3 うさぎとかめ
久し振りの更新です。もはや崩壊気味のシリーズですが、気分が向き次第更新していきます。多分
昔々、あるところ、多分ヨーロッパあたりに、うさぎとかめがいました。
紆余曲折あって、うさぎとかめはフルマラソンをすることになりました。
〜某どっかの陸上競技場〜
アナウンサー的な人「さあ、今スタートしました。
コカ○ーラプレゼンツ、ヨーロッパフルマラソン。
まず先頭に立ったのはうさぎ。どんどんと引き離して行きます」
うさぎはスタート直後猛ダッシュでかめを引き離しました。
かめは元々陸上では大して速く走れない生き物なので、うさぎにどんどんと差をつけられる展開になりました。
うさぎはどんどんと差を広げていきます。途中で油断したうさぎは、道沿いにあった木陰でしばらく休憩することにしました。
一方、努力を続け一歩一歩進むかめでしたがあまりにもスピードが違いすぎます。もはや勝利を諦めかけていました。
1日が経ちました。うさぎはまだ休憩しています。かめはまだ追いつきません。見物客は飽きて帰っていきました。
3日が経ち、やっとかめがうさぎに追いつきました。
かめがうさぎを見ると、うさぎは憔悴しきった顔でかめを見ていました。
かめ「あれ、勝負は?」
うさぎ「もう………帰ろうよ」
かめ「………そうだね」
うさぎも待ちくたびれていましたし、かめも疲労が限界に達していました。もうレースを続ける気も起きません。
二人は帰りに銭湯でも寄ろうかと話しながら、帰って行きました。
うさぎとかめがレースをするなんて、そんな無謀なことはしてはいけないのです。
時間の無駄です。
そう思った二人………いや、二匹?でした。
End
昔話ほど不条理なものはないなーと思う作者でした。