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  作者: 谷山沙羅
17/18

17話 「心」

「そんなこと・・・。」


稚奈とひよりは駆けつけた・・・誰もいない・・・大丈夫そうだ。

でも、振り返ると無音で後ろの病院がボロボロになっていた。


「・・・・なんで?」


ひよりは目を丸くした。

こんな時、こんな時・・・理樹もいてくれたら助かるのに。

稚奈なら何かを知っているかもしれない。


「ねぇ、理樹は何処なの・・・?」


「理樹・・・?誰ですか?それ。」


ひよりはその場に座り込んだ。その目は・・・これまでにないくらい鋭かった。

そして急に立ち上がると稚奈の腕をグッとつかんだ。


「嘘つけ!私があんたのせいでどれだけ・・・どれだけ・・・うっ・・・うぅ」


言いかけて泣き崩れた。

だって、こんなに稚奈を攻めたって自分のもとへ理樹が帰るわけない。

理樹が許してくれる事は無いのだから。

稚奈はきょとんとして混乱しているようだ。


「あの・・・私・・・なにか・・・?」


理樹の存在を知る者はこの世で今はひよりだけなのかもしれない。

そこらへんを歩く人も、隣の部屋の病人も、理樹をしかった看護婦さんもみんな理恵の事を知らないと云う。

どうしてなのか。


「どうして・・・?戻ってきてよ・・・!」


周りの建物がその叫び声とともにごろごろ、ぼろぼろと雪崩れて行った。

何故だろう。まるでこの町はひよりの心を映しているようだ。

切なくて、寂しくて、ぐしゃぐしゃして・・・

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