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プロローグ―消してやる―

 多重人格者は、精神世界に他の人格と話せる場所があって、自分ではない自分と会話することができる人もいる。なんて言うけれど。

 俺とオレは違かった。そんな場所存在しないし、お互い、記憶も共有できない。

 

 理由はなんとなくわかる。会いたくないのだ。心の底から。

 あいつが、アイツが、嫌いだから。


 前に進めるようになった俺と、生きている楽しさを知ったオレは、自分の時間が欲しいと、願った。


 その思いは、彼女たちと出会うことで、さらに強くなった。

 彼女たちから感じる「消えないで」という願い。

 それは俺とオレの心を、強く保つ、力だ。


 絶対に消えたりなんてしない。

 絶対にあいつを、アイツを――。


 ――消してやる。

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