05
あれから色々有った。
世界は無限に無限を無限に掛け算する虚無を手に入れソレイユに打ち勝った。
そこでガーダーは最も活躍をし、全機体を破壊したらしい。
そして全機体は技術隠滅か砂になったらしい。
破壊後に。
そして無限の演算ができるコンピューターが開発されてソレイユのアンドロイドは逆に一斉にハッキングして乗っ取った。
だが…
「私を守護しているのだろ?ソレイユ。24時間のストーキングとは恐れ入る」
ガーターは自室で呟く。
ソレイユから渡されたスマホは軍に回収され新しいスマホに変えてある。
「あれを覚えているのは知っているのだろう?」
スマホが鳴る。
「ソレイユか」
相手はグランである。
「あの時時間は加速され、逆にソレイユは停止のを行った。そしてあの時動けたのは私だけだった。そしてあの頭痛、気が付けば時間が飛び英雄になっていた。ウェーバーにも話してない。
なぜわざと敗北したように見せかけた?ソレイユ」
「単にG1が暴走して君を殺そうとしたからさ。機能に制限を付けなければ殺されてだろ。あれを頭痛で済ますとは流石に笑うな。」
「は、不様だったろうなソレイユには」
「いいや、あれは無限の乗数を無限で無限に乗数したハッキングだった。脳が無事でも魂が廃人になるものだ。それを頭が痛いだけで済ます所が英雄だという」
「ほう…、ソレイユは経済混乱を起こすが殺人を起こさない組織ではなかったのか…?いやそれすらも計算ずくか。技術を体験させるために」
「流石は英雄。計算ずくだ。耐えきることは計算していたが手加減はしていたよ」
「そして世界は平和になりましたか…だがそこまでは計算ずくだ。神の物質を作っていた技術もハッキングから見つけたが魔法の物質を作る技術を渡して良かったのか?」
「それも問題ない。さらに言えばそれは真の魔法の物質ではない。そう見えるだけだ」
「じゃあ一番質問をしたかったことをしよう。俺はどうしてた?」
「味方ごと時間を停止させて機体をハッキング、乗り込み気絶して貰ったよ。そのあと偽物と交換して英雄に祭り上げた。そのあとは終わらせて後、自宅にて本物と交換してことの日記を渡した。読めと書いてはずだ、ソレイユの名前で。世話は時間停止でスリープして貰った。G1が殺さないように隠させて貰ったよ」
「それは恐れ入る。」
「質問は終わりならここで打ち切らせて貰う英雄」
スマホは切られた。
ガーターはスマホの録音アプリを起動して先程の会話を再生する。
何かを思いながら…。
「これも計算の内側か…」
アリサは言う。
「アルス、命令違反の軟禁を解くわ。ガーダーを殺そうとした罰は終わりよ、時間停止させて逃亡する計画が失敗するのは痛かったけど次策は用意していたわ。わざと自滅したように見せかける作戦にね」
「…」
「分かっているの?」
アルスは黙ったままだ。
「また軟禁をして欲しいのかしら?」
アルスは口を開く。
「俺があいつを殺そうとするのは未来予測で見えたはずだ。疑問に思いグランに聞いた。それすらも計画の内だとな。アイツを殺そうとする度に技術が漏れ、アイツを成長させると。知らぬのは俺だけで道化だったと言われた。そして ゼロシステムが未来からの設計図ではなく現在の技術で必要な理由も。保険は掛けてあるが進化した人間が人工の生物ではなく元々の人類ではなくては完全ではないから必要だと」
「そう…なら新しい機体をあげるわ。肩に炉心が二つ、胸に小型化された炉心が三つで一つなったダブルとトリプルのコアを持つ機体を。二つの炉心が共鳴してさらに三つの炉心の共鳴を安定させる触媒になるエンソフアインソフオウル炉心よ」
「なぜそんな機体の開発を?」
「計算では魔法の領域では無敵の機体だからよ。計算ではだけど…」
「まだ秘密があるのか」
「そうね…計算されていることを自覚しているなら詳細を話すわ」
「構わない、自由にやれということだろ?」
「最終的にガーターを殺して欲しくないのだけどね…あと機体に制限を付けてあるわ。命と精神の保証はしてあるわ」
アリサとアルスは話し込んでいく…。
ウェーバーは言う。
「まさか君が偽物と入れ替わっていてなんてビックリだよ。友人として謝るよ。本物と見分けが付かないなんて」
「いや俺でもソレイユの技術だ、ウェーバーが今でも入れ替わっていても気づかない自信がある。むしろ裏ではさらに英雄扱いだ。唯一対抗できた英雄だとな」
統一連合はソレイユがわざと滅んだと裏では知って焦っている。
無限に乗数を無限で無限に乗数をした虚無を作らねば対抗できないと。
そしてソレイユは宣言したのだ。
我々に勝ちたければニューヒューマンになるしかないと。
またソレイユが現れたのだ。
量産機で
何度も無限に乗数を無限で無限に乗数した虚無を魔法の関数から作るがソレイユが言うには意志がこもってない力は魔法の力を引き出すアリスシステムの方が同格なら強いと、
技術は二分かした。
ニューヒューマンを育てるべきだと、技術で無人機にして戦争損害を無くすべきだと。
技術側が旧人類派と呼ばれニューヒューマン側が新人類派と呼ばれた。
ソレイユに何度も負け、旧人類派は勢いを無くしたが人類は自分達が入らない存在になると恐れ旧人類派は宇宙に集まりコロニーを作り宇宙軍を名乗った。
旧人類と新人類では確執があり虐めが起きていた。
そのため宗教的にまで発展し新人類を旧人類が殺す問題まで発展していた。
新人類は悪魔だと。
新人類は虐めていた存在もいてカーストが出来上がったりしていたために社会問題になっていた。
そして旧人類派は新人類を悪魔とする集団になっていった。
「旧人類派と統一連合の戦争は避けられんな…」
「血生臭い話になってきたよ。身から出た錆びだけどソレイユに勝てないんだから」
「朗報と言えばそろそろ例のハッキングに対抗できそうだぞウェーバー。停止させられても意識だけは保てた。今まで量産機には私だけ停止のハッキングを仕掛けて来たが無意味に私の居る場所をソレイユは襲撃してきたわけではないようだ」
「そっか、ガーダーが居るところだけ頻繁に襲われて居たから心配したけど被害はパイロットが疲れるだけだったものね、普段なら機体を一度破壊して終わらせるだけのはずなのに機体を破壊しないで永遠と戦闘を続けるから何かと思っていたよ、ガーダーにはスパイ容疑が掛かっているけど唯一ソレイユが対抗できる人物を育てているだけだとソレイユと繋がっている議員が多数出たから本当に育てることに繋がるのかなと思っていたけど本当だったんだね」
「何年も掛かったがな、これで幼なじみに罵倒されることもない。それにしてもソレイユ、議員に化けて出てくるとは余程私のファンらしい」
「ああ、ソレイユと繋がっている議員がスパイ容疑で逮捕しようとしたら実はソレイユの偽物でしたって落ちでしょ。本物達は記録からただ一方的に情報を渡されただけの話。それからソレイユが君を買っていることも真実だと議論が落ち着いたよね、不思議と。君も幼なじみもソレイユに助けられているね」
そうガーダーには幼なじみの異性がいるのだ。
ガーダーがニューヒューマンとして有名であるため何度も襲われたがどこからともなく謎の女性が現れ、助けられている。
おそらくソレイユだ。
技術はハッキング戦争と言われ、一般ではハッキングされれば防衛技術も無効果され襲われてしまう。
そこにソレイユの匂いを嗅がせ迂闊に手を出せないと思わせる。
幼なじみには散々嫌みを言われ、早く強くなれと言われている。
「恐らく次の戦闘でソレイユは本気を出すだろうな、嫌な予感がする」
「何それ、死ぬのガーダー?」
「いや、そこまで嫌な予感ではない。ただ本気を出すはずだ」
ウェーバーは眉をひそめコーヒーを飲む。
「ちゃんと生き残ってよガーダー、無二の親友なんだから」
「ああ、もちろんさ、ソレイユは今まで不殺を貫いてる。殺す気はないだろ」
そして戦場に駆けていく。
「新型の機体一つだけか…嫌な予感が当たったなソレイユは本気を出すらしい」
「G1、G3のハッキング後戦闘に入る」
そしてガーダー以外の機体が止まった。
いや、宇宙の時間が止まったようにだ。
「私だけが動いている…。計測器はエラーか…誰も聞いてないが戦闘に入る…」
ガーダーは機体を操作し、ビームを打ち込む。
効いてなどないと言わんばかりに相手は動かない。実際に効いてなどいない。
実剣に変え、距離を詰め、切りに行く、相手の武装は剣と銃を一体化した武器を両手に持っている。
ガーダーの剣が切られる。
「まだだ!」
剣を再生させ切り込んでいく。
何度やっても剣を切られてしまう。
「く、念が足りないと言うことか、これでは笑われてしまうな、だがここで成長せねば男ではない、根性で行かせて貰う!」
剣が切れた。
相手の剣がだ!
「装甲バリアに阻まれるか!だがなぜ剣のみが切れた?先程とは何が違う?」
「G1、剣の再生を行う」
剣が再生され再び向かい合う二機の機体。
剣と剣がぶつかり合う。
「今度は切れんか!だがこの体にまとわりつくような感覚もしや…」
「宇宙の限界法則まで対象の機体の能力が上昇したことを確認。スペースクリエイトシステムの起動許可を求める」
アリサが答える。
「アルス、分かっていると思うけど…」
「分かっている。この男は必要だと。魔法を感じた。お陰でこの機体をより扱えるようになった。俺にもこの男は必要だ。」
「スペースクリエイトシステムの許可を出すわ。観測だけさせて戻ってきなさい」
「スペースクリエイトシステム!?」
突然ガーダーの通信にソレイユからこちらG1、スペースクリエイトシステムを発動させると宣言されたのだ。ビックリしないほうが可笑しい。
計測器が、何故かエラーを吐かずに観測してることも気付かず、相手の出力が上がったことをアリスシステムから通じて感じるガーダー。
「アリスシステムから通じて分かるぞ、出力が上がったな、だがどうやって限界を越えた?ソレイユ。聞こえているのだろう?」
グランが通信する。
「ヒントは上げたつもりだ、君の予測通り限界はある。後は君の好きな根性がヒントだ。」
「私が根性が好きなのはそれはヒントのつもりか?ただの皮肉だぞソレイユ」
ガーダーは剣で切り込んでいくが逆に剣を何度も折られていく。
そしてソレイユはガーダーのコックピットに銃口を向けると止まる。
ガーダーは敗北したと認めた。
ガーダーの敗北宣言からソレイユは構えをとき、ワープしてどこかえ去っていく。
このことが統一連合に知れ渡り、スペースクリエイトシステムとはなんなのかどう対抗するのか議論された。
ハッキングにもガーダーは耐えたがそれ以上の技術があると。
「どうだウェーバー?憶測は?」
「ああ、ガーダーの予想通り、この宇宙には限界があることが分かったよ。ソレイユは新たな空間を作って限界を越えてたんだ。計測器が新しくなってる。今のところこの機体だけの技術だよ。いまは技術解析してるところ」
「つまりスペースクリエイトシステムを先に使ってるソレイユに絶対に勝てないわけだな?」
「理論上はそうなるね。異星人がいるならここまでたどり着くのかなここまでインフレしてても可笑しくないから必要な技術なのかも。ソレイユは異星人と繋がっているのかな?」
「宇宙人と繋がっている説か?ソレイユが公式に違うと宣言しただろ、予感だが人類が生み出した技術だ。こんな回りくどい方法で渡す宇宙人など違うだろ」
「君の予感は嫌な予感しか当たらないんじゃなかったけ…ああ、でも宇宙人なら堂々としてる気がする」
「普通の予感だ、宇宙人なら否定するのも可笑しいし宇宙生命体を自力で倒すはずだ。逆に倒されたのなら普通にもう侵略してるはずだ、戦力を補充するために。世界を。いまだにソレイユとは隔絶した技術力の差がある。回りくどい方法で育ててくることが異常だ。」
「ならなんで回りくどい方法で来たんだろ?」
「統治能力の問題とは思えん。恐らくニューヒューマンに拘るあまり回りくどい方法になっているのだろう。常に敵として君臨して育てることに躍起になってる。味方じゃダメなのは統治後に誰も彼もが味方で競争心がなくなるからだ。ソレイユがどうにかしてくれるだろうという風にな。恐らく根性論がヒントというのは皮肉だろうがまだあの時にヒントが有ったはずだ。あの時剣だけが切れた。実力を隠してたはずではないはずだ。宇宙の限界まで高めて拮抗していたはずだ。それを怠る理由がない。戦場にならねば出せないほどの力の秘密がアリスシステムにあるはずだ」
「力の秘密ね…そっちも技術解析してみるよアリスシステムを」
「頼んだぞ」
「未来変動観測…我々が敵である理由に気付いたか。だがアリスシステムの真の力を引き出すまで時間が未知数か…ならばネット広告誘導してみるか」
グランは一人計画を立てる…。