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21:最後の詩
廃棄されたプラスチック程にも
光らないこれまでの私たちの軌跡は
辛いことばかりだったよと
願いたくもなってしまうけど
忘れたくない言葉や
縋る程でもない思い出があって
もう全て投げ出したくなっても
何かしら 心に引っ掛かるモノがあるから
耐え忍んで今日まで生きたあなたへ
街にはそれこそ悪意や溜め息
掃き溜めみたいに感じるけれど
アスファルト見下げて
人避けて歩くような
神経質な無神経なんかじゃ
気づけないことが溢れていて
例えば空には綿毛が飛んでいて
例えば地面には蟻が這っていて
あなたの憎む一日は
そんなふうにありふれたことだから
もう 嫌いでもいいよ
もう 許せなくてもいいよ
変われ なんて
新興宗教じみたことは言いたくないし
それが生きる糧となるのなら
怒りも恨みも 好きも嫌いも
気力にしてさ
やってみせてよ あなたの人生
夢が叶うとか 叶わないとか
そうじゃなくて 近づくことはできて
ならば あとはやるだけで
もし あなたに勇気が足りないのなら
この詩の続きはあなたが書いて
これは最後の詩
それでも言葉が必用ならば
この詩の続きをあなたが書いて
あなたの最後がこの詩になるまで




