十二話 勝手の結果
夢を見ていた。
その夢の中で、俺はアパートの一室に敷いた布団に転がり、天井を見上げていた。
そんなあまりに不毛な時間の浪費を止めて、立ち上がり外を見た。
雨が降る灰色の空模様。電線。瓦屋根の建物。遠くのビル。アスファルト。
日本において珍しくも何ともない、二十一世紀の一風景。
ただ、どうしてか。
その「日本」には、人がいなかった。
雨だから、とかそういう理由ではない。本当にどこにも人がいないのだ。
隣の部屋にも。隣の家にも。道路にも。向こうの学校にも。ビルにも。
どこにも、誰もいない。俺には、それがわかってしまった。
何故か、なんて問いは無駄だ。これは夢だからだ。
夢の中の日本に、俺は一人取り残されていた。
雨音が屋根を叩く。ガラス戸を叩く。規則的なのか不規則なのかもわからない。耳朶を叩き続ける静かな水音が、俺の眠気をまた呼び戻す。
俺は布団に戻った。何をする気も起きない。今がいつなのかもわからない。
ただ、眠かった。眠ることが喜びだと思っていた。
一人なのは寂しくない。彼女なんかいないし、友達もいるに越したことはないけど、いなくても辛くはない。
俺は、静かなのが好きだった。
だから、この誰もいない世界も嫌いではなかった。
ただ、それももう終わりなのだろう。
眠い。ひたすら眠い。瞼が重い。身体が重い。
意識が真っ暗な中を漂い、段々と落ちていく。
その速度がどんどん上がる。全てがぼやけていく。
もう終わりなのだろう。俺は眠って、夢から覚める。
現実に帰る。今の俺の世界に戻る。
オロスタルムが、待っている。
◇
目を覚まし、『土整』で造った洞窟の天井を見上げた。
それから、もたれかかっているウルルの灰色の毛皮を触り、心を安らげる。
「はぁう」
溜め息のような、蕩け声のような。我ながら気持ち悪いが、実際、それだけ俺の心は満たされていた。
夢を見ていた。雨の日の日本で、自堕落に過ごす夢だ。
これだけ見ると何やら俺が望郷の念に駆られ、切なさに押し潰されそうになっているように思うが、それは違う。親の顔も思い出せないほど記憶の曖昧な俺に、ホームシックなどというものは無縁である。
あの夢は、俺が俺自身に使用した魔法によるものだ。
『精神操作』──本来は他人の意識ないし無意識に働きかける魔法だが、元々ヒトであり大して魔法耐性を持たない俺自身にも、これは使うことができる。
そうして、感情や思考を制御してみせたのが数日前のことだったのだが、俺はこれをもう少し俗っぽいことに利用できないかと考え、自身を実験台にした。
それが、「夢の操作」である。
元々「夢」というものは無意識の発露、睡眠下における記憶の整理であるからに、見るものが精神に依存することは疑いようのない事実と言えよう。
つまりそれを『精神操作』で弄くることによって、好きなように夢を見られるのではないか?と思ったわけだ。
結果は、ひとまず成功と言えた。『精神操作』の法式をいたずらに弄くり回し、何度かの実験で膨大な魔力を消費した結果が、あの「雨の日の日本の夢」だ。
これが、地味ながらも凄い。
魔法で疑似的に心の中に創り出された夢の世界には妙な臨場感があり、実際に歩いたりできれば物を触る感覚もある……ような気がする。つまり、夢を借りて仮想現実を創れるようなものなのだ。
生憎と意識のあるうちには使えないが、それでもこの魔法は素晴らしい発明だと我ながら思った。まあ、魔王の魔法知識から色々と使えるところを継ぎ接ぎして形にした理論に基づく魔法なので、完全にオリジナルというわけではないのだが……とにかく創ったのは俺だ!そういうことにしておく。
ついでに、この魔法を『夢創』と名付けることにした。「夢」を「創る」から『夢創』。そのまんまだ。俺にネーミングセンスはない。
「しかしな……」
洞窟から出て、湿った森の空気を吸い、背伸びして思う。
この『夢創』という魔法、実は結構問題がある。欠陥というほどではないが、ただただ便利と手放しに褒められるわけにはいかない程度の問題が。
まず何より先に挙げられるのが、「これ何の役に立つの?」という問題だ。
所詮夢の操作に過ぎない。娯楽の範疇を超えない趣味魔法だ。なのに魔力の消費量は相当なもので、俺でなければ使う使わない以前に使えない。
使うに足る理由があり、使えたとして、そして夢のイメージ化を完璧なものにできたとして、次の問題がある。効果時間の短さだ。
夢というものは基本的に、脳が働いているレム睡眠中に見るものだ。そして睡眠中のレム睡眠とノンレム睡眠の比率はおよそ一対三。六時間の睡眠でおよそ一時間半という計算になる。それも「合計で」だ。
レム睡眠とノンレム睡眠は交互に繰り返すものであり、その周期はおよそ二時間。一度のレム睡眠は三十分かそこらに過ぎない。
そして、『夢創』が操れるのはその「三十分」だけなのだ。
厳密には、『夢創』は睡眠中ずっと使い続け、レム睡眠に干渉し続けている。望む夢は確かに、途切れ途切れながら見続けている。
しかし、起きた時に記憶していられるのは最後の「三十分」だけ。それ以前の夢は、少なくとも今の俺の『夢創』では覚えていられない。
それが『夢創』のルール。これは、「三十分だけ夢を操る魔法」なのだ。
「割に合うとは思わないね」
コスト度外視の贅沢な魔法だ。まず具体的に何の利点があるのかという点がネックになる。間違っても広まることはないだろう。そもそも使えないだろうし。
しかしそれでもなお、俺は大層満足していた。
何よりも、もう見ることのできない地球の光景を夢の中とはいえ再現することができたのが大きい。別にホームシックなわけではないが、見慣れた風景は安心するものだ。
ヴォルゼアは俺から元の世界の記憶を大幅に削ぎ落したが、全てなくなったわけではない。というか、俺は奪われた記憶も次第に思い出しつつあるのだ。かなりの部分がおぼろげではあるが、記憶の輪郭は捉えることができる。それを妄想で補ってやれば、現代日本の風景を再現することは造作もない。
……本当にホームシックなわけではない。本当だ。寂しいからって夢に逃げるために過剰な努力を重ねたわけではない。
だから誰に言い訳してるんだ。
「……朝飯か」
首の骨を鳴らしながら、洞窟を振り返る。ぐっすり寝ていたはずが、既に起きてのそのそと歩き出てくるウルルが見られた。
以心伝心という奴だろうか。何だか嬉しい。そして可愛い。
……本当に寂しくなんかないんだからね。
◇
ウルルを連れて十分ほど森を歩くと、見慣れた川が見えてきた。
それの上流目掛けて歩くと、すぐにフォーレスの集落に着く。男達が各々の仕事で出ていくところだった。何人かに挨拶しつつ、広場へ向かう。
「あー、ウルルだ!」
「セイタもいる!」
と声を上げてくるのはルウィンのチビども。彼らはこぞってウルルに纏わり付き、その背に乗って遊び始める。俺はついでだ。一度見て後は見向きもしない。
まあ、気持ちはわかるよ。動物はみんな好きだよな。俺も好きだ。
別に悔しくなんかない。子供は好きじゃないんだ。そうさ。
「ウルル、遊んでやってくれ。ほどほどにな」
「ウァウッ」
いい返事だねお前。ていうか、子供が好きなんだろうな。
ま、いいわ。
俺はウルル達を置いて、レリクの家に向かうのだった。
◇
「ここにいても構わないのだが」
「それもどうもね」
客間でレリクとそんなことを言い合い、俺は苦笑した。
フォーレスに戻って来てから、また何日か経った。だが、あの夜以降俺はレリクの家に泊まってはいない。まあ、どちらにしろ毎日フォーレスに来ているのだから、あまり意味がないというか、変わっていないといえばその通りなのだが。何となく、気分的な理由だ。
俺は次の日から、集落からほど近くに勝手に居を構えることにした。前に暮らしていたのと同じような、『土整』でこしらえた狭い洞窟だ。フォーレスの『結界』の影響下ではあるが、それが俺を前後不覚にして迷わせたりしないことはレリクも知っている。
こうしている理由、というか、まだ俺がフォーレスに入り浸っている理由は、子供達がウルルがいないと寂しがるからということ。
それと、もう一つ……
「それで、今はどんな様子?」
「……自分で確かめてみた方がいいだろう」
くたびれた表情のレリクに、その実年齢を垣間見たような気がする。
俺は椅子から立ち上がると、そんなレリクに付き随って一室に赴いた。
少し前まで、俺が借りていた寝室だ。
そこのベッドの上には、一人の少女が横たわっていた。
「起きてないのか」
「ああ。今日はまだな」
「暴れたりは?」
「していない。動こうともしていない」
「何か食ったりは?」
「お前が食べさせる以外は、何も」
「重症だな……」
「奴隷なのだからな。そうもなるのだろう」
そう言って、レリクは溜め息を吐きつつ部屋から一歩下がる。その目が「後は任せた」と言っていた。俺が連れて来たのだからな。当然のことだろう。
首を鳴らしつつ、俺は今一度眠る少女を見下ろした。
肩口までの長さの茶髪、十四歳前後に見える外見、痩せ細った体躯に薄幸そうな顔立ち……一見しただけでは、奴隷という感じはしない。着替えさせて身綺麗にしてやれば、特に何か目を見張ることはない、普通に可愛らしい町娘に見える。
しかし、その右前腕部の奴隷印が、彼女の身の上をどうしようもなく決定付けてしまっていた。
「今日は治るかな……」
俺はベッドの傍らに回り込みながら、その奴隷印の入れられた部位に手をかざす。
そして、『治癒』を行使。光が少女の腕に染み込んでいく。
充分な魔力を込めた。損失した血液は増血させて補充し、皮膚組織、骨組織、筋組織は正常に繋ぎ合わせ、完全に欠損し千切れてなければ治せるほどの力がある『治癒』になったはずだった。
しかし、五秒、十秒経っても、ただの火傷跡に見える少女の奴隷印は一向に治ろうとしない。外傷として扱われてないのか、全く効果がないことが見て取れた。
「駄目か」
通算で四度目の『治癒』もまた失敗に終わった。俺はかざした手を握り、魔力の放出を止める。そのまま上を向いて溜め息を吐き、改めて少女を見下ろす、と。
「……」
「……うおっ」
驚いた。少女が目を開けていたのだ。茶色の瞳が天井を見上げ、その視線を微動だにさせずにいる姿は、まるで人形か何かのようだ。虚ろな表情と雰囲気がそれに拍車をかけている。
「お、おい。驚かすなよ」
「……」
「いつから起きてたんだ?全く、人が悪いぜ」
「……」
「なあおい、聞いてるか?聞こえてるか?」
「……」
反応は皆無である。気持ちいいほどに。
本当に人形に話しかけているみたいで、なんか悲しい。痛々しい。全てが。
「……はぁ」
この女の子は、ずっとこうだった。
あの日、俺が連れ出したこの子は、森で背負っていた間も、このフォーレスについてからも何も喋らず、何も反応せず、表情も変えない。放っておけば、本当に身じろぎ一つしないのだろう。
事情を話しひとまずここで匿わせてやってくれとレリクに頼んだ。そうして俺が借りていた部屋に置いてもらうことにして、すぐに彼女の異常さに気が付いた。
前述した部分はもちろんそうだ。だがそれに加えて、彼女は「誰かが言うことに黙って従う」という行動原理だけを持ち合わせていたのだ。
「飯を食え」と言われれば出されたものを食べる。「行きたくなったら便所に行け」と言われればそうする。「寝ろ」と言われればベッドに入る。従順どころではない。絶対服従なのだ。実験したわけではないが、多分そうだ。そうに決まってる。
はっきり言って、異常だ。何もかもおかしい。どうしてこんななのか問い質してみたかったが、彼女の姿を見るとどうもそれは気が引ける。
どうしたものかと思いつつも、仕方なく昼は俺が付いて様子を見、夜はニルナさんやシェイルに彼女を見てもらうことにした。異常だが、騒ぎ立てて逃げ出したり暴れたりはしないので、比較的安心して任せることができた。俺の勝手の尻拭いをさせているのは気が引けたが。
「あの娘は奴隷なのだろう?では、その経験のせいで心を閉ざしているのでは?」
レリクはそう評した。的を射ている、と思う。
奴隷の教育。絶対服従。なるほど、繋がる。度を越してはいるがな。
本当に、もう。
どうしたものかな。
◇
「……どうしたものかね」
ニルナさんに作ってもらったスープを少女に食べさせつつ、ぼんやり呟いた。
食べさせながら、というのは違うな。「食べろ」と命じたのだ。
何でも言うことを聞く。つまり、逆に言えば何も命じないと何もしない。
それこそ、死んでも何もしないかもしれない。酷く極端な行動原理だ。
果たして、生き物としてどうなのだろう。
「……」
かちゃり、とスプーンを皿に落とす少女。食べ終わったのだ。何も言わないからわかり辛い。
皿を引き取り、部屋を出て台所へ。そこで水桶に手を伸ばそうとして、やめる。
代わりに魔法で空気中の水蒸気を集め、右手の上に水球を作った。リンゴより三回りほど大きな水の塊だ。それに皿を突っ込み、無造作にゆすぐ。
「あら、ごめんなさい。お邪魔しちゃったかしら」
そんな俺の雑極まりない皿洗いを、ニルナさんに見られた。恥ずかしい。さっさと木の皿とスプーンを洗い終えると、頭を下げてさっさと部屋に戻ろうとした。無論、少女のいる部屋だ。
「……大丈夫?」
後ろから声をかけられ、ゆっくりと振り返る。ニルナさんの現実離れした美貌が、俺を不安げに見詰めている。そんな途轍もない状況ではあったのだが、生憎と興奮するような状況でなかったのは幸か不幸か。
……俺に寝取り趣味はない。その度胸もない。
「元気ですよ、俺は」
「あまりそうは見えないけれど」
「少なくとも不調ではないです」
色々ひっくるめて、普通だ。そういうことにしておきたかった。
「……ご迷惑おかけします。またヒトを連れ込んでしまって」
「大変なのはわかっているわ。気にしないで」
ニルナさんは優しかった。ヒトであるあの少女のことも邪険にせず、気にかけてくれている。おまけに俺まで心配してもらっている。させてはいけないとわかっているのだが、美人に心配されるとどうにも心が昂ぶってしまう。
緊急で『精神操作』。性欲をカット、カット、カットだ。治まれ我が少年心。
鎮まった。魂の乱れは全ての乱れである。仙人のように生きていたい。
「ありがとうございます。じゃあ俺、あの部屋にいるんで」
もう一度頭を下げ、寝室へ。途中でロキノを見た気がしたが、無視した。どんな目で俺を見ていたのかも見なかった。
◇
「右手を上げろ」
右手を上げる。
「右手で拳を握れ」
拳を作る。
「俺を殴れ」
殴ってくる……のを、左手でパシッと掴み取る。
「もういい。わかった。楽にしろ」
少女は俺に放った拳を引くと、ぼんやりした目を俺から放して下を向く。
ベッドの上に座ったままの少女は、それきり何も反応することはない。俺が何か命じない限りは、利尿作用辺りに訴えられない限り動かないだろう。
……これが奴隷か?最早道具ではないか。
何をどうしたら、人間がこうなるんだ?虐待か?調教か?拷問か?
わからない。知るべきなのか?いや、知りたいのか?俺は。
そんなわけない。そんなの知りたくない。
怖い。人間をこんな風にする何かが。何もかもが。
俺の世界では見えなかったものが、この世界では目の前に曝け出される。
欲望、悪意、暴力。それに壊される何もかもが。
……何もかもが、許し難い。
「……何か喋ってくれよ」
俺は言う。少女は何も言わない。
命令でなく頼み事だから、とかいう理由ではない。彼女は喋らないのだ。喋れないのか喋らないのか、とにかくこればかりは命じたところで何の意味もない。
言葉どころか、呻き声一つ上げないのだ。異常というより他あるまい。
諦めつつも、まず、口を開けさせて舌を見る。切られている、というようなことはなさそうだ。若干虫歯が気にはなったが。
次に、首を見せるよう命じた。従う。くっと上を向いたような姿勢で、少女が俺に白い首を向けてきた。
絞められた跡、切られた跡、何一つない。見た目綺麗な首だ。
だが、内部はどうなっているかわからない。俺は、首を絞めるような形で右手を彼女に差し向けた。
当然、本当に絞めるわけではない。触れるか触れないかの位置に添え、『治癒』を行うだけだ。
『治癒』は見えていない部位でも治せる。だが、見えないから治っているかどうかもわからない。効果の有無を判断できないまま、少女の首を『治癒』する。そもそもここが原因で話せないのかもわからないのだが。
『治癒』を終え、手を放す。少女の首筋と鎖骨が浮き出た胸元が目の前に現われる。大変にエロい光景だが、そこで欲情するほど俺は色狂いではない。ニルナさんには狂いそうになるが。
少女は痩せていた。痩せていない奴隷なんてあり得ないのだが、それでも相当に痩せていた。ルウィンのセーレと比べてもなお肉が削ぎ落とされているように見える。ラザント子爵んとこのメイドさんとは比べるまでもない。あそこのメイド奴隷さんは結構待遇よさそうだったからな。
話が逸れた。今は目の前の彼女のことだ。
だが、何も特筆することはない。やはり『治癒』は意味がなかったし、彼女が喋れるようになったわけでもない。表情も変わらない。何も変わらない。
俺は何もできない。馬鹿みたいな魔力があっても、いくら魔法が使えても、『蘇生』だって使えたのに、女の子一人から言葉を引き出すことすらできない。
魔王っていうのは、壊すだけなのか。支配するだけなのか。
ヴォルゼアは、そんなつまらないものになりたかったのか。
俺も、そうなってしまうのだろうか。
……それは嫌だな。
「……大人しくしてろ。ここの人達の言うことを聞くんだ」
そう言って部屋を後にする。彼女は頷きすらしない。ただ従うだけ。
腹は立たないが、虚しくなる。辛くなる。
いや、腹は立つか。自分にな。
本当に、気紛れで拾ってきた少女だった。気紛れなんかで俺に生殺与奪を握られてしまったわけだ。
俺が責任を取らなきゃいけない。どう言い訳しても、ついでであったとしても、彼女のために何人もブン殴って、騒ぎを起こしたのは事実だ。
そこまでして「後は知ったこっちゃない」なんて言うくらいなら、最初から連れ出さなきゃよかったんだ。
「寝覚めが悪い」なんて手前勝手な都合で、後先考えずやらかした結果だ。俺が自分でケツを拭くさ。
どうやればいいのかは、まだわからないけどな。