第11話 約束
「あいつはAランクの魔物じゃぞ!まさか、他にも?!なにを倒したんじゃ!」
『ん?えっとー。おっきな鷹と、川に住んでた・・・シルバーガルプって奴!鷹は鑑定を覚えてない時に襲われたから名前わかんない。』
「鷹は多分。アークイーグルじゃないか?Aランクの魔物だな。シルバーガルプはSランク魔物だね。普通倒せないんだよ?」
『魚の方は、一回食べられたからね。中から殺したの。毒魔法使って。鷹は木の上の麻痺する木の実ぶつけてやった。後は葉っぱを操って切り刻んでやった。』
「ソラ殿は強いですな!毒魔法というのは魔物だけが取得できる特殊魔法ですな。他にもあるのですが、取得できるかはわからないものなんですよ。」
『ふーん。じゃあ、特殊魔法を覚えてる魔物知ってる?』
「たしか、時空魔法を覚えてる魔物がいたと思うぞ?他にも幻影を操る狐とかな。」
『ふーん。まあ、そんな都合よく現れないか。』
「だろうなー。そういう魔物とか、魔獣は森の奥に潜んでたりするから。無理だな。俺がこの学院卒業したら倒しに行くか?」
『行く!早く卒業してね!』
「はっはっは!ノアの卒業は早くて2年だ。それまでになにか、実績を残せば・・・早く卒業はできるかもしれんがのぅ。」
片目でウインクして私にアイコンタクトしている。
『あ!じゃあ、シエル爺の悩み事解決したらノアの役に立つ??』
「そうですな!ノアの契約獣ですから目立つでしょうし名も売れるでしょう。」
『おぉー!頑張る!ノア、私頑張るから褒めて!』
「あー、褒めてやるが。そろそろ、剣の指導受けに行かないといけないから行くぞ?」
『えー。魔法講座ー、まだ受けたいのにー。ぶーぶー。』
「契約獣は契約者と一緒じゃないといけないの!ハイハイ行くよ!!」
「ほっほっほっ。またいらしてください。ソラ殿。いつでも歓迎しますよ。」
『はーい。シエル爺またねー。』
「・・・いくぞ。」
存在を忘れていたが後でフェンリルもやってきました。不機嫌になった、ノアの機嫌直さないとね。
『ノーア。拗ねてるの?シエル爺と仲良くしてたこと。』
「拗ねてない!!!!」
『ふーん。私が好きなのはドラゴンのノアだけじゃなくて、今のノアも異性として好きなんだけどなー。』
ピクッ!足を止めて振り返る。
「本当か?本当に俺が好きか?」
『私は前世でも好きな人誰もできなかったんだけど、それは、ノアが異世界にいたからかもしれないね!』
「ソラは強いな。」
『早く、ノアも強くなってね。それまで、私が守ってあげる。ノアが死んだら私は私じゃなくなりそうだから居なくならないでね?』
「あぁ。ずっと一緒だ。俺が傷ついても俺を傷ついけた奴は殺すなよ?殺したら絶対ダメだからな。」
『何で?死ぬに値するよ?』
「俺がいつか自分で倒さないといけないんだ。お前より強くならないといけないからな。」
『むー。わかった。痛めつけるだけにする。』
「わかったよ。ってあんまわかってなさそうだけど。しょうがないか。」
剣の指導は訓練場所があるらしいからそこに向かうぞ!




