第4章 三大陸対抗武闘競技会 4-1. 戦いの舞台
三部会の参加者は、個人戦は男子224名、女子112名。
団体戦は、男子32チーム、女子19チーム。
個人戦はトーナメント形式で2週間に渡って戦われる。
シード枠は男子32名、女子16名。
女子の私たちが決勝まで勝ち進むには、シードなしの場合、6回勝たねばならない。
団体戦は、トーナメントを勝ち上がってきた3校と、3回戦の敗退者で行う敗者復活で勝ち残った1校を併せたリーグ戦で勝敗が決する。
だから、これも2週間かけて行われることになる。
但し、これは女子の場合で、男子はこの二倍近いチームがいるので、3週間かかる訳だ。
そういった訳で、三武会全体では、女子がひと月、男子はひと月と1週間を通して試合が行われる。
我が校は、団体戦と、個人戦でジャンヌがシード権を持っていた。
因みに、ヒルダさんとレジーナさんは、昨年の大会で、ベスト32で敗退とのこと。
出場校は以下の通り。
コーラル(6校)
1. テオドール王国 モルゼン学院 (S)(スカーレット・E、クローディア・L)
2. モリス公国 メーテルリンク 学園
3. アストリア王国 セント・アンセル 学院(S)(アナスタシア・L)
4. ルイス王国 ジンクレア学院
5. ハシント王国 ナディア海洋学園@ナドゥ
6. リーデルラント王国 セント・アンドリュース学院@キャスリン (S)
ジェイド(8校)
7. デレッダ王国 グラッツア学園
8. ビランデルト王国 ルイジ学院
9. モーリアック王国 フランコ学院(S)
10. シンジャオ皇国 ガオ高等学舎
11. ゴーディア王国 ナディン学院
12. モンターレ王国 マーティンソン学園
13. キルーハ王国 ミカラム学院
14. エーデルハイト王国 ロッテ・マイヤー学院
アンバー(5校)
15. イオルゴス王国 セント・フェリぺ学院
16. ネルーダ王国 パブロ学園
17. イムレ法皇国 ワルティース学院
18. ヤスナー王国 カワバ学園
19. オルファン王国 パムク学院(S)
ナドゥに着いた2日後、女子団体戦の抽選会が行われた。
さすがにその頃になると、船酔いで弱っていた2人も本調子を取り戻している。
私たちは早速、抽選会を見に、会場である海から見えたあのコロッセオ風の建物に向かった。
直径が90ヤルト(81メートル)以上もある競技スペースの真ん中に設えた台上に、19校の代表が集められ、これから箱に入った札を引いていくところだ。
私たちは観客席に座り、抽選に参加するマルグレーテとヒルダさんを期待と不安を持って眺めていた。
初戦は、昨年のベスト4の学校とは当たらないが、二回戦目からは当たる可能性が極めて高い。
シード校は何処も強いだろうが、相性があるからねえ。
我が校を含め、昨年のベスト4の学校がくじを引くのは最後。
その中で、先ず、準決勝で負けている我が校とモルゼン学院がくじを引く。
抽選会場のグレーテは全く緊張した様子はなく、粛々と箱の中に上を突っ込んで札を掴みだしている。
『 セント・アンドリュース学院、B-1番 』
トーナメント表のB-1の場所に、セント・アンドリュース学院の名前が書かれた札がはめ込まれる。
どうやら私たちは、セント・フェリペ学院とグラッツア学園とが対戦した勝者と当たるようだ。
そして、B-6番シードには、モンゼル学院の札が掲げられた。
三回戦目(シード校としての二回戦目)で当たるかも知れない。
彼女たちは昨年、一度、我が校に敗れた後、敗者復活で勝ち上がってきて再戦した宿敵だそうだ。
モルゼン学院との対戦成績は、1勝1敗。
因縁の対決だね。
抽選会場では、そんなことを感じさせずに、クローディアさん、スカーレットさんが、マルグレーテとヒルダさんに握手を求めている。
組み合わせは以下の通りとなった。
<組合表>
A-1. フランコ学院(ジェ-(S))
A-2. メーテルリンク学園
A-3. ワールティース学院
A-4. ジンクレア学院
A-5. ナディン学院
A-6. セント・アンセル学院(コ-(S))
-------------------------------------
B-1. セント・アンドリュース学院(コ-(S))
B-2. セント・フェリペ学院
B-3. グラッツア学園
B-4. ミカラム学院
B-5. ガオ高等学舎
B-6. モルゼン学院(コ-(S))
------------------------------------
C-1. パムク学院(ア-(S))
C-2. ナディア海洋学園
C-3. マーティンソン学園
C-4. パブロ学園
C-5. ルイジ学院
C-6. カワバ学園
C-7. ロッテ・マイヤー学院
デュエットや個人戦の抽選会は団体戦が終わってからなので、暫くは、団体戦に備えて集中することになる。
宿泊施設に戻ろうとしたら、鈍色の制服が会場の出入り口で待っていることに気づいた。
近寄ってみると、やはり、アナスタシアさんだ。
「 やあ、決勝リーグまで会えないようだね 」
「 こんにちは、アナスタシアさん。
残念ながら、そのようですね。
決勝リーグで対戦できることを楽しみにしています 」
「 ああ、そうだね。
お互い、決勝に残れるよう頑張ろう 」
同じ流派の同門として、彼女との距離は、もう少し縮めてもいいんじゃないかと思っている。
これまでリーデルラント王国の中で、腹に一物もニ物もある貴族たちと戦っていく上で、誰を護って誰を退けるかしか考えていなかったが、国外にも頼れる仲間が欲しいと思うのは贅沢だろうか?
いずれにせよ、彼女とは、三武会が終わっても、付き合っていきそうな気がする。




