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序章

最初の方は読み飛ばしてもらってかまいません(*・∀・)

1.余韻

目覚めたときには、もうすっかり暗くなっていた。

ベッドに深く沈みこんだ重い体をどうにか起こし窓の外を見やると、太陽は西の地平線に呑まれ、そのほとんどが見えていなかった。

私は夕焼けを見るといつも懐かしいような、悲しいような不思議な感覚にとらわれた。

そしてふと思い出したように人生に意味はあるのか、とか漠然とした下らない物思いに沈淪(ちんりん)する。

一体何が悲しくてこうしているのだろう。

きっとこんなことを考えるのは動物の中でも人間位のものだろうと思う。いや、その中でも特に''私''か。

 平素、人間は意味のないことが嫌いだ。人間は意味の見出だせないことはしない。

正確にはどんな意味があろうともそれが自分にとって納得できるもの、都合の良いものでない場合は同様に嫌悪するという利己精神あふれる性質を持つ。

じゃあ、ところで、私のこの思考に意味はあるのだろうか。

どうだろう。

私がこの思考を嫌厭している辺り、もう答えは出ているのだろうか。

まあそんなことはどうでも良いのだが。

ちょっとした昼寝のつもりがどうやら5時間近くも寝てしまったようだ。

ので、そろそろ夕飯ができる頃だろう。

今朝、帰った母の買い物袋にカレーの具材と思しき野菜たちが入っているのを見たことで、心なしかカレーの匂いが漂ってくるように感じる。

私はそれが楽しみになり急いでベッドから降りて1階に続く階段へと向かう。

その時まだ日は沈んでいなかった。

2.登校

 AM6:00、こけこっこー、と家の裏でにわとりが鳴いた。

私、八坂桜(やさかさくら)は目を覚ます。

寝惚け眼をこすりながら、時計を見てのそのそと布団から這い出てゆく。

一階へおりると食卓にはいつものように朝食が並んでいた。

母の作る料理は、いつも完璧だった。

あまい卵焼きが食べたいと言えば、まるで私の味覚を自分のもののように熟知しているため、私の好みにあわせて正確に調理した。

盛り付けや皿の配置、さらには飲み物の分量まで何から何まで完璧に用意してくれるのであった。

私はいただきます、といって正確に並べられた目玉焼きとベーコンの乗ったトーストを頬張りながら、正確な分量の牛乳に手を伸ばした。

 食事が終わると、私はすぐに学校へ行く支度をした。

教科書を目一杯詰め込んではち切れそうになった小さな手提げカバンをもって、紺色のローファーの踵を踏みつけながら小走りでバス停へと向かった。

 ここで私と私の住んでいる町について紹介しよう。

私は高校2年生の八坂桜で、一応進学校(といっても学校はそんなに多くないのだが)に通っている。

物凄く平凡で、得意なことと言えばパズル系のものに強いことぐらいか。

そしてここは湖都(こと)と呼ばれる町で人口254.3万、面積4612.19km^2であり北緯35度1分15.7秒東経135度45分20.1秒に位置する。まあ正直、学校でちょろっと測地に関する知識を習ったからこのように言うだけであって、この町をでたところで人が住んでいるところはないので今の表記に嬉しさは特にない。

町は標高によって3つに分類され一番標高が低いところ(0~15m)は最外都、次に高いところ(15~40m)は近郊都、それより高い中心部は中央都と呼ばれる。

私の今いるところは最外都であり、おおよその人間はここに住んでいる。

そして本当に身分の高い一部の人間は近郊都に住んでいる。

ここは別に階級の関係で入ることが禁じられたりしているわけではなく単純に地価の問題で住める人間が限られるのである。

しかし中央都はちょっと訳が違う。

ここに住んでいるのは我々とは遥かに格の違うVélar属:通称、進人(しんじん)である。

彼らは頭の構造がそもそも違うのか、我々が一生をかけてする計算や一生をかけて覚える本をものの数秒で計算し、覚えることができる。

また特殊な進人言語(vél tungumál)を用いて会話する。

彼らの音声は動くときに摩擦に変換される余剰エネルギーを利用して発生させた音波によって伝わり、もちろん人間には発声できない音である。

彼らの知性とその徳、余剰エネルギー音波による言語があいまって我々人間にはさも、かの有名なクトゥルフ神話に登場する神の言語:ルルイエ語のように思えたりもする。

しかし当然といえば当然だが、私たちは彼らについて知っていることはほとんどない。

わかることと言えば、中央都に入れるのは湖都の人間代表である鹿苑寺晴明(ろくおんじせいめい)さんくらいであることと、本当ににわかには信じがたいが、遥か昔には彼らのことを''機械(ロボット)''と呼んだらしいことだけだ。(私には全く理解できない。なぜならどう考えても我々の方が圧倒的に知性にも感性にも劣っているからだ。おそらく多くの人間もそう思うだろう。)

 この言葉は現在、[感情のないもの]の象徴として、または鈍感な人間を指す言葉として使われている。

 バスが来たのが見える。

これを逃すと学校には確実に遅刻する。

ぷしゅー、という音と同時に扉が自動で開き、私は階段を登って席に座った。

まだ世界観すら書けてません。(予想以上に文章を沢山書かないと伝えられないので)

頑張ります。(^o^)/

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