蜘蛛の巣合戦――殴り込み!! vs ソードフィッシュ編
1
「待たせて悪かったわね」
「別にええで。面白いモン見してもろうたし」
労いのひと言をかけてきた“はつき”に、有美は気にせんでええよといった口調で返した。二本の小太刀を逆手で構えていく銀髪の女に対して、有美は腰に差した刀の柄に手をかけて、躰を徐々に沈めていった。
先手を切ったのは、梶木有美。
滑らせるように踏み出して、抜刀。これから一歩退いてかわした、はつき。だが、抜刀は一回に終わらず。斜め上に振られた切っ先は、すぐさま袈裟を狙って降り下ろされてきた。“はつき”はこれを、逆手の小太刀を上げて防御。それから懐に踏み込んで、もう片方の小太刀を突き出していく。有美が、腹をめがけてきた逆手の小太刀から、突き上げた足の裏で拳を踏みつけて防いだと思ったら、離脱して構え直した。両手でしっかりと柄を握り、目の前で肘で直角をつくり刀の“みね”を対角線にして、犬神はつきを視界におさめたのだ。
―やだ、カッコいい。――と、感動する“はつき”。
そんな娘の思いを他所に、有美がかけ出していく。袈裟を斬りつけ、真横に凪ぎ払い、斜めに振り上げて、心臓を狙って突きを繰り出した。これらが当たれば、はつきの躰はバラバラになっているが、この娘は全ての迫り来る銀色の軌道から、紙一重とはいかないまでもなんとか退けていき、反撃の機会をうかがっていた。しかし、この間にも有美の繰り出す刃は、はつきの制服を裂いてその白い肌に赤い線を刻んでいった。最後の突きから飛び退けた“はつき”は、息があがっていたのだ。いままでの刃から、頭と腕を失わずにかわせたのは、ただ単に運が良かっただけだと思いたい。距離を保ったままジリジリと横に動いていく“はつき”から目線を外すことをせずに、有美は今度は片手のみで刀を持ち、構えてゆく。そして、首をめがけて振り下ろしてきた。そうはさせてはなるものかと、逆手の小太刀で受け止めた、と同時に飛び跳ねて、有美の頭に膝を叩き込んだ。叩き込んだが、腕を上げられて防御された。そして、なんと、梶木有美が犬神はつきに頭突きを喰らわせたのだ。
自身の鼻の軟骨の折れる音を聞きながら、はつきは目の前で飛び散る火花を視た。これと共に足元が定まらず、脳味噌の中の映像も白みを帯びてきた。が、このまま倒れてはなるものかと踏みとどまり、両手の小太刀をとっさに振るっていく。恥ずかしながら無我夢中で反撃をしてはみたものの、この瞬間の私の記憶では四度ほど小太刀で斬りつけたはずだが、手応えはあった。手応えはあったが、半分のみ。いちおう、相手のどこを斬りつけたのかを確認してみようと、有美に視点を定めていく。そうしたら、有美の胸の下あたりと太股に、制服を裂いて赤い線を引いていた。有美は己に刻まれた傷をゆっくりと指で撫でていったのちに、背中に差した刀を鞘から引き抜いて、構えてゆく。
それから、はつきに向けて。
「これであんたと同じ二刀流じゃな」
「いやー。あんまりフェアーじゃないんじゃない」
「そういや、稲荷一門必殺の『九尾』って、お前は使えるのか?」
「いえ。私は小太刀が専門だから」
「ほうか。そりゃ残念じゃの」
第二ラウンド行くぜ。と、云わんばかりに先手をかけてきた有美が、二本の刀を振るってきた。上下左右だけではなく、斜め方向からも攻撃してくる刀に対して、小太刀で応戦をしていくが、当然のようにリーチで有利なのは有美にあるわけで、はつきは正直ちょっとばかり後悔していた。けれども、そこは我が主の稲荷こがねの為。こんなところで挫けるわけにはいかない。矢が降ろうが刀が降ろうが、鬼が出ようが邪が出ようが、私は“こがね”さんを全力でお守りしなければいけない。なにがあっても負けることは許されない。といった、はつきの主に対する想いなどを他所に、刃物どうしの攻防が繰り広げられていた。甲高い金属音が打ち合い、擦り合い、刃物どうしの破片と火花を舞い散らせて、お互い一歩も退かない攻防戦が続いていた。と、思われたが、押されてきたのは、はつきの方であった。これは単に、長刀と小太刀にあるリーチの差だけではない。通常は、長刀の一本だけでも両手でしっかりと持って構えても、素人及び初段の者ならばその鋼の重量に足がよろめいてしまう。しかも、この梶木有美に至っては、長刀を二本。世間で言う二刀流であるが、その両腕にかかる重量は当然二倍であるわけで、それを片手で振り回す。普通ならば、疲労と共に徐々に速度を落としていくのだが、梶木有美というこの女はこれの逆を行くようで、なんと、速さと力を増していっているのであった。さすがにこれに気づかない“はつき”ではない。有美の繰り出すこの攻撃に怯むことなく応戦している“はつき”も、なかなかどうして、かなりの根気持ちだった。
まさに、乱れ打ち。
その数は増す一方。
鋼のつくりだす鈍色の空間の奥で、一瞬の光を見た犬神はつき。その刹那、それは鋭い輝きをはなって、轟音を鳴らしながら“はつき”に急接近してきた。危機を察した銀髪の女は、とっさに躰をずらした。が、しかし、その銀色の閃光は女の左肩を貫いて、思考することを奪ったのだ。それは、凄まじいまでの突き。そしてそれは、一度だけでは済まなかった。途端に間髪入れずに二度目の突きが、はつきの心臓を狙ってきた。
私、このまま諦めるの?
いいえ。諦めてたまるもんですか!
はつきが両腕を広げたそのとき。
二度目の轟音を鳴らして有美の突きが炸裂した。
はつきの心臓を突いたはず、だったが。なんと、不発に終わっていたのだ。それは、有美の目の前に立ち塞がる銀色の壁が、はつきを貫くことを邪魔していた。
「なんならぁ、これは」
突如として現れた物に驚きを隠せない有美。
「私の髪の毛よ」
と、壁の向こう側からの声を聞いたとき、それはたちまち解れて横に流れていったのちに開けた光景には、はつきの姿はなかった。銀色の流れていくあとを追って後ろを振り向いたときには、すでに“はつき”が小太刀を構えてていた。遅れてはなるものかと、有美が長刀を振り上げたところに、はつきの振り下ろされた小太刀がすり抜けていき、右手首を切断されてしまった。激痛に堪えて、眼を血走らせて額に青筋を浮かばせて、鈍色の牙を食いしばり、手首の切断面から赤い液を撒き散らしながら、有美は残る片手の長刀に全力を注いで真横に走らせたのだ。しかし、それもむなしく空間を斬ったのみで、当の標的は跳ね上がっていた。有美の一撃から跳躍して逃れた“はつき”は、まずは踵を下に突き出して手元から長刀を蹴落として、次は逆手の小太刀を女の頭にめり込ませた。そして着地するのと同時に身を捻り、力を入れたそのとき、有美の頭は斜めに斬り落とされてしまった。だが、はつきの反撃はこの一撃だけてはない。それから今度は。もう片手の逆手の小太刀を振り上げて、その身を捻り、真横に銀色の閃光を走らせたのだ。はつきが有美に背中を向けて構えたその瞬間に、後ろの女の頭が先に落ちて転がったあとに、残された躰は首の断面から血飛沫をまさに噴水のように噴き上げていきながら、天井を仰ぐかたちで床に倒れた。
2
一方、村雨瑠璃子と椚木益子は。
「なあ」
「なんや」
「私が入ってきたときに居た、十人ばかりの姉ちゃんたちはいつ消えたんや」
「ああ。あの子らな。貴女が鱶美ちゃんと鱏美ちゃんに夢中になっとるうちにな、さっさと隣の部屋に行ってしもうたんよ」
「なんでや」
「“次のお客さん”のお迎えに云うてな」
「お客さんって、誰や」
「んふふふ。とぼけたらあかんよ、瑠璃ちゃん」
こう、愛らしく微笑んで返した益子。
そして、はつきと瑠璃子が益子たちと戦闘を開始しし始めた、その頃。牧場ラムを倒した神棚八千代は、同じ建物の二階を目指して階段をかけ上り、扉を開けて勢いよく部屋に入り込んだ。
はず、だったが。
―あれ?――
誰も居ないではないか。
それどころか、なにやら柱が多い。
そのおかげで見透しが悪い。
壁には木製のハンガーが幾つか掛けられていた。
そして、広い。だが、生活感が感じられない。
―おっかしーなあ。はつきさんと瑠璃子さんがいると思ってたんだけれど。――
部屋を間違えたかな、といった感じで後ろ頭を掻く。
いや、人の気配は間違いなくする。しかも、複数。
そう部屋の状況を感じ取った八千代は、腰の後ろのあたりから、なにやら丸くて平たく潰れた物を取り出した。同じ形が二つ合わさっていて、まるでモナカのようだ。今でいうと、マカロンが大きさ的にも分かりやすいか。しかし、全体的に暗い金属色をしていて、中に挟まれてあるものはクリームではなく、極細のワイヤーが巻かれていた。その丸い金属色のものの間から、輪になった先端部を引っ張りだして中指にかけて胸元に構えていく。周囲の気配に用心しながら、八千代が足を運んでいった、その目の前の柱の陰から平たくて長い刀が生えてきて、娘の首を狙ってきた。この襲撃から前転してかわした八千代の先の柱の、その陰からショートシャギーの女が現れてきて、マチェーテを振りかざしてきた。
水面蹴りで足を払い、ショートシャギーの女を転倒させたのちに、いの一番に襲撃してきた柱に振り向いたときはすでに、セミロングソバージュの女がマチェーテを真横に凪ぎいていた。マチェーテを腕の防具で受け止めたのと同時に、八千代は先ほどの丸い平たい金属色のマカロンのような物を相手の顔めがけて放った。すると、ボリともグチッともつかない音を鳴らして、セミロングソバージュの女の頭は潰されたのだ。そのすぐに、八千代はさっきの物を手元に引き寄せて構えた。その物をよく見てみたら、モナカましてやマカロンではなく、なんと、鋼のヨーヨーだったのだ。そのヨーヨーの円の中央には、菱形に収まった蜘蛛の紋様。つまりは、城麻実の城家の家紋であった。
セミロングソバージュの女を倒したすぐに、踵を返した八千代は、起き上がっていたショートシャギーの女の鳩尾と顔へとヨーヨーを二連続叩き込んで潰した。これの直後に、娘の背後の柱から“おさげ”の女からのマチェーテの攻撃にあうも、身を捻ってかわし、踵で膝を破壊して、後ろ廻し蹴りからの相手の首を足で絞めて倒した、そのあと、さらに先の二つの柱から“おかっぱ”の女とショートボブの女とがマチェーテを振り上げながら駆け出してきた。尻の下に“おさげ”の女を敷いたまま、八千代は目線の先の二人にへとヨーヨーを投げた。まずは、“おかっぱ”の女の頭を潰した。ヨーヨーを手元に戻したときに、ショートボブの女からのマチェーテをかわして、籠手で武器を叩き落とし、下腹部にヨーヨーを喰らわせて躰を折ったところで、再びヨーヨーを顔に叩き込んだ。それから、尻に敷いていた“おさげ”の女の顔めがけて至近距離からのヨーヨーを喰らわせた。
そして八千代が立ち上がって足を進めたとき、また別の柱から片目を隠したのが特徴的なセミロングの女、鰐夢香とワンレングスの女が現れてきて、それぞれのマチェーテを振り回してきた。夢香のマチェーテを跳ねて避けたのちに、ワンレングスの女のマチェーテから腕の防具で捌いていきながら、籠手で顔面を叩いて踵で腹を突き飛ばして、再び夢香に向き直る。そして、夢香の足を払って、足刀を顔に喰らわせたその直後に、またまた別の柱から、今度は今までよりも少し小柄な影が現れて、八千代の腹にマチェーテを走らせた。間一髪で避けたあとに制服を見てみたら、上着の腹の部分が裂けて、その下からは鎖帷子が顔を覗かせていた。その小柄な影とは、肩まで切り揃えた髪型で、この面子よりも明らかにあどけない顔が特徴的な女は、鰐愛香という。年齢は、なんと、十六歳。
愛香から間を置いて後退した途端に、八千代から見て横の柱から、長大な影が現れてくるなりに、娘の脳天をめがけてマチェーテを振り下ろしてきた。この奇襲から腕を上げて防いだものの、倍の力を感じで押された。が、防具で弾いて横に跳んで間合いを確保。そしてこの長大な影は、身の丈百八〇センチをほこり、スレンダーで長い四肢に、ショートヘアーの似合う女、鰐穂々白という。穂々白は、このマチェーテガールズの中で、一番の美形でもあった。その跳び退いた八千代のすぐ横では、ワンレングスの女がその刃を振りかぶっていた。これの刃から腕を立てて防具で受け、手首を捕って躰を丸め込んでの背負い投げで床に叩きつけて、肘鉄を顔にお見舞いしたあとに、駄目押しでヨーヨーを喰らわせた。素早く身を起こすなりに、愛香の振りかぶりから躰を沈めてかわし、夢香の懐に入り込んで、肩で当て身をして突き放す。そこから身を翻して穂々白の繰り出すマチェーテを防具で捌いていき、右手首を捕って捻って、柱に投げつけた。刹那、背中を走る熱を覚えた八千代は、とっさに踵を返して見たその先には、後方の“どれか”の柱から現れたと思われる、ツーサイドアップの女がマチェーテを構えていたのだ。だが、幸いにも鎖帷子のおかげで、単に熱を感じたのみで済んだ。しかし油断はしない八千代。続けざまに斬り込んできたマチェーテから、躰を横にしてかわすと、踏み出してヨーヨーを投げつけて、ツーサイドアップの女の頭を潰した。その瞬間に、八千代は愛香からの蹴りを腹に受けて尻餅を突くものの、後転して起き上がる。夢香の刃から頭を沈めて避けたところで、穂々白のマチェーテの突きが入るが、腕をクロスして防御。離脱したところで、その背後から刃を構えて迫りくる夢香が。脊髄を狙った突きから躰を横にずらして、夢香の腕をマチェーテごと脇に挟み、捕らえた。そして八千代は、躊躇いなく夢香の腕をへし折った。後ろ頭で頭突きをして、夢香から離れたらとき、穂々白がスピンしながらマチェーテを振り回してくる。これを八千代は腕の防具で捌いて、突きだしてきた踵を流したのちに、内腿にそれぞれ拳を食らわせたあとに、膝裏を蹴り片膝を突かせたその瞬間、穂々白膝を踏み台にして跳ね上がった。そして、次は、その膝を穂々白の側頭部に叩き込んだ。
長身の女にシャイニング・ウィザードをお見舞いして、とどめを刺そうかと着地したその直後に、八千代の横を素早く小柄な影が駆け抜けたかと思われたのと同時に、打ち出されてきた蹴りを顔胸腹に喰らって、たまらず離脱した。そんなすぐあとに、腹の横に熱いものを感じたので確めてみれば、浅いものの、皮膚は裂けて肉を斬り赤い線を刻んでいたのだ。八千代の隙を突いてきた小柄な影とは、鰐愛香。あどけない顔に、露骨なまでに嘲りの笑みを浮かべた愛香だった。これを見た八千代は、薄気味の悪さを感じて、寒気を覚えていく。
まずは、愛香とまともにやり合うよりも、手負いの二人を片付けるために、少女のもとから待避した。離脱したすぐ横の柱から、左手でマチェーテを構えた夢香が現れてきた。利き腕ではないながらも、八千代の急所を狙って振り回してくる。これらの刃を捌いてかわしたのちに、まずは拳を鳩尾に一発、そして、間合いを取ってヨーヨーを顔面に二連続当てて潰した。額から流血しながらも、妹を目の前で殺されて怒り心頭の穂々白が、マチェーテを乱れ打ちしてきた。繰り出されてきた複数の刃を、弾いたり捌いたりしながらも、八千代は反撃の機会をうかがっていた。そして、幹竹割りを流して背後をとった瞬間に、八千代はヨーヨーのワイヤーを女の首に巻き付けたのだ。それから、力いっぱいに一気に絞めていく。すると、穂々白は躰から頭を切り離されて絶命した。直後、愛香のマチェーテが八千代を襲ってきた。瞬時に飛び退けたが、太ももに赤い線を刻まれてしまった。これに怯まずヨーヨーを顔面めがけて投げつけたが、マチェーテで弾かれてしまう。刃から頭を下げてかわして、愛香の腹へとヨーヨーを投げたその刹那、ワイヤーを切断されて、ヨーヨーの玉は遠くに飛ばされてしまった。しかも、愛香の技はマチェーテだけではなく、蹴りも備えていた。刃を浴びせながら、その隙を狙って現れてくる踵と足刀に、八千代は驚愕さえしていた。的確に打ち込まれてゆく足技は、八千代の躰に刻々とダメージを蓄積していく。
足元を払われて胸元に喰らって蹴り飛ばされたとき、八千代は壁に叩きつかれて、尻餅を突いた。と同時に、掛けてあった木製のハンガーが、いくつか落下して、娘の頭と肩に当たった。痛いじゃないとか思いつつも、たちまち閃いた八千代が、木製のハンガーを両手に持って構えると、鰐愛香と向き合った。袈裟を狙い打ちしてきたマチェーテを、ハンガーで弾き返してみせたのを機に、二人の特異な武器の攻守が展開してゆく。人差し指や中指を上手に使って回転させながら、ときにはしっかりと端を握ってなどと臨機応変に持ち変えて、ヌンチャクよろしく木製ハンガーを操っていき、愛香のマチェーテと足技に対抗していく八千代。振り下ろしてきた刃をハンガーで止めたと同時に、もう片方のハンガーで少女の脛を叩いた。そしてこれがきっかけとなり、八千代は反撃体勢に入る。蹴り上げてきた脚を腕で防御して、内腿をハンガーで打ち。首を狙った刃から前転してかわしたところで、低空のまま木製ハンガーを振りかぶっていき、脹ら脛と膝と太ももといったふうに叩き込んだあとに身を起こして、愛香と向き合った。少女のもうひとつの武器である脚を破壊したのちに、振り上げられてきたマチェーテを、させるものかと手首ごと叩いたのと一緒に、頭も叩いていたのだ。木製ハンガーで。
敵は完全に怯んだ。
ハンガーの端で肋を突き。
両肩の鎖骨を破壊して。
頭および顔に複数を打ち込み。
最後は幹竹割りからの。
枠内に頭を入れての背中合せの背負い投げ。
脳天から床に叩きつけて、頸椎と頭蓋骨を破壊した。
そして、愛香の亡骸をあとにした八千代は、三階を目指して階段をかけ上っていく。
当初、ヨーヨーは出さないと決めていたのですが、フルアーマー姿の八千代の描いた途端に『スケバン刑事3 少女忍風帳』の三代目麻宮サキこと、浅香唯の戦闘バージョンが頭から離れなくなり、限定的な場面ならば持たせてもいいかな。いや、やっぱり持たせて、悪役連中をバッタバッタと薙ぎ倒したいと思ったけっかが、こうなりました。