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必須資格

作者: 小雨川蛙
掲載日:2026/02/02

「なんでこんな資格取らなきゃいけねえんだよ」

「知るかよ。上の考えなんて」


 私はテキストの文章を読んで失笑する。


「馬鹿か。こんなことしたってやる奴はやるだろ」

「まぁな。思い悩んだ末の行動だからな」

「だからもう、ここまでいった場合は何もしないほうがいいんだって」


 私は反論の余地もない言葉を吐いたつもりだった。

 しかし、あっさり言葉が返ってくる。


「だけど、昔からいただろ? ギリギリになって考え直すヤツ」

「あぁ、いたな」

「そうでなくとも最近は『先がある』って思う奴が多いんだよ」

「は? 死の先なんてあるわけねえだろ?」

「最近は下火だけど『転生』って概念というか、作品が外界で流行ったときがあってな」


 思わず舌打ちが出る。

 あんな概念が流行ったせいで私はこんな資格を取ることになっているのか。


「バカか。あるわけねえだろ、転生なんて」

「そう言えるのは俺らが死神してるからだよ」

「そんなバカな人間たちを思いとどまらせるためにカウセリングの資格を取れって? ふざけんなよ」

「仕方ないだろ。最近俺らのもとに来る魂は『前世に未練がまだある』段階で来ることが多いんだから……」


 なだめる相方の言葉でもイライラが収まらない私はついに大声で言っていた。


「バカが変なことするから面倒な仕事が増えんのは人間も死神も同じってか。クソが」

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