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  作者: 谷山沙羅
9/18

9話 「腕」

「じゃあ私から引きますねっ!」


理樹の持つカードを稚奈が引く。

ひよりの持つカードを理樹が引く。

稚奈の持つカードをひよりが引く。

3人の中に会話はなかったけれど、稚奈はずっと笑っていた。


「私のあがりですね!」


ばばぬきは稚奈が最初にあがり、最後は理樹だった。

そのほかにも色々とトランプで遊んでいたが、そろそろ夕食の時間。


「さ、そろそろ自分のベッドへ」


理樹はもう一度ひよりへ手を差し出した。

でもひよりは向うをむき、やはり1人で立ち上がった。

またフラフラと・・・でも向かうのは誰も寝てないベッド・・・


「手かすよ・・・?大丈夫・・・?」


「いいんだよ。」


愛想のない奴だな。なんて思いながらも心配そうな目で見ていた。

ひよりの体はグラリと傾いた体がとっさに動く・・・


「っ・・・。」


後ろから両手でひよりと床との衝突を守った・・・はず。

理樹の腕が、こんな自分をしっかりと守ってくれたのだ。

ひよりは俯いている・・・。悪い事をした気分だ。

でも、すぐ後ろから拍手が聞こえてきた。


「すごいです・・・ひよりさん、大丈夫でしたか!?」


稚奈も心配して駆け寄ってきてくれた。

「ごめんね、大丈夫。私、どうかしてたみたい・・・・


改めてヨロシクね、稚奈ちゃん。」


稚奈はにこりと笑った。3人ともにっこりと。

でも、本当にひよりは心を開いたわけではない。

そんなつもりは全くない。

でも、こうしてないといつか自分は1人になってしまうのではないか、そう不安だっただけ。


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