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俺の為に尽くしてくれる彼女を俺は本当に幸せに出来るのかな?

作者: 七瀬






俺の為に尽くしてくれる彼女を俺は本当に幸せに出来るのかな?



俺はまともに職に就けず、直ぐに会社のお偉いさんと喧嘩して、

その場でクビになる事も多々あった。

人付き合いが苦手な俺は、人とまともに付き合えないんだ!

話せば、、、? いつも俺は喧嘩腰に相手に怒鳴りつけて、

俺を嫌いな奴を一人またひとりと増やしていったんだ!



そんな中、俺を好きだと言ってくれた女の子が居て、

俺はその子の家に転がり込む。

彼女の一人暮らしの家に転がり込んだ俺は、仕事をするのをやめ、

彼女の家でゴロゴロして、食費は彼女からお昼ご飯に1000円と

彼女がタンス貯金をしていた封筒からこっそり1万円ずつ抜いては、

そのお金でパチンコ屋に通っていた。

当然だが、封筒に入っていたお金はみるみるうちに減っていき、

俺が封筒からコソコソくすねていたお金が彼女にバレてしまう!




『”私のタンス貯金、もうないんだけど、、、?”』

『ごめん、働いたら必ず返すよ!』

『”仕事も探してないのに、仕事に就ける訳ないじゃん!”』

『大丈夫だって! 必ず俺は大物になる! 金は腐るほどその時はあるし、

いくらでも返せる金はあるから!』

『そんな夢みたいな事、もうそろそろ現実みたら?』

『頼むよ、パチンコ屋に行くカネがないと? 俺、生きていけないだよ!』

『”じゃあー約束して! ちゃんと仕事探して!”』

『分かった、仕事は探す、だから毎日、1万円を俺に貸してくれ!』

『・・・わ、分かったわ、これ! ずっと私が子供の頃から貯めてきた

貯金通帳、暗証番号は○○○○だから、大切に使って!』

『えぇ!? 本当にいいの? ありがとう!』

『・・・・・・』




”彼女は、本気で馬鹿なのか?”

俺に貯金通帳とキャッシュカードを渡してきて、暗証番号も教えてくれた。

俺は毎日、1万円どころか?

俺はあるだけ通帳から引き落としてお金を使いこんだ。

彼女の通帳にあった数字は? 本当にあっという間に減っていったよ。

俺は必ず! パチンコに勝ったら? 通帳に入金すればいいと思って

いたのだが、パチンコで勝っても俺は居酒屋でいつも食べないその店の

一番高い料理を頼んだりしてお金は財布から消えていった。

”でも?金は魔法の通帳にいくらでもある!”

その金で、パチンコに勝てばいい!

勝った金を彼女の通帳に戻しておけば、彼女は何も言わないと思って

いたのだけど? 俺が思っている以上に通帳の金は直ぐに底をついた。


正直! 俺はこの事を彼女に直ぐには言えず、どうしようかと悩んでいると?

日雇いの仕事の募集を見つけて、俺はそこで働く事に決める!

彼女にお金を返さないといけなんだと強く想う事で、俺は少しは真面目に

働こうと思えたんだ!




・・・まあ、時間はかかったけど?

いつの間にか、彼女の通帳にあったお金に近いお金をまた通帳に戻す事が

出来たんだ!

彼女もそれは凄く喜んでくれたよ。

職場では、淡々と仕事を真面目にしていたせいで! 現場の上司に認められ、

日雇いバイトから社員にまで上り詰める事が出来たんだ!

彼女も俺を必死に支えてくれ、何も言わずいつも笑顔で励ましてくれていた。

”ありがとう。”

いつか? 彼女に面と向かって言いたいなって思っているよ。

こんなダメな俺を見放さないで、いつも優しく支えてくれた彼女に、

感謝をちゃんと伝えたい!



・・・いつか? いつか、


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
偉いなあ もっと頑張って彼女を支えてあげてね!
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