表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

56/96

35. レッドサタン(ナディア)

レッドサタンは、ジャックの牧場で世話している競走馬で、私が馬主だ。


「レッドサタン?」私の心は想定外の言葉で揺れる。

 

私は決断した。この男を釈放させることに決めた。

「あなたを釈放する手続きをするわ。釈放されたら、ナディアに連絡入れて。」私は男に言った。


警察署で釈放手続きをした。

「狙われているのね、ナディアは。」と私は男に言った。警察署を出た後だ。

「そうだ、狙われているのは、ナディアの方だ。分身じゃない。この言葉の通り伝えてくれ。」男はそう言って、人混みの中に去って言った。


分身じゃないとは、つまり、スパイ業の方から命を狙われているわけではないということだ。今のところ、ニューヨークのアジトは2つとも安全ということだ。ひとまず、アジトに帰ろう。


レッドサタンは、昨年はフランスの凱旋門賞で優勝した。G1で優勝する競走馬の馬主として、私は沢山のテレビでも紹介された。一昨年は、イギリスのキングジョージ6世&クイーンエリザベス杯でも優勝したし。


そのレッドサタンを譲り受けたのは、とあるアラビアの1国の王子からで、元々のオーナーは私ではない。

ジャックの牧場に、調教師ごと私が買い取った。


それが?

買い取った先の王子・・・ここから私の情報が敵に漏れている?

敵は、アラビアの1国か?


あー、このレッドサタンを入手した経緯はいわくつきだった。

本来は、私のところに来るはずのない馬だった。


私は定期的にジャックの牧場を訪れていた。馬主だから当然だ。レッドサタンの状況を見たり、時には乗ったりした。この調教師は非常に気さくな人だと思っていた。

もう1度、彼の身辺を洗ってみよう。


ジャックを介して、今度のニューヨーク旅行は、牧場の人間なら知り得たはずの情報だ。

私は、他の誰にも話していなかった。スパイ業の仲間にも、作家としてのナディアの周辺にいる人物の誰にも今度のニューヨーク旅行を話していない。


しかし、私がニューヨークにやってきて、あの辺りに行くことは、ジャックを介してなら、たやすく情報を入手できるはずだ。私は背筋が寒くなった。



お読みいただきまして、ありがとうございました!


もし、少しでも面白いと思っていただけましたら、ブックマーク、もしくはイイネ、☆をつけて頂けると大変ありがたいです。

今後の励みになります。


最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ