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『西郷どん』を観てません

 毎年お正月の日曜日に、「今年の大河ドラマを観る?」と良人と話します。毎週熱心に見る年もありますし、初回から何回か観て止めてしまうしまう年もありました。

『花の乱』はわたしが観たかったけれど、良人はまるで興味なしでした。日野富子役の三田佳子はどうでもよかったのですが、細川勝元役の野村萬斎や森侍者役の檀ふみ、一休宗純の奥田瑛士が面白かったんですもの。

 幕末ものの『花燃ゆ』は観てなかったです。ヒロインの吉田松陰の妹は、久坂玄瑞との縁談の時、「好みの顔でない」と久坂が断ろうとしたというエピソードから不美人のように言われています。若い時の写真が残っていないようですから、単に好みの問題なのかお顔の造作がよろしくなかったのかは何とも言えません。

『八重の桜』は毎週観てました。よりによって配偶者の新島襄から「ハンサムではないが(端正な顔立ちではないが)、彼の女は生き方がハンサムだ」と評されていますし、年齢を重ねてからの写真を見てみても、美人ではなさそうです。

『花燃ゆ』も『八重の桜』も、つまりは美人じゃなかったかも知れない女性が主人公で美人女優が演じていました。まあ、新島八重役の綾瀬はるかは美人ですが、『仁~JIN~』を観ていて、肩ががっちりとしていて着物が似合わないと思っていました。新島八重は力持ちだったので体形的には案外適役かもと思ったものでした。

 人間を美醜で判断しちゃいけないのは解っておりますが、そこは娯楽番組ですもの、そこらへんは観てて楽しく、気分よく制作しなくちゃなりません。歴史の考証とどう嚙み合うかは制作サイドの問題で、あんまりいい加減だと、ふざけるな、バカにするなと学者さんや歴史ファンからお叱りを受けます。

 で、今年も「大河ドラマを観るかどうか」を会話しました。

「薩長ものは観たくない」

 と、良人のお返事。

「薩長もの」、ここらへんが我が家で『八重の桜』と『花燃ゆ』の視聴の違いを生んだ原因でもあります。『篤姫』は割と観てましたが、あれはちょっと違います。

『八重の桜』で世良修蔵が襲撃されて殺されるシーンで、心の中で快哉を叫んだ人がいたと思います。わたしもどれだけ憎まれた人物だったかとすうっとしたのです。

 奥羽越列藩同盟の地域で幕末の郷土史を知る人で、世良修蔵を好きな人はいないと思います。あれは役割だったんだから仕方ないくらいは評する人はいるかも知れませんが、好きだという人はいないでしょう。

 それくらい同じ日本の中でも、歴史上の人物を見る目が違うとしか言えません。明治維新百五十年になっても、まだ心情として、客観的に俯瞰できない歴史があります。

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