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異世界っぽいVR世界に閉じ込められたけどなんとかなりそうです。  作者: ねぎとろ


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35話『尚も戦場は続く』

リアルの都合上……土日は更新できませぬ……

 俺の意識が失われてから、元に戻るまではそう時間は掛からなかった。目覚めた時はてっきり死んでいると思ったが、どうやら俺は生きているようだ。


「マキトぉ……死んじゃやだぁ……うぅ……」


 なにせ、倒れている俺を見ながら泣いてくれる小さい女の子が目の前に居るのだから。


「───もう泣くな」


「……マキト? うそ。マキトは死んだ筈だもん!!」


「ばーか。死んでねえよ」


 いい加減シロにも気付いてもらえるように俺は体を起きあげてシロの頭に手を乗せる。

 その時に気付いたことだが、どうやら俺の体は癒えているようだ。体力ゲージを見れば一割以下だった体力も回復しているし、起き上がる時にも体の痛みはなかった。


 ホブゴブリンナイトを倒したお陰からか、きっと俺のレベルは上がったのだろう。


「はっ……頭に手が乗っている感覚が! もしかしてマキトの幽霊!?それに目の前にマキトが!!って、マキト!! 生きてたの!?」


「気づくの遅っ!! しかも俺のこと幽霊扱いするなし! まぁ確かに俺も自分のこと死んだと思ったけどな……」


「うん。私も目が覚めてマキトが死にかけで、、それで、」


「あーもう、分かったから。泣くなって。それよりちょっと話変えようぜ。詳しく聞いてなかったけどよ、お前のスキルって結局なんなんだ?」


 これ以上シロが泣いているのを見るのは正直嫌だ。というよりも、シロじゃなくても女の子が泣いているのが俺にとって嫌なのだ。


「……私の、スキル? あ、うん。説明するね。と言っても、私にもよく分からないんだ。なんか、『ダンジョンモンスター召喚』っていう名前だよ!」


「へー。なんかダンジョンコアであるお前っぽいスキルだな」


「うん。多分私だから覚えたんだと思う。けど、さっきもマキトが見たとおりなんだけど、モンスター召喚したら私倒れちゃうんだ。なんか体からごっそり何かが抜けてく感じがして……ちょっと怖かったな」


「まぁお前相当強いモンスター召喚したしな。しょうがねえだろ。これからはあんま多用すんなよ。まぁ、もしくは倒れない範囲で召喚しろよ?」


「うん分かった!!」


 これでシロのスキルは理解出来た。あとは、多分レベルアップした自分のステータスを確認するだけだ。



『ステータス』


  名前:櫻井 槙人

 レベル:18

  所持金:340円


 HP:123

 MP:56

 スタミナ:93

 STR:187

 DEX:45

 AGI:114

 INT:48

 LUCK:150


   スキル: 【低位モンスター召喚】 【モンスターテイム】【格闘術スキル】【守護魔法】【格闘術スキルの極意】


 メニュー画面を開き、自分のステータスを確認する。確かにレベルも上がっていて、ステータスも全体的にある程度上がっているだろう。

 だが、やはりと言うべきか魔法を持っていた時とは特定のステータスの上がり方が違いすぎる。これは俺だけに起きてる現象なのか、それともこの世界ではそういう仕様なのかもいつかは知りたいものだ。


「マキトー。あそこに居る死の騎士やばいと思うよ……」


 シロが指差すのは、今の位置からギリギリ見える死の騎士だった。

 ただ、確かにシロの言う通り少しやばいかもしれない。誰かと戦っているのもここから見て分かるし、苦戦しているというのも明らかだ。


「シロ! 念の為向かうぞ!!」


「うん!!死の騎士の事も私が守るんだから!」


 いつの間にかゴブリンの大軍も減ってきている。依然として冒険者の方が少ないが、戦いが長引いてみんなが慣れてきたのか死傷者も減ってきていた。


 やはりと言うべきか、戦場を見ても俺が戦ったホブゴブリンナイトのような強敵はいない。だが、死の騎士が戦っている相手は遠目から見ている俺たちでもその強さが分かった。

 戦い方はホブゴブリンナイトとは真逆で、魔法を使っているようだが、ある意味それが死の騎士を苦戦させている理由だろう。


 苦戦はしていても死の騎士が負けるというのは考えにくいが、俺とシロは一刻も早く助けに入るために走り出した。

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