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44. 伯爵家のぎょうざパーティー

 伯爵家の二十三本目の木の下に戻った時、ナディア姉さんはアッバス王子をにらみつけていた。ナディア姉さんから漂う凄みが、もう只者じゃない雰囲気だった。そりゃ、姉さんが普通ではないのは既に知っていたが、並の殺気とオーラではなかった。


 とにかく、俺は、皆を伯爵家の中に連れて行き、待ち構えていた若き伯爵が淹れたコーヒーを飲み、伯爵が作ってくれた食事はスープ以外はサバンナで食べてしまっていたので、俺が料理をしようと提案した。


「なんか、俺が作ります!」


 だってねー、ピーター、ジョージア、レオ、サファイアまでいるし、誰かが場を和ませなければ!とまたバイトリーダー的責任感で、張り切ってしまったのだ。


 ナディア姉さんは、アッバース王子を伯爵家の庭園の方に引っ立てて行った。


 多分、姉さんはアッバスは殺さない、多分ね。。。と俺はそう自分に言い聞かせた。競馬場の敵は、すごい敵だったけどね。Swat部隊がマシンガンをぶっ放して襲ってきたって感じの迫力で、正直、龍者の実と松明草効果が消えていたら、皆死んでいたね・・・


 みんな助かったのだから、その話を今考えるのはやめよう。


 そもそも俺は、田中さんとデート中で、すごくいい感じの時にナディア姉さんに呼び出された。あの時チャイナタウンで餃子の皮と餃子のネタになるキャベツとニラを刻んだのを買ったんだ。それがリュックに入っていた。


 なんで、そんなの買ったかって?そりゃー、田中さんと、なんか簡単に餃子作るから食べに来ない?と誘いたかったからだけれども・・・ホテルに泊まっているのに、作れるのかな?とか、色々考えてない行動です、はい。


「ひき肉がない!」俺はそう思わず言った。


「あ!あるよ!」ジャックがそう言って、プテラの背中に乗っている時にピーターに持たせた袋をあさった。


「はい、これ。ミランに大量に食料を買ってあげた時、ピーターにも少し分けたんだよ。」ジャックはそう言ってひき肉のパックを取り出した。


 おお!なんと!


「よし!作りましょう。教えるからみんな手伝ってー。」俺は子供たちみんなと、ジャックと若き伯爵に言った。


 そこで、皆でキッチンテーブルを囲み、ワイワイ言いながら、餃子を作り始めた。ネタは俺が混ぜて、皮の包み方も教えた。みんな笑いながら作り始めた。


「ね、あのさ、なんかさっき、友達が殺されたって言っていたよね?」俺はジャックに言った。

「うん。でも、僕は全く何の話か分からなかった。」ジャックは言った。

「せっかくゲームがあるんだから、友達が殺される前に行って、救ってきてあげようよ。ナディア姉さんのために。」ピーターがいいことを言った。


「あ!わしもそれがいいと思う。」若き伯爵がノリノリで言った。

「いいね!」全員がそう言った。


「でも、龍者の実効果がないと危ないわよ。」ジョージアが冷静に言った。

「そうそう。龍者の実が1つしか取ってこなかったから、もうなくなりかけているね。あー、俺はもっと取ってくるべきだったんだ。」俺がそう反省した。

「颯介、忍者はものすごく怖かったからねー。」レオが言った。


「いや、もう一度取りに行けば良いんじゃない?」ジャックが言った。


 俺たちはシーンとした。

「大変だったっすよ。」俺はボソッと言った。

 子供たちは皆うんうんとうなづいた。餃子は作り続けている。


「そういえば、ダッカー王子が解放されたと言うことは、誰がUFOを運転するんだ?」ジャックも素朴な疑問をつぶやいた。

「そうですよ。みなさん来られた時、私一人でスタバの前にいましたよね。」サファイアも言った。


「そもそも、友達が殺される前にタイムスリップするには、ゲームの設定を少し変える必要があるな。」俺は言った。

「あー、あの占い師だ!」全員がそう言った。


「ダッカー王子に呪いをかけられたあの占い師なら、少しタイムスリップの場所を変えられるかもしれない!」ピーターが興奮して言った。

「UFOの持ち主も誰になるか、教えてくれるかな。」ジャックが言った。


 俺たちはペラペラ喋りながらも手は動かし続けた。餃子が沢山できたので、俺は焼き始めた。


「ね、そういえば一番目の扉と四番目と五番目の扉をまだ開けたことないわよね?」ジョージアが急に言い出した。


「そうか!二番目の扉と三番目の扉しかまだ行ってない。」ピーターが思い出したように言った。

「伯爵、他の扉の話を知っていますか?」レオが若き伯爵に聞いた。

「わしも聞いたことがないんだよ。」伯爵がそう言った。


 辺りに餃子が焼ける匂いが立ち込める。この時代に醤油は無いなー。残念。


「よし、みんな。これを食べたら、都に行って、あの占い師に会ってこよう。ついでにダッカー王子にも会えるぞ!」俺は張り切って言った。


「そうだな。ナディアを元気づけるために、その友人を助けに行くためのタイムスリップ先を変える方法、そして、一番目と四番目と五番目の扉の行き先と、UFOの持ち主が今は誰か聞いてこよう。」ジャックがまとめた。


 ナディア姉さんをそろそろ呼びに行こう。この話を聞いたら、きっと姉さんも元気になるはずだ。




お読みいただきまして、ありがとうございました!


もし、少しでも面白いと思っていただけましたら、ブックマーク、もしくはイイネ、☆をつけて頂けると大変ありがたいです。

今後の励みになります。


最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました!


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