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第14話 私の前世は・・・

久々の投稿です。

続きの更新もまた時間が空くかもしれないですが。今後ともよろしくお願いします。

レオン爺ちゃんと別れて変な勇者も放置してノアとお部屋に戻ってきた。


『・・・ノア。ごめんなさい。』


「反省してるか?」


『うん。』


「ソラは俺のこと好きか?」


『・・・うん。』


「俺もソラのこと好きだ。・・・だから、お前を危険にさらしたくない。力の制御一緒に特訓しような?俺のこと守りたいんだろ?俺も早く前世ぐらいの強さに戻るから。な?」


『うん。頑張る。怒らないようにする。』


「よし、でも、勇者に手を出しちゃったからな。他の勇者にも伝わるだろう。もしかしたら、ソラが魔王候補として認定されるかもしれない。そうなったらソラは人類の敵と認識されて殺される。・・・でも、それは俺が阻止する。お前を守るのは俺の役目だ。だから、ソラはもし俺が殺されそうだったら手加減しながら守ってくれ。そうすればソラは力のコントロールできるようになるかもしれないし、俺は強くなれるだろ?」


つまり、win-winな関係ということだね!


『わかった!!』


「よし!・・・なあ、ちょっと気になったことあるから、人化してみてくれ。」


『?いいよ。』


私は光に包まれ人化した。

ん?なんか違和感。


『あれ?ノア小さくなった?』


「・・・違うソラが大きくなったんだ。・・・ソラ、人化した状態で今日から寝ないか?」


・・・なんか下心満載な気がするのは私の勘違いかな。ジトッと見つめてみよう。


「・・・違うぞ?べ、別に変なこと考えてないからな?!人化した状態でも順応に対応をだな。」


なにやら焦って言い訳をし出した。

・・・まあ、ノアにならいいのだけど。

・・・・・・・・・恥ずかしくなった。考えるのやめよう。


「ソラ、誘ってるのか?」


ドキッ!

『え?なにを言って・・・』


「だってそんな赤くなってるから誘ってるのかとごにょごにょ・・・」


『さ、誘ってなんかないもん!』


「・・・。ソラって、前世、男いたことあるか?」


『・・・ないよ。』


「今何で間が空いた?」


『・・・何でって。』

前世で男と言ったらいい記憶がないからだ。私の財産目的の人間か、身体か・・・。

『・・・・・・。』

思い出してしまった。目の前がグルグルする。気持ち悪い。


「ソラ?!」


私が急に口に手を当てて蹲ったせいでノアが心配してくる。


『大、じょうぶ。何でも、ない・・・』

そう言った瞬間私は光に包まれ、ドラゴンの姿に戻ってしまう。


「ソラ!ソラ!急にどうした!?」


私は言葉を返そうとしたが、身体がぐったりして、声すら出せない。そのまま、気を失ってしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【ノア視点】


ソラが、ソラが!急に口を抑えしゃがみこんだと思ったらドラゴンの姿に戻ってしまった!ぐったりして声をかけても返事がないと思ったら、気を失っている。なにが起きたんだ!ソラ!ソラ!!

うぅ。ソラ頼む。目を覚ましてくれ!

胸が張り裂けそうだ。

このまま目が覚めなかったら?!

・・・ダメだ。落ち着こう。呼吸を安定させるために枕に寝かそう。

魔獣のための医者はいない。パートナーである自分が対処しなくてはいけないのだ。

原因を探ることから始めよう。

ソラが倒れる前なにを話した?

俺が前世の男について聞いたあたりから様子がおかしかった。

・・・前世で何かあった?・・・何かって何だ。・・・。

ソラにとって思い出したくないもの。それがあった。だから精神が安定せず、呼吸困難になったのか?

男に何かされた??心に傷を負う何か・・・。

・・・前世の記憶を覗き見ることはできる。だが、そんなことをすればソラは傷つく。


・・・ソラ、ソラが話せるようになって聞こう。本人の口から。


ソラ。安心しろ。俺が傍にいる。だから、安心して眠れ。ここにお前を傷つける奴はいない。もしいたら俺が消し去るから。安心しろ。


俺はソラを撫でたり、すぐ傍にいることを知らせるため抱きしめたりした。すると、どうにか呼吸が落ち着いてきて、スヤスヤと眠りにつくソラがいた。


俺はもっと強くなる。だから、俺の側からいなくならないでくれ。ソラ。

愛してる。




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