第5話大型の鬼
...京都 町中...
清正の目の前には60mくらいの大型鬼がいた。
「何だこいつは?」
清正が槍で鬼を斬り裂こうとするが効かない。
それどころか人間が蚊に血を吸われた時、蚊が吸ったところをかくのと同じようなしぐさをし出した
「俺たちの攻撃が効かないのか?」
大型の鬼の方を見ると鬼がこっちを見て笑っていた。
鬼が清正を手でつかみ食べようと口に運んでいる時、とっさに頼綱が刀で鬼の腕を斬り落とした。
鬼が怯み始めたすきに鬼の首を斬りかかろうと鬼の首に向かっている時にどこからか斧が飛んできた。
「誰だ?」
投げた方向を見ると不気味な仮面をした女が立っていた。
その女は頼綱の方を見ながら何やら呪詛らしき言葉を唱えていた。
頼綱が頭を抱えて苦しみ出した。
女はまだ、呪詛を唱え続けているがしかし、突然唱えていた女が苦しみ始めた。
そのすきを狙い、佳枝が女の首にクナイを投げた。
女は甲高い叫びを放ちながら死んだ。
大型の鬼は女の叫びを聞いたせいか暴れ始めた。
「こいつをどうにか止めねぇと」
鬼の首まで何とか辿り着いた。
鬼の首に刀を刺したまま、槌を片手に持ち、釘を打つかのように刀を首に打ち込んでいった。
先ほどまで暴れていた鬼が意識を徐々に失い始めた。
やがて鬼が倒れた。
...大阪城...
城内から何やら騒がしい音がする。
少しだけ覗いてみるとそこには太閤秀吉と甲冑を着た武将たちがいた。
「ようやく目覚めたか?白夜丸、いや百鬼牽引狂」
「我が愛しき主。はい!前日の丑の刻頃に」
何やら嫌な予感が漂い続けていた。