いつも通りの朝
正直先のこととかなんも考えてないですすいません。
「ありがとうございましたー」
俺はやる気の無さそうな店員から袋を受けとる。そう、コンビニに来ていたのだ。
今日の天気は晴れ。少し陽射しが眩しいが、秋の朝には丁度良い天気だろう。
別に何も引きこもりだからって全く外に出ないわけではない。俺は幼い頃に両親が事故で死んだ。残された俺は一人で生きてきて、これからも生きていかなくてはいけないのだ。
俺は帰り道を歩きながらスマホでレイジング・ファンタズムの情報を見る。どうやら三日後に魔物の討伐ランキングの掲示と報酬が貰えるようだった。
「どうせ俺が一位で、イケパが二位だろうな…。」
イケパってのは俺がレイジング・ファンタズムで知り合ったネット友達で、ランキング等はいつも俺に次いで二位だった。実力も俺が認めるほどで、一度行った決闘では決着まで三時間もかかった。
言うまでもなく勝ったのは俺だ。
ビリッ!
「…あー………。」
考え事なんかしてたら袋が何かに引っ掛かったのか破けた。そのせいで中に入っていたパンとジュースを手で持って帰ることなったよチキショウ。
そんなこんなで家に着いた。いつも通りポストの中身を取って家に入る………のだが。
「なんだこのネックレス……届け先の間違い…じゃないよな。箱に入ってないし……」
中にはチラシや新聞と共に銀色の宗教気味たネックレスが入っていた。
「誰かのイタズラか?だとしても何がしたいんだか…。」
発信器や盗聴器の可能性も考慮したが、貴重品は常に壁と一体化してる金庫に入れてるし、取るもんなんてない。盗聴も男の独り言を聞いて何になるんだっつーの…
「取り合えず間違えて入れただけかもしれないし、今度警察に届けるか…」
俺はネックレスをパーカーのポケットに入れた。