第2話「魂を食う妖刀」
...村はずれの祠...
祠にたどり着くとそこにはだいぶ古びた祠が立っていた。
その祠の扉を開けるとそこには鬼の字が入った。水晶玉のようなものを見つけた。
「何だ、この玉は...」
玉を手に取り、見つめていると後ろから「それはな。魔玉という特殊な玉じゃ」
振り返るとそこには老人がいた。
「あなたは?」
「紹介が遅れたのぉ~わしは千蛇ただの爺じゃ。」
「魔玉ってこの玉が?」
「あぁ、そうとも。かつて平安時代に突如として鬼が現れた。鬼たちは罪なき農民や女子供も容赦なく食い殺した。その食い殺された者たちの怨念がとある住職が作り出した玉に封印されている。それが魔玉じゃ。」
「じゃあ、どうすればその封印を解くことができる?」
「それはお前が持つ刀でその玉を斬り裂いた時にとある呪文を唱えることじゃ。」
右手に刀を握り、左手には魔玉を持ち老人に合図を出してほしいと告げると老人はよかろうと言った。
合図は水面に桜が到達したときだと老人はいった。
桜の花びらが水面へと落ちていくと同時に魔玉を垂直上に投げた。
花びらが水面に到達したとき、右手に握っていた刀で魔玉を斬り裂きとある呪文を唱えた。
魔玉は砕け散り、右手に握っている刀にまとわりつくようにして封印された。
「刀に封印できたようじゃな。試しにあの桜の木を斬ってみよ。」
老人に言われた通り桜の木を一振りで斬り裂いた。
桜の木が真っ二つになった。
「すごい...何だこの威力は...」
「すごいじゃろ、この魔玉から得た力ははかりしれんじゃろ」
「ただ、その魔玉にも取り扱いがめんどうなところがあってじゃのぉ...」
「というと?」
「主であるお前にしつこく接しようとしてくるんじゃよ。特に女子供の霊が...]
「えっ...それさっきに言ってくれよ~爺さん」
「あっ、あとその刀鬼の魂を食べることでもっと強くなるぞ。」
「わかったよ。ありがとうな爺さん」
と言い、爺さんと別れた。
つづく