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第8話 学院長の試練


さてさて、学院ってどんなとこでしょうね。強い魔獣がいっぱいいるのでしょうか?!私はドラゴン好きですが、モフモフも好きなんですよ!フェンリルとかいるんでしょうか?モフモフしたい!!


お!門についたみたいです。大きい門ですねー。私から見たら、ですが。

なんか、高級な学校ってこんな門ある気がする。


?!

なんか見られてる?キョロキョロしてみるが、見つからない。んー。不意打ちを狙ってみよう。


じー

(見られてるなー)

じーーー

じーーーーーー

(方向は・・・)

じーーーーーーー

右斜め前!!!

ギロッと睨みつける!

見つめていたであろう人物?は焦る

あ、焦ってこけた。

今度は私が見つめる。

転けて、恥ずかしそうにしている。

私ではなく、少し横のほうを見て怯える

急いで逃げていく。

また転けた。

その後はなんともなかった。


「ぶっくくく。」

ノアが変な笑い方をしている。

『どうしたの?』


「今、お前を見てたやつな。俺の追っかけでな、鬱陶しさがヤバイやつだったんだけど今ので当分来ないだろう。」


追っかけなんかいるのか。さすが、勇者

でも、迷惑なら迷惑って伝えればいいのに。


「まずは学院長に会いに行くからな。」


『はーい』


学院長室


コンコンコン。

「学院長。ノアです。契約獣を連れてきました。」


「入りなさい。」


「『失礼しまーす!』」

二人合わせて挨拶しながら入ると、ライオンの顔のお爺ちゃんがいた。

獣族ってやつかな?ファンタジー!!


「よく来たね勇者殿そして、契約獣殿。私はここの学院長をやっているレオン・ガイアだ。」


「学院長。ソラに学院長の試練を受けさせたいんですが?」


「ほう?その自信があるのかい?」


『?試練って何〜?』


「学院長の威圧に耐えれたら特殊なスキルを与えてもらえるというものをやっているんだ。」


『ふーん。やってみたい!』


「ふむ。双方問題ないならやろうかの。場所を変えよう。ここでは漏れてしまうかもしれんからの。」


「〈転移〉」


レオン爺ちゃんが呟くと、学院長室ではなく闘技場のような場所にいた。


「ここは、魔獣同士が戦ったりする場所で、強い結界がはってあるのだよ。」


『へー。あれ?ノアは?一緒にやるの?』


「あぁ、試練は契約者も一緒に耐えてようやくクリアなんだ。頑張ろうな!ソラ!」


「では、そろそろやろうかのぅ。」


レオン爺ちゃんは覇気を貯めている。

ソラは欠伸している。

ノアは警戒している。

レオン爺ちゃんは目をつぶり、集中。

ソラは結界をノアの周りにも展開させる

ノアは結界に気づいていない。

レオン爺ちゃんは目を見開き、二人を睨みつける。

ソラは、頭を後ろ足で掻いている。

ノアは威圧が来ないので困惑している。

レオン爺ちゃんは威圧が効いてないのに気づく。

ソラは、暇だなーという

ノアはどういうことだ?!と焦る。

レオン爺ちゃんも焦る。

終了ー!!


「はぁはぁ、いったいどういうことじゃ!!」


「ソラ!なにした!?」


『んー?結界を張っただけだよ?』


「結界の中で結界なんか張れるわけないじゃろ!例え張れたとしても壊れるはずじゃ!!」


『魔力使った結界の場合でしょ?私のは魔力使わないもん。』


「「はぁ?!」」


「なんじゃとぉーーー!そのスキル詳しく教えい!」


「え??!あれ魔力使わないやつだったの?!知らないんだけど!」


『それよりも、スキル頂戴!!』


「あれは、素の状態で受けて耐える試練じゃ!無効じゃ!」


『むぅ。そういうのは早く言ってよー。じゃあもう一回やる!』


「むっ。結界は無しでやるのじゃな?」


「ソラがやるならやります!」


「よし!もう一度行くぞ!」


レオン爺ちゃんは威圧を貯めている。

ソラは警戒する。

ノアは警戒する。

レオン爺ちゃんは目を閉じ集中

ソラは警戒する

ノアは警戒する

レオン爺ちゃんは威圧を放つ!

ソラは威圧を感じていない。

ノアは威圧に耐えている。

レオン爺ちゃんはソラを睨みつける!

ソラは威圧をもろともしてない。

ノアは威圧に耐えている。


〜1分経過〜


「な、なぜ効かんのんじゃー!!」

レオン爺ちゃんが荒れている。

「ソラすげえな。あれを耐えるとは。」


『え?睨んでただけだよね?威圧感じなかったよ?』


「「そ、そうか。」」

なんか、ノアとレオン爺ちゃん仲良いね。さっきから揃いまくり。面白い。


「なあ?ソラ?もしかして、威圧スキル持ってる?」


『いや、もってないよ。でも欲しいと思ってるの!特殊なスキルを与えるっていうのはね、それもらいたくてやってるの!』


「ふむ。ソラよ、頼みがあるんじゃがわしに殺気を向けてみてくれんかの?」


『なんで?それに急に言われても・・・。』


「では、この場でわしはノアを殺すといったら?」


今、なんといった?ノアを殺す??

許さない!誰であろうと!私の大切な人に手を出すといったのか?ノアがいなくなれば私はひとりぼっち。嫌だイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ。手を出すやつは皆殺し!!!!


「・・ラ!・・・ソラ!っおち、つけっ!学院長が死ぬからやめろ!ソラ!」


はっ!!

『ノア?大丈夫?怪我してない?』

「っあ、あぁ、怪我してない。大丈夫だ!だから威圧を引っ込めろ。」


ノアが、私を撫でる。私は落ち着いた。

少し深呼吸して、レオン爺ちゃんをみると、

「っがはっ。ゲッホゴッホ。」

寛大にむせてた。

何かあったのだろうか?攻撃に移ってすらなかったはずだが。


「っ、試練は合格じゃ、だが、ソラには威圧は必要ないじゃろうから、他のスキルにしなさい。決まってからでいいからまたおいで。とりあえず、学院長室に、戻ろうかの。ゲホ。」


むせながら、話していたがいったいどうしたのだろうか。発作があったのかな?

威圧は必要ないのか。じゃあ、何にしよう。この学院に居る魔獣に相談するのもいいかもしれない。ノアの周りに知り合いが居てその人たちに聞くというのも手だ。

まあ、ゆっくりやっていこうかな。





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