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第6話決意
...京都...
被害は甚大だった。
来た時に比べ町の半数以上の建物が倒壊。
また、一般人の方たちも倒壊した建物の下敷きになったり鬼に押しつぶされたりなどの多数の被害がでた。
本来はこんなにも大きな被害がでるなんて誰にも予想してはいなかった。
「どうする?頼綱、私たちも手伝う?」
「今はそんな気分じゃない」
町中を歩いて行くとそこには麦で作った人形があった。
それを見ながらこう呟いた。
「どんだけ平和を願ってもどれだけの犠牲を出してもいつの時代にも苦しみや悲しみは消して消えることなんてない。」
「そうだね。でも、きっと私たちが生きた奇跡は後世へ繋がっていく。だから必ず豊臣秀吉を倒そう!」
誰のためでもない未来のために。彼らはその現実を受け入れそして豊臣秀吉を討つと誓った。
そう思いながら大阪城へ向かった。
...大阪城...
「太閤様、源頼綱率いる軍勢がこちらに向かっているとの情報が入りました。」
「そうか、やはり来たか。頼綱!今度こそ息の根とめて見せよう」
一人の兵士が大阪城の地下へ向かう。
牢獄の中で鎖につながれている男がいた。
つづく