか、世界史のおさらいでもしてみましょう。

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