楽して稼げる仕事はない
楽で給料も高くって、そんな仕事はないと解っていても、腹が立つニュースって耳にしてしまうことがあります。
中央省庁やマスコミに学閥があって、それから外れたキャリアはどーのこーのは別の所で書きましたからここでは繰り返しません。
中央省庁の職員が頑張って仕事をしているのは理解します。優秀な人たちがいて、昼夜を問わずに働いているのも知っています。
統計、データの大事さも知っています。
昔は文書で通達を出すので時間差が出てきてしまうのを見込んでの余裕をもって、準備期間なり回答時期なり設けていました。
世の中便利なネット社会になって、通達を知らせるのもメール、データ提供を命じるのもメール。
連日のようにこれこれの件数と内容を把握したいから、夕方まで回答のこと、とメールがその日に来たと、大童になった経験があります。その「これこれの件数」はカウントされてはいるものの、要求されている内容の回答するのに過去の書類をひっくり返さなければできないものでした。多忙な時に限って頻繁にデータを求められ、既に頭はショートしていました。
中央省庁の職員の資料作りの為に仕事をしているんじゃない、こちらは直接役所にご足労いただいている市民の皆様の為に仕事をしているだと、泣きたくなりました。データは突然必要になるんじゃないだろう、どっかの政治家の為か、それとも立法の為の理論武装か。
「税金から給料もらっている」、「そんな対応民間なら有り得ない」と、違う役所の不祥事があっても、公務員だからとお叱り受け、自分の役所の問題の時はそれこそ一生懸命働いて、お寄せいただいたご要望にお応えしようと努力してきました。
あらゆる職場も同様でしょうが、役所は特定の方の出入り禁止はできません。反社会的勢力の方々が来所されることもあります。そして、役所に来て長々と世間話をしていくお客様も何故かいらっしゃいました。追い返されないと心得て、多少行政に関しての質問をされて、それに答えると、後は役所の仕事とは全く関係ないお話を始めます。こちらは帰れと催促できません。
故郷の昔ばなしで、怠け者の若者がお釈迦様に、「どうか寝ていて食われるようになりたい」と願いました。方言が入るのでこのような言葉遣いなります。お釈迦様の天竺の森に行けば願いが叶うと告げました。それで怠け者の若者は天竺まで行き、森でゴロンと寝ころびました。虎が出てきて若者をぺろりと食べました。
「寝でいで食われる」
いっそのこと虎に喰われた方が仕合せなのかと思いました。