29. ルネッさーんす
さて、俺たちのミッションの結果について、説明をしよう。
描き途中のモナリザをカメラアプリで認識させよ、要するに、今回の俺たちに課せられたミッションはこれだった。
飛ばされた先は、とても美しく、華やかな街だった。うんうん、なんかぽいねーと俺は納得した。ルネッサンス時代のフィレンチェとか?よく分かんないけど。
トリケラトプスを後ろに従えて、俺たちは、街の通りを足早に歩いた。俺たちがこの地に飛ばされた時、目の前に、とても目立つ立派な屋敷があった。ここにワープしたと言うことは、近くにレオナルド・ダ・ヴィンチがいるんじゃない?きっとそう・・・
目の前で一番目立つ館をまず訪ねよう。ピーターと、ジョージア、レオとダッカー王子と俺はそう相談した。子供達も賛成してくれた。子供達はダ・ヴィンチもモナリザもなんのこっちゃ状態なので、素直に俺の意見にしたがってくれた。
50歳くらいのカリスマ性に溢れたおじさんを探せば良いのだと思う。どこかのお金持ちの貴族がパトロンについていて、歴史に残る天才おじさんは、数世紀後も残る名画を描いている最中のはずだ。
さーて、この場合、ヘリコプターや戦車のみたいなものを既に設計していたらしい、とんでも天才人には、正直に「やあ、未来から来たよ!」と言うべきだと俺は思った。
立派な屋敷の門はまだ閉まっていた。俺は子供達と目くばせして、扉を叩いた。召使いみたいな人が出てくると俺は予想していた。どこぞのリッチなパトロンに、客人として、屋敷に招かれているに違いない。
「こんな朝早くから誰だ?」ミケランジェロの銅像みたいにガタイが良いイケおじが、貴族風の服をきて現れた。なんか軍人ぽい。でも、確かこの頃、軍の仕事していたような気もする。(俺の記憶は小学生の頃に読んだ漫画伝記をベースに作られているけどね。)
多分、この人だ!
すんごいイケおじ・・・
イメージ違うわー
俺は内心、早くも本人登場と思ってボルテージが上がった。
「こんにちは。俺は未来からやってきたんです。この子達はこの時代の別の国の子だけど。」俺はさわやかに挨拶した。俺のユニクロを見て欲しい。未来人感出てるっしょ。俺はできるだけ、超絶美形の子達に挟まれても、尚存在感が増すように、少しポーズを取った。
・・・・
イケおじが、目が点になっているようなので、慌ててリュックからスマホも出して見せた。
「どうだ、この紋所が目に入らぬか~」のあの水戸黄門ポーズでスマホを出した。スマホの電池は、サバンナでテントを張っている時に切れたので、真っ黒だけど。こんなに薄くて輝かしい流線型の板を見たことないでしょう?
「ほーら、数億年前の地球で滅亡したはずの恐竜も連れてきましたよ。」俺は、俺たちの後ろで大人しくしているプテラノドンも紹介した。
「おおおおおお」
イケおじは、言葉にならない声を出した。
え?なんか、おじさん、大丈夫?
刺激強すぎた?
ダ・ヴィンチと思われるイケおじは、そのままバッタリ気を失って倒れかけた。俺は、龍者の実効果の身の動きを生かして、素早くイケおじの後ろに回り込みバシッと背中を両手で支えた。
ここで頭を打って死なれたら、歴史が変わる。モナリザをもっと描き進めてくれなければ、ルーブルに飾ってある絵はなかったことになってしまう。
俺は、ピーターとダッカー王子に協力してもらって、玄関の扉にもたれかけさせて、甲斐甲斐しく、世話をしようとした。
「ジョージアとレオは、適当に家の中から水差しから水を持ってきてくれる?」そうお願いした。
ジョージアとレオは勝手に家の中に上がり込んで、水を飲ませるために水差しを探して持ってきた。
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