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悪魔より怖い男  作者: 315
10/20

南の帝国の行動

かなり短めです

 オスマニール帝国七大騎士序列1位のジョン・ポールは同じ七大騎士の序列3、4位のジョン・ポールの報告を待っていた。

「失礼します。オスマニール帝国七大騎士、序列3位ジョン・ポールここに」

「同じく序列4位ジョン・ポールここに」

「で、どうだった?」

 ジャンポールは2名に尋ねる。

「先日行われた、レッドキャップの討伐は失敗に終わりました。序列7位のジョン・ポール以下20名ほどの損害です。おそらく、斧などによる殺傷とみられますがその」

 序列3位のジョン・ポールはそこで一旦報告を止めて彼の方を見た。

「報告を続けろ」

「はい。えー戦死した序列7位のジョン・ポールの体は頭に奇妙な穴があいているというのみで他に傷は見当たりませんでした。が、検死の結果、脳が原形をとどめおらず中から鉄のたまが出て来ました。これはおそらく魔法の一種もしくは新型の兵器によるものと思われます」

 ひと通り報告が終わり、ジョン・ポールが一拍おいて話し出す。

「ご苦労だった。これは非常に由々しき事態だ。故に現在魔王軍将軍を務めている序列2位のジョン・ポールへの連絡及び新たな七大騎士序列7位ジョン・ポールの名を冠するものを選び出すことを最優先事項とし、両名とも行動せよ」

「「了解」」

 その返事とともに2名は部屋を去った。残った序列1位のジョン・ポールは独り言を呟く。

「やれやれ、皇帝陛下も困ったお方だ。こちらの騎士が殺されたのを口実に再び戦争を始めれば良いものを。今はすでに人狼もレッドキャップも吸血鬼どももいないのだから、諸王国の協力もなしにたやすく握りつぶせるだろうに」


  * * * * * * * * *


 一週間後、魔王軍将軍の元にその報せが届く。

「わかった、ご苦労だ。あるみにうむ技術者の捜索の片手間にそちらの件もできることはやろう」

「そのお言葉、魔王ディオニスに知られないようお気をつけください。それでは私はこれで」

 彼に報せを届けた人物は急ぎ足で去っていく。

「さて、これから忙しくなるな」


  * * * * * * * * *


 グンマー王国を囲んでいる森林の南側付近の都市ガミジンの郊外にある屋敷に彼は住んでいた。

 彼の名はアルフレッド。吸血鬼である。2代目魔王ヴラドの執事であり忠実な部下であったもの。暗闇でもよく見える赤い瞳と黒髪が特徴で身長は吸血鬼の中では低めである。

 彼は主人の亡き後は主人の別荘に住んでいる。ある日、彼が主人がいたときと同じように屋敷の手入れをしているとドアをノックするものがあった。彼はドアを開けてそのものを出迎える。

「お初にお目にかかります。私はこの屋敷の使用人アルフレッドでございます。ご主人様に用があるのでしたら帰ってくる予定はありませんのでお引き取りください」

 すると相手は

「初めまして。僕はシュタインだ。突然だけど何日か泊めてもらえるかな?」

 それが彼がこれから先、忠義を尽くし続ける男との最初の出会いであった。



名前とかいちいち考えるの面倒になって来ました。ジョン・ポール多すぎ……

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