表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 谷山沙羅
6/18

6話 「花瓶」

「寝てたら。熱あるんでしょ。」


ひよりはそっけない冷たい態度を取った。

そんなのお構いなし。だっているここの子はこうなのだからね。


「はいっ。お誕生日おめでとう。」


すこしフラフラとした足取りで、昨日雨に打たれながらつんできた花をひよりに渡した。

ひよりは少しびっくりした顔をしたが、それをさっと受け取った。


「ありがとう。でも、寝てなよ。」


ひよりの頬は少しピンク色に染まった。

車いすに乗り、花瓶を抱えて病室から出て行った。

理樹はまたフラフラと自分のベッドに戻り、目をつぶった。


「よかったんだよね。これで。」




するとすぐにひよりが返ってきた。

水が入った花瓶の中にさっき理樹からもらった花をいけてやった。

そしてベットへ自力で這い上がると、いつもとは違う方を向いて話しかけた。


「ピンク、覚えててくれたんだ。」


「・・・もちろんだよ。」


目を閉じたまま理樹は答えた。

ふふっとひよりは鼻で笑った。今日が晴れていてよかった。

またあとで庭へ行こう。そしてひよりはいつものように目を窓の外へ向けた。


「・・・おやすみなさい」


理樹に優しく囁いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ