またまた清潔でないお話
先月、わたしと良人、別々にですが、左手の指に怪我をしました。利き手ではないものの、手先はどうしても使わずに済ませられないものですから、まめに消毒し、絆創膏を貼り直しておりました。
良人の傷が深くて、消毒のほかに「オ○ナインH軟膏」を塗ってくれというので、綿棒を使って塗りつけていました。
「オロナイ○H軟膏」の効果・効能には、ひび、しもやけ、あかぎれ、きずと昔から変わらず書いてあります。にきびや水虫、(かるい)やけども変わらず載っています。たむし、いんきん、はたけ、しらくもも昔から変わらない表示です。
はたけ、しらくもって今でも多い皮膚疾患なのかなぁ、顔や頭を洗うのを嫌がる子どもとかで今でもあるのだろうかと、ふと思いました。顔や頭の一部が白っぽくなって、その部分がカサカサする、となれば、ある程度の年齢以上の女性は洗った後保湿しましょうとなります。幼児だと、顔を拭くのやだぁと逃げ回ったりすれば、はたけの症状が出たりするのかしらん。ウチのヤロコではなかったけど。
わたしが小学生の時、担任の先生からアタマジラミが流行っていますから注意しましょうと言われたことがありますが、虱も蚤も単語やそんな虫がいるとは知っていても、実感なかったです。一応、小学生の頃は清潔検査といって、爪が伸びてないかとか、頭は洗っているかとか、ハンカチやチリ紙を持参しているか、などをやってましたが、少なくとも自分たちの知る範囲でアタマジラミが発生したとは聞きませんでしたので、他人事でした。
帰宅してから、祖父母にそんな話をすると、昔は虱がたかっているとDDTを散布されたんだと、今はしちゃいけないことを教えられました。
芋蔓式に連想するのが、大人になってから観たフランス革命もののビデオでして、エマニュエル・ベアールがマリー・アントワネットで主演していたものでした。嫁いできてすぐの対面シーンで、ルイ15世がお付きの者に孫の手みたいなので体を掻かせいいました。お風呂に入る習慣の無い方々らしいっちゃらしいです。
ウールや絹の服を仕舞う時、防虫剤を入れます。良い素材の服ほど虫が喰いやすいですよね。高貴な方々はお風呂に入らない上、良い素材の服を着ますし、西洋では毛皮のコートやマントも着用します。これもまた、ダニが付きやすいとかで手入れが大変らしいです。
かつて日本で国民病と言われた蟯虫も、罹患する人たちが減っています。しかし、これは昔、誰でもお腹に飼っていたものです。だから国民病だったのです。人間のお腹に住んでいる虫は腸内細菌だけではないかった時代が長かった訳で……。ソプラノ歌手のマリア・カラスがサナダ虫ダイエットを成功させたと言いますが、真似しちゃいけないものです。
ああ、書いてて体が痒くなってきました。文明社会に感謝しながら、この辺で失礼します。




