第6話 トカゲ攫われる。
んー?あたたかい?おかしいな。草むらの中ってこんな暖かくないし。
目を開ける。
?!!!
ここどこだ!私の草むらじゃないぞ!ってか、え?え?え?!人がいっぱいいるんですが?!敵か!!警戒心を高める。
いったいなんでこうなった。あ、あの少年見たことある。卵の殻見てたやつだ!
あいつが攫って?きたのか。私は草むらに帰るのだ。出口を探す。
大きな人間が、剣を向けてきた。警戒心を高める。好都合なことに投げられるものはたくさんある。周囲の者を浮かべて威嚇する。
ものが浮いたことで人は驚いている!
「★€○☆#!!!」
少年が大きな声で私の前まできて攻撃を止めるように制す。
私は大きな声に驚き、ものを落とす。
静かに少年が近づいてくる。
何もできない状態で目をつむる。
なにもこない?
そっと目を開ける。
少年が声をかけてきた。
「★€○?」
言葉がわからないため首をひねる。
「★○・ぁ◇あー。わかるか?」
??!!
わかる!!ピコピコ尻尾をふる。
「俺の名はノアだ。俺と共に生きないか?」
?なぜ?首をひねる。
「んー。俺はおまえを転生させたドラゴンの生まれ変わりって言って信じるか?」
ふぁ?!ドラゴンさん人間になったの?う。そばにいたい。でも言葉わからない。
私が悩んでいるのを察したのか。声をかけてくる。
「会話については問題ないぞ。俺と契約する際に俺の血を舐めてもらう。その時にスキルを覚えるはずだ。」
それはいいこと聞いた!一緒がいい。契約しよう!!
ぴょこぴょこと、尻尾を振る。
「ちょっと待ってろ。」
そういえば、元ドラゴンさんは人間の言葉じゃなくて魔物たちの言葉で話したんだよね?きみ悪がられたりしてないかな。
静かなに見つめてみる。
大きな人間。大人の人たちとなにか会話をするドラゴンさん。最初はなにしてたんだとか。聞かれてたみたいだけど、ある程度答えたところで、大人たちは、2つの勢力?にわかれた。なにやら、私を見ながら反論しているもの。私を見ながら、期待に満ちた目で見るもの。
ドラゴンさんは一言いいはなって、すごすごと、みんなでていった。
大丈夫?という意味を込めて足元に近づく。
少し驚いた顔をしたが、大丈夫と伝えてきた。
ドラゴンさんは、無理をするタイプだとわかった。溜め込まないようにフォローしなくては。
剣で指を切り血がでてきたところを差し出してきた。それを舐める。ついでに超回復を使用してドラゴンの傷を治してあげた。超回復は他人にも使用できることがこれでわかった。
ピコン!
いつものように頭に響く。
ドラゴンさんは少し固まっている。
固まっていうちにステータスの確認。
ステータス
[ソラ]マスタリートカゲ Lv3
体力 100
魔力 15
攻撃 35
防御 30
魔攻 40
魔防 30
速さ 100
器用 60
運 ∞
▽スキル
超回復 念動力(結界、浮力)
暗視 毒使い(毒纏、毒牙)毒耐性
麻痺耐性 痛覚耐性 疾風 風使い(カマイタチ、風壁)探知 危険察知 鑑定 悪食 念話
言語通訳 剣 火使い 土使い 光使い
闇耐性 人化
称号 ノアの契約獣 勇者の相棒?
なんか増えた。称号にノアの契約獣ってあるから、ノアっていうんだねドラゴンにいさん。
早速、念話を使ってみる。
『ノア、ノア、聞こえる??』
「?!あ、ああ。聞こえるぞ。」
まだ固まってたのね。
「なあ、ソラ聞きたいことあるんだが、今傷をどうやって癒した?」
『?スキルを使ってだよ?』
「俺以外にそれ使うなよ?絶対!」
『あ、うん。わかった。』
『というか、ノア今私をなんて呼んだ?』
「あ?ソラって呼んだぞ。おまえの名前だろう?」
『そっか。そういえばそんな名前だったね。ありがとう。ノア!』
「・・・はあ、おまえが人間になれたらな。」
そんな一言を放ったノアに爆弾を落とす。
『なれるよ?』
「・・・・・・・・・はぁ?!」
『だから、なれるよ!さっき、ノアの血なめたら人化のスキル覚えたんだ。』
「まじか。」
『まじです。』
どんな感じになるかわからないけどね。
やってみたいからやってみていいか聞く。
『やってみていい?』
「やってみてくれ。」
んー。イメージ的にはまず大きくならないと。ノアと同じくらいの大きさに。髪は長い感じがいい。顔は前のまんまでいいか。もちろん服を着ているイメージも忘れない。白いワンピースでいいかな。
『どう?できてる?んー。鏡ないからわかんないや。変なところあったら教えてノア。ノア?』
「・・・ちぃ。」
え、まさか。服着てない状態を期待してたとかじゃないよね?
訝しげにノアを見る。
「あ、いや。変なところはないぞ。可愛いし。綺麗な銀髪で金色の瞳の人間だ。完璧!」
『むー。しょうがない、可愛いって言ったから許す。』
コンコン
「勇者様、契約の儀式は無事に終わりましたか?」
「ああ、終わったよ。入ってきてもいいぞ。」
「それでは失礼します。勇者様、その白いトカゲの名前はどのよ、うな・・・!」
「名前はソラだ。ソラ挨拶して。」
『あ、どうも。マスタリートカゲのソラです。』
「へっ?なんで人間?え。マスタリートカゲ??え?え?え?!」
『ああ、人化してるから驚いたんだ。待ってくださいね。元に戻るので。』
「別に戻らなくてもいいじゃないか。」
『いつでもなれるんだから、我慢しなさい。今はトカゲに戻るの!』
そして、トカゲに戻る。
「た、たしかにトカゲですね。人化できる魔獣だったとは、さすが、勇者様です。」
「もういいだろう?ソラ人化しろ。」
『なんでそんなに人化の私気に入ってるの?!』
「そりゃあ、ソラが好きだからだ。話しやすい方がいいに決まっているだろう。」
『な、な、なにいって。』
顔がほてる。トカゲだから色の変化はないが。
『うー。ノアのいじわる。今日はもう寝る!おやすみ!』
「お、おいちょっと待て!」
『待たない!人化も魔力使うの。魔力少ないから眠くなってくるのが早いんだからね。ということでおやすみ!』
そうして、すぐに睡魔が襲ってくる。
ウゥー眠い。
連続して投稿中。もう1つの方の話の数に追いつきそう。というか抜かしそう。仕事三連休入ったから2つとも書きまくるぞー!!