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17:街と呼ばれる音楽
批判さえ批判する批判厨
ああ もう煩い
拝金主義の駒のアイドルが
また馬鹿な歌を歌っている
あるいはインディーズロックバンドが
現実離れした恋愛を語っている
ヘッドホンをして
自分の世界に籠るのはいいけれど
その中で僕らは生きていけないから
風音はまるでフルートのようで
鳥の鳴き声がヴァイオリンなら
トラックの重低音はコントラバス
クラクションはトランペット
そして君の足音がスネアドラム
ほら 酔っ払いが叫んでいる
あれはきっとシンバルだ
ほら すれ違い様に聞こえた舌打ち
あれはきっとハイハットだ
こんなにも汚くて
こんなにも美しいオーケストラが
流れているのに
どうして君は
全休符を二つ耳に押し付けたような
ヘッドホンで耳を塞ぐんだい
さあ もうヘッドホンなんて外して
僕たちが生きていくのは
こっちの世界だ




