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昆虫の話

 警告 虫の話をします。虫です。虫の嫌いな方は読まないでください。

 最近のニュースで、ゴキブリはメス三匹いれば単為生殖で子孫を増やせると出ていました。研究の成果の細かい点は省くとして、ワモンゴキブリがメスばかりで複数匹いれば増えていくと北海道大学で観察されたそうです。ですから、フェロモンでオスを誘い出して、繁殖できなくする駆除の仕方は通じない、オスメス関わりなく駆除しなければいけないそうです。

 ゴキブリ、お前もか、です。

 ここのサイトの生き物エッセイ、はくたくさん作の『ダンゴムシ魂』でも単為生殖するフェニックスワームのお話を拝読していましたので、昆虫でも単為生殖するのは知っていました。

 蜂や蟻でも受精卵、未受精卵で生まれてくる虫の性別を分けると、何かの本で読んでいたので、未受精卵でも孵化して、きちんと成長するとは、哺乳類とは違うんだなぁと変な感心をしたことがあります。

 大昔、蜜蜂の生態を『ダーウィン○来た』で観たような記憶があるのですが、蜜蜂の新婚飛行と呼ばれる、オスと女王蜂の飛行ですが、何故オス蜂が死んでしまうのか、撮影を試みようとしたけれど、NHKでは撮れなかったそうです。そこで海外のテレビ局で撮影した新婚飛行の様子を流していました。

 なんと、オス蜂は女王蜂に精子嚢を渡す時に体が裂けてしまうのでした。そりゃ死ぬわ。女王蜂が蟷螂や蜘蛛のメスのような真似をしているのではなくて、オスが子種を渡すのが命と引き換えなのでした。壮絶な一生、女王様とお付き合いしたらただ一度で昇天してしまうオス。いえ、無事に女王蜂に気に入られるだけいいのでしょう。女王蜂に相手にされない、もしくははぐれ、見付けられないうちに捕食者に捕らえられたり、寿命が尽きたりするオスもいるのでしょうから、体が裂けて昇天するのはその生命体としては仕合せなのかも知れません。

 オスがいなくても繁殖できるもん、とメスばかりの集団になったら、クローンと同じなので、遺伝子のバリエーションが無くなり、環境変化に弱くなる。有性生殖はその為にあると、今のところ説明されています。

『ダンゴムシ魂』でフェニックスワームはミズアブの幼虫であると説明されていました。

 ミズアブってどこかで目にした名前だなあと思っていたら、その頃読んでいた本の中に出ていた昆虫の一種でした。

 本の題名は『法医昆虫学者の事件簿』(草思社文庫 マディソン・リー・ゴフ著、垂水雄二訳)です。淡々と読まなくてはなりません。内容のビジュアルを想像すると、ものすごぉくグロテスクです。それでも好奇心を抑えきれず、非常に面白がって読了したのでした。

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