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第9話 紙飛行機

学院探索中


といってもノアのいるクラスの教室の中だけだけど。私のような魔獣や、魔物がたくさんいた!それにモフモフも!そのモフモフ目指して探索してます!

モフモフがみえてきた!

後ろの棚の上に寝っ転がるオオカミさん!毛皮に埋もれたいので交渉に試みる!


『こんにちは!モフモフさせて!』

オオカミさんは驚いて、首をキョロキョロさせて周囲を見る。

『私はここだよ!』

オオカミさんが私を見つける。

まだ驚いたまま。

『今。お前が声をかけたのか?』


『うんそうだよ!だからモフモフさせて!』

このやりとり、周りはハラハラして見守っている。ノアも内心焦っている。

『・・・。われが怖くないのか。』


『?全然?』

そうかえしたら、なんかげんなりしたような感じで、頭を近づけてきた。

『これでもか?』


ガァァァァー!!!!!


大きな口を開けて咆哮をぶっ放した。

周りにいた人間は何人か倒れ、ノアはなんとか耐えていた。だが、汗がいっぱい出て息苦しそう。このオオカミ威圧を放ってるのか。ノアの様子に激怒した私は


『私のノアに何する気だ!』

殺気を放つ!!!!

オオカミさんが怯える。

そのクラスにいたノア以外の人間が倒れる。

ソラは興奮している。

ノアは、慌ててソラに駆け寄る。

オオカミさんは、息苦しそうにする。

ノアが私をなだめるために撫でる。

ソラは少し不機嫌だが殺気を引っ込める。

オオカミさん平伏する。

『すまなかった。いや、すみませんでした〜!!』

『モフモフさせてって言っただけなのに、ノアに危害を加えようとしたでしょ!次やったら殺すからね!!殺してからモフモフする!』

『はい!本当にすみませんでした!どうぞ、モフモフしてください!』


「ソラ?ダメだろ殺気を放ったら俺以外全員のしちゃったじゃん。講師の人きたら、これどう説明するんだ?」


『うっ。ごめんなさい。だって、オオカミさんが咆哮をぶっ放したあと、ノアが苦しそうにしてたから、カッとなって。』


「カッとなってくれるのは嬉しいけど。それと、オオカミさんじゃなくて、神獣のフェンリル様だよ。」


『神獣ってもっと、賢いイメージなのに変なの。』


『うぐ。』


「こら!ソラ!ダメだろう、謝りなさい!」


『ふーん。悪くないもん。本当のこと言っただけだもん!』


「フェンリル様は、このクラスの面倒を見てくれてる魔獣なんだぞ。」


『後ろで寝っ転がるだけなら誰でもできるもん』


『ぐはっ。』

弱っているフェンリルにグサグサと言いまくるトカゲ。

「いい加減にしなさい!罰として人化して俺の膝の上にいなさい!」


『それ、私が恥ずかしいやつじゃん。やだ!』


「罰だからいいの。さっさと来る!」


『うぅー。ノアの意地悪!!」

むすっとした銀髪の女の子となり、ノアの膝に乗る。

その様子を、フェンリルは唖然とした状態で見つめる。

そこに、

「おーし、授業はじめるぞーって、なんだこのカオスは。」


「あー。勇者?何した?」


「俺の膝の上に罰として座っている契約獣が殺気を放ったら俺以外全員気絶しました。」


「じゃあ、フェンリル様には何した?」


「フェンリル様も俺の契約獣の配下に下りました。今は人化したことに驚いて固まってるとこです。」


「そうか。その契約獣さんは自己紹介してくれるか?」


『あ、初めまして。ソラです。マスタリートカゲです。ノアの契約獣です。ノアに手を出す奴は誰でも許さないので気をつけてください。よろしくお願いします。』


「おう、よろしくな。言葉を理解してるのか。賢いな。俺はここの知識面で講師をしているヴェントだ。ほかにも、魔法を教える爺さんと、剣を教えるおじさんがいる。まあ、仲良くしてやってくれ。」


『はーい。』


「じゃあ、授業はじめるぞー!」


「え?!俺以外寝てますよ??」


「寝たやつが悪い。やらないわけにはいかないからなー。」


授業中〜


暇だー膝の上はメモ取れないからってとなりに座ってる。字を学んでみた。んー。暇つぶしに何かしたい。そうだ。飛行機作ろうそれで遊ぼう。風使い使えばずっと飛ばせるかも。


紙はもらっていたので折り始める。

よし!完成!

んー。先生が黒板のほう向いたー今だ!

フェンリルのいる方向にむけて投げる。

フワッと浮かび飛ぶ。

それを見てフェンリル不思議そうに見る。

落ちそうになったところで風使いスキル使って浮かべる。フェンリルの上をぐるぐる回すのに飽きたので、教室全体をぐるぐる回らせて遊ぶ。なんとなく、調節ができてきた。カーブさせたり蛇行させたりあそぶ。

ある程度してると目をつぶった状態でもできるかやってみる。

チラチラ確認しながら行い、

完全に目をつぶってやる。

落ちた音はしない。

たのしい!


視線を感じる。となりと、前からだ。なんだろうと目を開ける。ノアとヴェント先生がいた。


『?なにー?』


「あれはなんだ!」


「どうやって飛んでる!」

二人が紙飛行機を指差したまま言う。


『紙飛行機しらないの?』


「かみひこうきってなんだ!?」

「それ私にも作れるか?」


『うん、簡単だよー。教えようか?』


「「頼む!!」」


なんだろう。このデジャヴ。

折り方を教えてあげた。

二人が飛ばす。風に乗って外に飛んで行ってしまう。

私が、風を操り教室に戻す。

すると、

「「おおーー!!!」」


おもしろい。この二人子供みたいだ。


「すごいな。これを持って、シエル爺の講座に行け。これを使えば風魔法の維持が出来るようになるんじゃないかって提案するといい。褒められるぞ。」


「授業中じゃないの?」


「授業はある程度したら止めるところだったから別にいい。それよりもこっちの方が重要だ。シエル爺も魔法の教え方に悩んでたから、絶対褒められるぞ!」


『ノアと一緒に行っていいの?』


「ああ。構わない。」


『あのー。我も行っていいか?』

フェンリルがおどおどしながら聞いてきた。

『うん?私は別にどっちでもいいよ。ノアがいいって言ったらいいよー。』


「フェンリル様もいらっしゃいますか?」


『うむ。我も行きたい。』

こいつも子供か?!


こうして、勇者、人化の魔物、神獣のパーティはシエル爺の魔法講座にむかった。


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