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合理化による労働強化

 わたしが給与所得者だった頃、良人から食器洗い乾燥機を購入しようかと持ちかられたことがありました。共働きであったので、そう提案してくれたのでした。しかし、その頃は姑と同居を始めていました。

 わたしがフルタイムで働いている昼間、姑は家事をして、夕飯の準備をしてくれていました。子どもたちがいて、良人だけでなく、わたしも残業で遅くなる頻度も多く、後片付けぐらいは機械に任せていいんじゃないかと考えてくれたのでしょう。

 しかし、姑とわたしは良人の提案を却下しました。姑は、昔勤めていた職場の厨房の食器洗浄機の非常にメンテナンスが面倒だった記憶があるので、それで嫌がりました。わたしも家電量販店に出向いて色々と見てきましたが、やはりなんにでも機械はメンテナンスが必要なんだと実感して、それほど便利と感じませんでした。そして、何より、機械を導入したら、良人や子どもたちが家事を手伝わなくなる、合理化による労働強化につながるから、嫌だと断りました。いくら機械が食器を洗い、衛生的に乾燥させてくれるといっても、汚れが酷い食器は軽く洗ったり、紙で拭き取ったり、そして洗濯機に服をポンポン放り込むのとは違い、きちんと皿やお椀を並べ、洗剤を入れて、と考えると、そんなことやってる時間があるなら、ちゃっちゃっと洗っちまった方が早い、そして食器洗い乾燥機に食器を並べるのはいくら手間でも、わたしか姑が担当し、良人や子どもたちは食べた後の食器の片付けに見向きもしなくなるだろうと想像してしまったのでした。

 自分で使ったものは自分で片付けるくらいしてもらわないと困ります。(これは十数年経過した今でも成功しているとは言い難い)

 職場で食器洗い乾燥機を購入して、その使い心地などを教えてくださった方がいました。男性でした。三食毎度食洗器を使うのはやっぱり経済的にどうとか、皿は綺麗になるが、お椀はねとか、教えてくれました。手で洗った方が綺麗になるんじゃないのか、機械の性能をどの線で満足するか、考え出すと難しいですね。そこのご家庭では、食器洗い乾燥機に食器を入れて、洗剤を投入してスイッチオンするのは、奥様ではなく、その男性の担当のようでした。

 ま、家庭それぞれでござんす。

 NHKの朝のドラマを観ていまして、路線バスの車掌さんが出ていました。わたしの記憶で、幼稚園の年長か、小学生の初めくらいに自分もバスで見た覚えがあります。

 その後、マイカーの普及に伴い、降車ボタンや自動精算機が出てきて、車掌さんはいなくなり、運転手さん一人の「ワンマンバス」になっていきました。どうして「ワンマンバス」と言われていたか知らない人の方が多いと思います。

 車掌さんがいた方が運転手さんは運転に集中できていたでしょうし、お客様からの質問や苦情の対応も車掌さんが対応、もしくは二人で考えて、会社に連絡してなどできていたでしょう。人員の削減、機械化による合理化、運転手さん一人で路線バスを走らせ、乗客への対応もする、労働強化だと昔、労働組合でやり合ったりしたのでしょうか。

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