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61. 心の中(ナディア)

この終着駅がどこに着くのか私は知らない。


だが、私には明確な目的がある。死んだヴィオラを救い出す方法は、この狂ったようなゲームでミッションをクリアして勝ち上がるしかないのだ。


私はスパイ。そして、作家だ。このゲームの設計は狂っている。数億年先の地球に行ける、中世ヨーロッパに生きる人間と熱い友情を結べる、数世紀前に亡くなった天才奇人に会える、今は、ピラミッドを作った王に会うというクレイジーな規模の冒険をさせられている。全て命がかかった冒険だ。


しかし、このゲームに命をかける価値はある。

私の望みを叶えられるのは、現世ではこの方法しかあるまい。


私たちはゲームに参加できて幸せなのだ。子供たちは食料ゲットする以上の経験と友情を勝ち取った。きっと、ダッカー王子と伯爵が、今後もこの子供たちを見守り続けるだろう。


私の敵を私の力で罰することが、私の真の望みを叶えることではない。私はヴィオラがなくなってしまった理由を知った今は、私は何がなんでも彼を救い出すことに命をかけられることに喜びを感じる。


アッバスは私のあげた馬券で、少しは富を取り返した。ヴィオラを取り返したら、アッバスと私の共通の敵を一緒に倒すだろう。私たちなりのやり方で。


ジャックと私の絆は、以前より深まった。



颯介は・・・・


うーん、表現し難い。それは後で考えるか。



とにかく、集中して、私の我がままに付き合ってくれたこの仲間と無事にヴィオラを運命の渦から救い出すのだ。



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