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二代目魔王の御乱心  作者: 古口晶
Chapter.1 Induction
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一話 欠伸の出るような目覚め

 オロスタルムと呼ばれるこの世界に、ベルネアという大陸が存在する。

 そのベルネアの北部に、ある時強大な力を持つ存在が現われた。

 魔王──ヴォルゼアと名乗るその者は、たちまちのうちにこの世界に満ちる魔力を変節させ、己の居座る地域を環境そのものから変貌させた。

 そこを指してこれを『魔王領』と呼ぶ。


 噴き上がる瘴気のような魔力は動植物、果ては人間をも変貌させ、『魔物』や『魔人』となり、魔王の配下として大陸中に散らばり、戦火を広げた。

 人と魔王との凄惨を極める果てなき争いは五百年にも及び、奮戦も空しく、人の国家は疲弊し、その領域は徐々に、着実に魔王に蚕食されつつあった。


 だがある時、その戦況の風向きが変わる。

 人間の中から、ある力持つ者達が現われたのだ。

 彼らはその力でもって魔王軍を退け、勝利し、その姿は膝をつく各国の軍勢を奮い立たせ、最後の力を振り絞り一転攻勢せしめた。


 五百年にも及ぶ戦いで、最も苛烈な反攻戦が始まった。

 一日にしてうず高く積もる魔王軍と人類軍の死体の山、山、山。その上でさらに流される滂沱の鮮血が川を造り、森を赤黒く染め、荒野の喉を存分に潤わせた。

 だがその無残極まる光景を前にして、なお人々は歩みを止めなかった。

 止められなかった。これが勝っても負けても最後の戦いだと理解していたからだ。


 死を積み重ねる人々の最後の希望は、選ばれし者達。

 旗頭となった彼らは、『勇者』と呼ばれた。


 勇者は死の渦巻く戦場を背に、前へと進んだ。

 彼らが狙うのは魔軍の将程度ではない。元凶である魔王そのものだ。


 やがて勇者とその仲間は、この戦いの終焉へと至る。

 魔王との決戦である。

 一万の兵が十万の骸を踏んで進む、人類軍と魔軍の戦い。

 それにも等しい戦いが、勇者と魔王の間で繰り広げられた。

 世界を支配することも、滅ぼすこともできる魔王。

 それに抗えるたった一つの存在、勇者。

 一昼夜続いたその戦いは、しかし、ついに終わりを告げる。

 勇者の仲間達はみな、力尽き、あるいは勇者を庇い、その命を散らしていった。

 しかし魔王もまた、消耗激しく灯火の如き命を残すばかりであった。

 二者は最後の一閃を交わし──そして、ともに斃れる。

 勇者はその腸を撒きながら。

 魔王は、その首を落とされながら。

 そうして、五百年にも及ぶ戦乱は、今ここに終焉を迎えた──


 ◇


「……そのはずだったんだろうけど」


 俺は溜め息を吐きながら、周りに広がる無残極まりない光景に目をやった。

 巨人でも平然と歩き回れそうな、大きな広間だったのだろう。遥か遠く四方に石壁がそそり立ち、無数の長い柱がはるか上の天井にまで伸びていた……のだが、今やかなりの部分が折れ、壊れ、倒れて崩れている。

 柱だけでなく床も天井も壁も、どこもかしこも盛大に破壊されて穴が開いている。一体どんな風に戦ったらこうなるのか、わかったものではない。


 ──いや、実際のところそれは正しくない。

 俺には、その記憶がある。勇者と魔王がどう戦ったのか。その凄まじさを克明に、繊細に、脳裏に浮かべることができる。

 炎をも超えた白い熱線、全てを吹き流す暴風、雷に地震……それらを互いに繰り出し、それだけでは飽き足らず、己の力そのものでもってぶつかりあう戦いの記憶。

 これが……魔王の全てを受け継いだということだろうか? 

 だが、だというのなら、腑に落ちない点がある。


「あの魔王は俺を乗っ取る的な言い方をしていたよな」


 だとしたら、今俺がこうして自我を持って冷静にものを考えているのはおかしい。

 俺には、魔王の持っていた記憶がある。代わりに、俺が本来持っていただろう自分自身の記憶は曖昧だ。ないというわけではないが、大部分が霞がかって判然としない。


 太陽系第三惑星、地球。アジア極東の島国、日本。故郷はその関東地方のどこか。

 名前は大成征太。歳は二十に届くか届かないかといったところ。俺が思い出せるのはそこまでだ。年代は2010年代だったような……

 俺自身の記憶はその程度でしかない。魔王の言う通りごっそり持っていかれたのだろう。非情に困ったことだ。


 だがそこまでされて、何故ほぼ空っぽな俺が自我を保っているのか? 魔王はどこ行ったのか? まるでわからない。死にかけていたというらしいし、乗っ取る前にくたばったのだろうか? だったらいい気味だ。

 まあ、それはひとまず置いておいて。


「これからどうするか」


 目下の問題は、そのことについてだ。

 常識的に考えて、元の世界に帰る、その努力をするべきだろう。俺はこの世界の人間ではないし、どころかウン百年この世界で暴れ回った魔王の後継者なのだ。なりゆきとはいえ、この立場が大分危ういことは魔王の記憶から理解できる。殺されちまうよ。


 だが帰ろうにも、魔王が使ったらしい『別世界を繋ぐ魔法』とやらの記憶も曖昧だ……というより、なんだかごちゃごちゃしていてよくわからない。

 ただ、少なくとも今の俺では、元の世界についての記憶がはっきりしていないので使えないというのはわかる。魔王め、やってくれた喃。というか、これを見越して俺の記憶をブッこ抜いたのでは? 


 そう、今うっかり流そうとしてしまったが……俺はどうやら魔法が使えるらしい。

 というか、この世界には魔法があるらしい。

 魔法だけではない。俺こと魔王がいるし、その配下の魔人もいるし、魔物もいる。

 実に幻想的(ファンタスティック)だ。剣と魔法と怪物の世界だ。若干心躍ったりもする。


 いやいやいやいや、それこそ今はどうでもいいだろう。

 今大事なのは、この世界にいざるを得ない俺の身の振り方だ。

 魔王の記憶のおかげで四方八方お先真っ暗とはならないのがせめてもの救いだが、それでも俺が『二代目魔王』という全人類の不倶戴天の敵なのは覆しようのない事実である。半袖半ズボンサンダルという違和感丸出しで威厳のない夏スタイルな魔王というのも考えものだが。

 とりあえずは、うんまりにあからさまなこの『魔城ナハトファーレ』から離れて、さっさと雲隠れするべきだろう。


 そう思い、俺はとりあえず大広間──実は魔王の玉座の間らしい──から出ようと、歩を進めた。

 と、そこで。

 俺は、そこに散らばる骸達を目にしてしまった。


 ◇


「うわぁ……」


 無残に損壊した六つの死体を目の当たりにし、俺は思わずぞっとしないものを感じた。


 左腕を飛ばされ、脇腹から内容物を漏らす青年。

 胸に大穴を開け、虚ろな目で天井を見上げる少女。

 身体の大半を焼け爛れさせ、倒れ込む女性。

 四肢を引き千切られた大柄な男性。

 袈裟に両断されるほどに深い傷を負った浅黒い肌と赤い刺青の男性。

 首の皮一枚まで切り落とされた、巨大な、黄金色の飛竜。


 それらが勇者達の亡骸であることはすぐに理解できた。

 俺には、彼らと戦った魔王の記憶があるからだ。


 数多の魔物を打ち払い、この魔城に吶喊してきた勇者一派。

 彼らが魔王と相対した時の決死の表情が、俺にはありありと思い浮かべられる。

 彼らは生きて帰ることなど考えていなかった。何としてでも魔王を倒す、そのことだけを考えてここまで来た。

 五百年に及ぶ凄惨な戦いの決着をつけるためならば、たった六人の命など取るに足らないもの。そんな悲壮な思いとともに、魔王に挑んでいったのだ。

 そしてそれは、果たされた。


 彼らからほど近く、一つだけ離れた位置にもう一つの骸がある。

 黒い邪悪な意匠の鎧にこびりついた、紫色の腐肉。それが魔王のものであることも、俺には何となくわかる。

 俺を自分勝手な都合でこんな世界に放り込んだ魔王。そのなれの果てだ。


 俺には魔王の記憶があるが……ある意味俺自身でもあるその腐肉を見て、何か思うところがあるわけでもなかった。

 同時に、勇者達の遺体を見て「ざまあみろ」というような思いも湧いてこない。

 何というべきか、俺の中の魔王の記憶は、俺の感情と何ら繋がりを持っていないのだ。

 俺にとってその記憶や知識は、先入観や感情移入なくただ頭の中に入っているだけのものであり、であるからに、初代魔王が俺を二代目魔王に仕立て上げようという目論見はほぼ失敗しているものと言えよう。

 というのも、俺はむしろ勇者達の方に、ごく当然で人間らしい同情心を覚えていたからだ。


 ここ数年での戦いのことだが、魔王は随分と勇者にご執心のようであった。彼らの行く先に監視を置き、配下をけしかけ、その同行を見張り続けた。

 だからか、魔王は勇者達自身の次に、彼らの旅について詳しく知る者でもあった。

 その記憶は今俺の中にある。つまるところ彼らの英雄譚の記録が、である。

 詳細は省くが、なんとも心惹かれる物語であった。王道の中の王道というべきか、俺が元の世界で読んだ──であろう──ファンタジーそのもののような旅路を、彼らは通ってきたのだ。

 だが、その結末がこれだ。


 彼らは覚悟し、その身と命を捧げ、俺──魔王を打ち倒すために最後の旅に赴いた。

 その目的は果たされた……が、奇跡はそこで打ち止めだった。

 彼らは死んだ。誰にも見取られることなく、讃えられることもなく、この魔王領の奥地で骸を晒している。

 ……はっきり言って、哀れに過ぎる。


 俺は、青年──勇者アレスの傍らにしゃがみ込み、その死に顔を見下ろした。

 二十歳過ぎかそこらだろうか。疲れ果てた空虚な表情と俺のそれよりやや青みがかった黒髪を血に濡らし、光の失った青い瞳を天井に向けている。


「ひでえ話だ」


 英雄、勇者、神の御使い。そうやって祭り上げられて、死地へと送られた青年。

 どうにも不憫に思えて、せめて墓でも作ってやろうかと思い、俺は彼の肩に手をかけた。


 その時だ。

 不意に、俺の頭の中に何か複雑な文字列がよぎったのだった。


「なっ」


 驚きの声を上げたのも束の間、魔王の知識を持つ俺はすぐに、それが何であるかを理解する。

 だが理解するより先に、事態は先に進んでいた

 俺が勇者の肩にかけた右手が激しい青い光を放ち始めたのだ。


「おい、ちょっと待……」


 何に対して「待て」と言ったのか、自分でもわからない。混乱していた。

 混乱する俺を尻目に、勇者の身体が光で包まれる。

 と思えば、その身体の傷がどんどん消えていくのだった。


「な、すっげ……」


 自分でやっているのだが、ついそんな声が漏れる。

 勇者の肩口から斬り飛ばされた左腕は光が形取るや、すぐに生身の腕へと変わる。中身の零れた脇腹の傷も逆回しするように塞がり、納まり、傷一つない引き締まった腹筋へと戻っていく。血の跡は残るものの細かい傷も失せ、肌に血の気が通う。


 果たして、三十秒としないうちに、勇者の負傷はまるっと消え去った。

 いや、それどころではない。勇者の青年は、静かながら息を吹き返していた。

 惨死死体からすっぱりさっぱり蘇ってしまったのだ。


「……『蘇生』……」


 光を失った右手を見下ろしながら、俺は呟いた。

 そう、今俺がやったのは、『蘇生』と呼ばれる魔法だった。

 魔王の記憶の片隅に残っていた、太古の魔法式。それが俺の何となーくな思考に引っ張り出され、勝手に発動されたのだろう。

 死者を蘇らせる強力な魔法である。で、あるのだが……実際のところ、そんな自然の摂理に背くものがそうポンポンと発動できるわけはなく、様々な欠陥というか問題点を抱えた魔法でもある。


 だが、魔王である今の俺なら使える。


「……よし」


 そして、今はその問題点を無視してでも、使い続けるべきだと思った。

 残る五人……四人プラス一頭の勇者の仲間達。俺は、彼らの骸に向き直り、『蘇生』を用いるのだった。


 ◇


 魔王は膨大な魔力と無数の魔法を持つ存在である。

 そしてその強大な力は今俺の中にあり、ほとんどが俺の意志で使える状態にある。

 ……とはいえ。


「疲れた……」


 ただでさえ、人間数十人集まった程度の魔力では贖い切れないほど強力な『蘇生』。それを六人に施したとあれば、さすがの魔王な俺といえども疲労困憊の極みにあった。

 壊すのは簡単だが、戻すのは難しいということだろうか。

 同じだけの魔力を各種攻撃魔法に使えれば、多分数十万からなる軍勢でも薙ぎ払えるだろうと思う。誇張なくそう思う。


 だが、その見返りは大きい。

 確かにすっぱり死んでいたはずの六人──精確には人間三人、ルウィン(イメージとしては一般的ファンタジーにおけるエルフのような種族)一人、魔人一人、飛竜一頭──は、装備の破損以外は健常そのものの姿となって横たわっていた。

 血色もよく、息も普通にしている。さすが読んで字の如く『蘇生』なだけある。

 意識はまだないが、今は好都合といえよう。一応は魔王である俺が彼ら勇者と顔を合わせるのは、何となくマズい気がする。

 とにかく、俺はやり切った。やり切って、なんか気が抜けてしまった。


「はあ、これからどうしよ」


 ついそんなことを呟く。正直、どうしていいかわからない。

 魔王の力と知識だけあって、他はまったく空っぽ。この世界に知り合いもいないし、何かするべきこともない。どころか元の世界の記憶も曖昧でスッカスカ、帰れる目途もついちゃいないし、つく予定もない。

 いっそ魔王の奴が俺を乗っ取っていたら、こんなアホみたいなことで迷わずに済んでいただろうか。無論冗談だが。


 ……しょうがねえな。


 俺は首を振って、欝々しそうになった思考を振り払う。

 こんな辛気臭い場所で沈んでても仕方ない。開き直ってしまえ。

 元の世界、地球や日本に帰れない。同時に記憶もあまりない。それは事実だ。事実なのだが、それが逆に幸いしてか、今の俺には郷愁の念だとかがあまりない。

 魔王的に言わせれば「繋がりが断たれた」という奴であろうか。何が何でも帰りたい帰りたい、という感じではない。その気持ちが行動を邪魔するような気もしない。


 となればもう、答えは決まっている。この世界で暮らしていくしかないだろう。

 幸か不幸か、今の俺には魔王の力がある。勇者六人がかりでようやく相討つほど馬鹿げた力だ。知識もある。前後不覚になることはまずなかろう。

 問題となるのは『魔王』という立場と肩書だろうか。まあ、こんなものはうっちゃってのらりくらり隠れ住んでればまず気付かれまい……気付かれないよな?うん、祈ろう。というか備えよう。


 そうと決まれば話は早い。

 思い立ったが吉日、俺はこれからの簡単な予定を組む。

 ひとまず、このブッ壊れかけの城を離れる。こんなところにいつまでも居座ってれば「魔王です」と自己紹介しているようなもんだ。配下の魔族やらと顔を合わせるのもごめん被る。魔王なんかやる気ないです。人間と戦うなんて嫌です。


 この魔王領からも離れた方がいいだろう。今この地は大陸三大国家の人類同盟軍に攻め込まれて絶賛混乱中だ。この五百年最大の反抗、人間の存亡を賭けた最終決戦であり、これに巻き込まれても実際マズい。


 ぶっちゃけ、魔王軍は崩壊するだろう。頭である俺……魔王がいないのだ。いなくなる予定なのだ。魔王領全土を滅ぼし切るほどの力は人類軍にもないだろうが、まあ五百年で失った領土の大半を取り戻すくらいはできるだろう。

 魔軍の存亡?知らないよ。そんなのに義理立てする気なんかないね。


 さて、ならばどうするか。

 考えようとする俺の脳裏に『転移』の魔法が浮かぶ。いいね、こいつを使ってとっとと魔王領を脱出して、人類領の山奥か森にでも潜っちまうか。


 と、その時だ。俺の首筋に、じわりとした不気味な感覚が微かに走った。

 何事か、と俺は反射的に『探知』の魔法を発動させていた。魔力を触覚として伸ばし、周囲の状況を探る魔法だ。

 魔王である俺の『探知』の範囲はそれこそ度を超しており、魔城の中の生命の動きがほぼ完全に把握できるほどだった。

 それによると……今、この玉座の間に近付いてくる軍勢がある。


「魔族か?」


 と思ったが、どうも動きが鈍い。そして迷っている。廊下で別れてはまた合流したりで、少しづつこちらに近付いてくるようだ。

 恐らく、これは外で城を守る魔軍と戦っていた人間の兵士達だ。勇者達は外を兵士に任せ、魔王を一気に叩こうと一足先に城内に突撃してきたのだろう。それが今、外も決着がついて雪崩れ込んできてると。


 ……マズいじゃん。

 このままじゃ俺もついでに晒し首じゃん! 


 迷っている時間はない。これからのことを考えるのは後だ後だ。

 俺はむんっ、と念じて頭に『転移』の魔法式を浮かべる。その式の一角に空白となっている部分があり、そこに意識を向けた。

 それは行き先を示す式を組み込む部分である。魔法なんてファンタスティックでエキセントリックな概念に一般現代日本人の俺がついていけるかとあやしいものだが、さっきの『蘇生』でおおよその筋は掴めたようだ。何とかなる。

 というか、何とかしないといけない。慣れるのはここから逃げた後でいい。


「ええっと……魔王領は大陸中央北だから……とにかく南行けばいいか」


 適当に考えつつ、距離と方角を概算、式に組み込む。行った先が土の中だとか水の中だとか谷の上だとかにならないように祈ろう。

 そうして、心の準備をするように一回深呼吸。


 ……


 もう一回深呼吸。


 ……


 も、もう一回……いや、やめだ。キリがない。


「てっ、『転移』」


 上擦った声とともに、俺の足下で青く輝く巨大な法陣が展開する。

 おおスッゲ……と驚く間もなく、その光がどんどん大きくなり、何やら俺の身体を浮遊感が包んで……

 あっ、ヤバい。

 なんか怖くなってきた。もう遅いんだろうけど。遅いんだろうけども!! 


「ひぁっ──」


 ケツに棒突っ込まれたみたいに、女の子のような声を上げながら、俺の身体は光の奔流に巻き込まれていった。

まだ方針が決まってないので色々怖ろしいです。

書き溜めだけが拠り所です。

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