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  作者: 谷山沙羅
10/18

10話 「散歩」

「大丈夫ですか?」


心配してくれる稚奈の声が聞こえる。

あれから数日後、ひよりは体調を崩し、熱が急に上がった。


「だるいですよね・・・何か持ってきましょうか?」


稚奈は部屋を飛び出て、飲み物を持ってきてくれた。

こうしてそばで見てくれる人がいると落ち着く。

稚奈の方が自分よりよっぽど大人っぽいのではないか。ひよりはそう思った。


「すぐよくなりますよぉ!どこかの患者さんから菌を貰ったかもしれませんねぇ。ふふふ」


稚奈はにこりと笑うと小さな声で囁いてくれた。


「何かあったらいつでも言ってください。」


自分のベッドへさっさと戻って行った。

ひよりはやっぱり窓の外をのぞく。

こんなときでさえ・・・いえ、それはただのわがままでしかないのですから。


「あ、おはようございます!やっとお目覚めですか?」


理樹に稚奈が話しかける。理樹はにこにこと笑いながら喋っている。

できれば2人の会話に混ぜて欲しいけど、いまはそんな元気が無い。


「大丈夫?ひよりちゃん。」


「大丈夫」


「そーですよー私が付いてますから!」


そんなに自分は情けなかったかと少し笑いたい気分になった。

でも、今こんな空気で・・・その気持ちはその空気と一緒に飲みこんだ。


「元気はそれなりにあるみたいですよ。体はだるいそうですが。」


「そっか・・・あとで散歩行こうよ。みんなでさ」


賛成。理樹と稚奈は2人でひよりを車いすに乗せ、庭へと向かった。


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