運命の石が、また巡り廻る3【完】
更に翌日。
穂摘は通常通り、表の仕事に出勤していた。
外回りの合間に、昨晩のうちに再開させた裏稼業に届く依頼メールの確認をしながらファミリーレストランで涼む。
そこは夏堀の務めるファミリーレストランであり、穂摘は彼女の仕事が終わるのを待っていた。
夏休みで午前中からアルバイトに精を出していたらしい夏堀は、店の制服であるエプロンだけを脱いだ格好で、ソフトドリンクを両手に持ちながら穂摘の居るテーブルへ駆け寄って来る。
「お待たせしました!」
「ああ」
夏堀がドリンクを置いた直後、穂摘は携帯電話を鞄に仕舞い、かわりに封筒を取り出した。
やや厚めの封筒の中身は、夏堀の今までの給料。
額がそれなりにある事もあって申し訳なさそうに夏堀が受け取るが、穂摘からすれば申し訳ないと思うのはむしろ自分のほうである。
「今までありがとう」
謝辞の言葉をシンプルに伝えると、夏堀の表情に陰が落ちる。
別れの言葉にしては少しあっさりし過ぎていたか、と穂摘が反省していると、夏堀の口から出るはずの無い言葉が出てくる。
「いえ……とんでもないです。それで、あ、あの、穂摘さん結局まだ妖精に関する事案の請負を続けるんですよね?」
「誰からそれを聞いた!?」
「上北さんが教えてくれました」
「ナニガシタインダ、アノイケメン」
思わず片言になってしまう。
夏堀にそれを伝えるメリットは何だ。
考えても思いつかず、結局穂摘はそのまま夏堀の次の言葉を聞く事になった。
「アリアさんが私達の体を治すのをすっかり忘れて人間になっちゃったせいで……実は私、あれから結構妖精が見えてたりするんです。形までじゃないんですけれど、そこに何かが居る、くらいぼんやりと」
「え」
「それで、治したいのならお金を稼げって言われてるんです、上北さんに」
「う、うん? って事は治す手段はゼロじゃない?」
「えーっと、無いから探す感じです。でもその筋に、方法を探すように依頼する金額が結構凄いらしくて」
「何だか中間マージンを取られていそうな気がするよ……」
そうでなければ、上北にメリットが無い。
自分だけならいざ知らず夏堀からも金を毟ろうとする連中に、穂摘は渋い顔を隠すように目の前で手を組み、テーブルに両肘をついた。
ただ治すように依頼するのではなく、治す方法を探す事を依頼する……それは確かに労力を考えるだけでもかなりの金額が必要になりそうだ。
穂摘の父も、前例の無かった「力と土地の融合」を解除する為に数年渡英していたくらいであり、時間と金が無ければ不可能な事だろう。
「お金を稼ぐ、となるとやっぱり穂摘さんのところだと私も助かると言いますか……いえ、でも今までみたいにいっぱいお給料は頂けませんけど! 穂摘さんもお母さんの為に借金被っちゃったんですもんね」
「それはそうなんだけど、今何て言った? お母さん?」
「アリアさんの事です」
「何で夏堀さんがアリアをお母さん呼びなんだ」
「穂摘さんのお父さんは私のお父さん代理なんで、アリアさんがお父さんと結婚したら私のお母さんになりますよね。叔父さんと叔母さんも戸籍上は両親なんで、私これで三組目の両親が出来ちゃいました」
「壮絶にややこしい」
そして、ややこしいその状況をまるっと受け入れている女子高生に驚かされる。
順応性が高過ぎるのも困りものだ。
穂摘は順応出来ぬまま、その母になりそうだった女を追い出したと言うのに。
順応性の高い女子高生は、ソフトドリンクで軽く喉を潤してから人差し指を顔の横に立てたプチあざとい仕草で、順応出来ていない大人に更にボディブローを叩き込んできた。
「あ、でも私としてはシンプルに、穂摘さんの彼女としてアリアさんをお義母さんと呼んでもいいと思っているんですよ」
その言葉の意味する事が、少し遅れて穂摘の脳に届く。
思わず瞬間冷凍した穂摘の体だったが、そこは人生の先輩としてどうにか自力解凍を試み、表面上は平然と取り繕って返答する。
「うん、もっとややこしくなった」
「そうですか?」
「そりゃそうだろう、いきなり何を言って……」
「彼氏が欲しいんですようぅぅ、他に出会いも無くて、夏休み中にゲットしないと友達に置いていかれますしぃぃぃ、穂摘さんは手ごろなところなんですぅぅぅぅ」
「愛も何も無い!」
「無い事も無いです。穂摘さん、情けない性格以外は良い物件だと思ってます」
「それ、愛じゃなくて打算って言うんだよ……」
そう指摘して、穂摘は目の前の女の子に呆れ顔を向けた。
けれどそこに見えたものが思っていたものでは無かった為に、穂摘は驚く。
言葉とは裏腹に耳まで真っ赤な女子高生は、上目遣いに、それでも真っ直ぐ、穂摘を見つめていた。
夏堀の性格からすると本来ならストレートに告白してきてもおかしく無いのだが、それを出来ないのは穂摘がその気持ちに応えないと思っているからかも知れない。
何しろ夏堀は、穂摘がアリアを異性として好きなのだと常々言っていたのだから。
さて、どう返事をしたものか。
困ってしまっている穂摘を見て、夏堀は俯きがちに視線を逸らした。
何かに堪える様に唇を噤み、だが堪え切れなくなって、他の言葉で震えを誤魔化す。
「……アリアさん、本当に穂摘さんのお母さんになるつもりなんですかねぇ」
話題を変えたのは、穂摘の為か、自分の為か。
彼女は溜め息を吐いて窓の外を見ていた。
窓ガラスの向こう側では、じりじりと熱したアスファルトの道路が空気を揺らめかせている。
穂摘と夏堀の心と、同じように。
「どうなんだろうね、本人はそのつもりのようだったけど」
「アリアさんとお父さんは、お父さんが力を土地から剥がす呪術を得る為に渡英した際に出会ったらしいですよ」
「親父から聞いたのかな?」
父を毛嫌いしている穂摘は父の連絡先を知らないが、どうやら夏堀は連絡先の交換くらいはしているようだ。
「はい。お父さん曰く、秘密裏に進めていたお父さんの渡英事情をアリアさんには話していないし、お父さんもアリアさんの身の上をよく知らなかったって言ってました」
でもきっと、納豆を勧めるくらいに他愛も無い言葉ならば交わしていたのだろう。
渡英した事情自体を話さずとも、死んだ妻や母国の息子の事を聞かされ、アリアからしたならそれが自分の力を奪った当人である事に気がつくのは難しくないはずだ。
そして、それを聞いてしまえばアリアは自分の身の上を、穂摘の父に話せなくなってしまう。
お前の妻が自分の力を奪ったのだ、だなんて……その息子相手にも言い渋った彼女だ。
好きな相手になんて尚更言えるわけが無い。
氷が溶けてしまい薄まったソフトドリンクを一気に飲み干して、穂摘はアリアの胸中を想う。
憎いはずである女の息子も許容してしまうほど、アリアは穂摘の父が好きで、あんなにも人間になろうとしていたのか、と。
それなら、自分本位な感情だけで反対だなんてしてはいけないのではないか。
少し我慢して受け入れたなら、きっとその関係に慣れる事も出来る――
「……ところで夏堀さん。夏堀さんの彼氏の席って三年くらい空けておいて貰えたりしないのかな」
突然、穂摘が先程の話題を蒸し返した事に、夏堀が目を丸くした。
嬉しいような、けれど何だか怪訝そうな、そんな表情で彼女は答える前に逆に問う。
「私、穂摘さんは話を煙に撒いて逃げたがるって思ってたんですけど、自分から再度話を振って来るだなんて一体どうしたんですか」
「逃げるって、僕は君の中でどれだけ意気地が無い男なんだ」
「あれだけ近かったアリアさんに手を出せないくらいの意気地の無さです。今となってはそれで良かった気もしますけど、意気地が無い事には変わりません!」
一回り近く下の女子高生にここまで言われてしまうとは。
苦虫を噛み潰した様な顔で穂摘はその話を一つ訂正させて貰う。
「僕はアリアをそういう意味で好きなわけじゃないよ。こう言うとあれだけどマザコンの延長と言うか、だから見た目以外は全力で遠慮する」
「ああ……マザコンの男の人って、彼女よりお母さんを大切にしたりするとか聞きますね」
「彼女よりかどうかは分からないけどね、僕に彼女は居ないから」
しかも、その期間は年齢イコールで。
そう思ったら自嘲せずには居られない。
はは、と乾いた笑いを零した情けない社会人は、話をぶり返した理由を語る。
「よく考えると夏堀さんを逃すのって凄く惜しい気がしたんだよ。でも流石に今の夏堀さんはあまりに若いしさ」
穂摘の立場からしてみたなら、妖精に関する事や穂摘の裏稼業に理解があり、しかもアリアを義母として受け入れてくれて、とどめには料理上手と、本来ならば土下座してでも手に入れるべき超優良物件だろう。
ただし、まだそこに感情はあまり含まれていないが。
可愛いとは思うし、性格も正直に言えば好きだ。
けれどそういう事では無く、とにかく穂摘の恋愛対象として夏堀は若すぎる。
夏堀は一通り聞いてから、両手の人差し指でバツを作って見せた。
「三年保留はお断りです。私、高校生活を充実させたいんで」
「そっか、残念だよ」
これで、形としては穂摘が夏堀にフラれたようなものになる。
今はこれでいい。
互いに、正面から強く押す程の感情では無いのだから、無理してその先に関係を進める必要は無いだろう。
もし気持ちがもっと育った時、改めて自分が相手とどうしたいのか、心と向き合えばいいのだ。
まあ、穂摘はさておき、夏堀はまだ高校生で出会いも沢山ある。
きっとすぐに別に気になる人が出来るに違いない。
「あ、そういえば、さっきまでバイトだったから外していたんですけど」
夏堀はごそごそとポケットから一つの指輪を取り出した。
それは以前穂摘が買ったピンキーリングであった。
彼女は左小指に可愛らしい金の指輪を嵌め、にっこりと笑って言う。
「これを填めている間は彼氏募集中なんで、目印にでもしておいてください」
丁度肩の上で切り揃えられた艶のある黒い髪が、彼女を飾るように柔らかく揺れた。
夏堀の見た目は、高校生とも呼べぬ幼さだ。
色気も何も無くて、まだまだ穂摘のストライクゾーンに入って来てはくれない。
けれどあげた指輪を嬉しそうに填められて、穂摘はその瞬間、間違いなく彼女を意識させられていたのだった。
機嫌良さそうに夏堀もソフトドリンクに手を伸ばしてストローに吸い付き、穂摘はそんな彼女を眺めながら話題を戻す。
「アルバイト継続の件、むしろこちらからお願いするよ」
「えっ、私に彼氏が出来ないように監視ですか? それはどうかと思います穂摘さん」
「違う!」
穂摘にとって夏堀は色んな意味で「まだ手を出す気にはなれない」が、かと言って育つまで束縛する気など無い。
「でも私、穂摘さんに雇って貰ってもやる事が無いですよね。だから却下されると思ってたんです」
「仕事を作ってあげようじゃないか。例えば届いたメールの処理とかね」
「えええええ」
「テンプレートはもう出来てるから、基本はそれを使って返信するだけだよ」
「量が多いじゃないですか!」
「うん、給料を貰うんだから頑張れ」
穂摘が意地悪く笑って見せると、夏堀はそれでも嬉しそうに頷いた。
が、いい雰囲気になりそうな年の差一回り近い二人を、じとりと見つめる一つの影があった。
それは彼らに少しずつ忍び寄り、そして、ダァン! とレストランの窓ガラスに張り付いて恨めしそうな顔をしている。
耳を隠す必要が無いのに、相変わらず耳当て帽子を被っている、アリアだ。
きっとこの暑さで帽子を被りたかったものの、帽子の選択肢が無かったのだろう。
穂摘は彼女に、耳が隠れない帽子など買っていない。
アリアの襲来に驚いた二人だったが、すぐにその表情は苦笑に変わって、彼女を手招きした。
招かれて店内に入ったアリアは、帽子を脱いで涼風に顔を上げる。
人前で堂々と帽子を脱げるようになった彼女は、その金髪が目立つけれどもう妖精ではないただの異国の美人さん。
「うう、涼しい、幸せだ」
「早くこっちに来いよ」
「私を追い出した張本人が何を言う! 私はツバキに会いに来たのだ!」
「ふーん」
ぷりぷりと不機嫌そうに、アリアは夏堀の隣に座った。
服が変わっているところを見ると、一度穂摘の部屋に入って別の服に着替えた事が伺われる。
穂摘の外出中にはチェーンが掛かるわけも無く、鍵を持っていたなら容易な事だ。
「いいか、私の体はもう非力なのだ。今までのように適当に扱ってくれるな。人間はデリケートなのだぞ」
「知ってるって」
「知ってて追い出したのか!?」
「追い出されるような事を言ったのはお前だ」
「そんなに私が母では不満か……安心するがいい。もうその話は無くなった」
「そうなんですか?」
夏堀が不思議そうに、隣を見やる。
アリアは穂摘の父と結婚する為に、人間となり、戸籍をも得た。
その経緯がありながら断念するとはどういう事なのか。
穂摘も夏堀も、金髪美女の次の言葉をじっと待つ。
彼女は徐々にその翠の瞳に涙を溜め、ぽろりと零した頃にその事情を告げた。
「フられた……」
「は、はい?」
「どういう事ですか?」
「フられたのだ! 『悪いけれど後妻を貰う気は無い』と!」
机に突っ伏して大声で「フられた」と叫ぶ外国人女性に、店内の視線が集まる。
穂摘と夏堀は周囲を気にしながら、小声で会話を出来るように顔をアリアに近づけて問う。
「あの、もしかしてアリアさん……お父さんの返事も聞かずに結婚しようとしていたんですか?」
「いくらアリアでも、そんな馬鹿な事……」
「悪いか! あんな風に優しく丁寧に扱われては誤解しても仕方無いであろう!」
「……あー」
穂摘の父は、あの通り少し女性への態度が軽い男である。
別に穂摘は実際に浮気をしていた現場を見た事があるわけでは無いし、そういう性格ならば今回アリアの申し出を無下に断る事も無いだろう。
結婚したくないだけならば上手い事を言ってつかず離れずの距離を保つはずだ。
だが、とにかくあの男は女性に簡単に、必要以上の愛想を振り撒くのである。
穂摘は昔から知っているし、夏堀もその一面は垣間見た。
父がどういう事を言ったのかは分からないが察する事は出来て、哀れむ二人。
「で、どうするんだアリア。いくら戸籍を得たところで、住所も不定なんじゃないのか?」
「う、うう……」
「嫁ぎ先も無くなって、金も無ければ食事も出来ないな?」
「そ、その通りだ……」
畳み掛けるように現実を突きつけられ、ぐぅの音も出なくなっている哀れな元妖精。
人間として生きるには、あまりにも生活能力が無さ過ぎる。
厳しい言葉を突きつける穂摘に夏堀が戸惑いの色を見せているが、ここまで言ったところで彼は溜め息まじりながらも救いの手を差し伸べた。
「お前と稼いだ金は僕が全部貰ってるんだから、それを半分やるよ。以降は、僕の手伝いをすればいい。お前の妖精に関する知識は多分今後も必要だしな。あとメイヴカンパニーへの借金! これは自分で返せよ、一緒に働いてやるから」
アリアと夏堀の表情が、共に明るくなる。
穂摘もお人好しだが、アリアの事でそんな風に喜べる夏堀も十分お人好しだろう。
照れ臭さをごまかして、穂摘は次に彼女に会った時に聞こうと思っていた事を口に出す。
「ところでアリア……あの戸籍上の名前は、どうしてアレなんだ」
「む?」
「苗字はともかく、アリアだなんて自分で決めたとしか思えないだろ。違うのか?」
「アリアさん、人間としての名前はそのままアリアにしたんですか!」
「うむ、そうだぞ」
「アリアってお前の蔑称を略したものなのに、どうしてまだ使おうと思ったんだよ。蔑称で呼ばれる前の本来の名前もあったはずだろ? 妖精じゃなくなったなら真名を由来にしても問題無いじゃないか」
アリアと名付けた穂摘としても、最初からその元が蔑称だと知っていたならもっと別の呼び名を考えたと思う。
もう呼び慣れてしまったし、他に呼び名が無い以上は仕方なく使って来たけれど、これを機に変えてもいいはずの名前を未だに使われるのは何だか申し訳ない。
だが、問われた側は然程大した事でも無いようにあっさりと言ってのけた。
「アリアと言う名前が、気に入っておるのだ」
生まれる前から石が歪ませていた穂摘の身体、その運命。
これからはまた別の石が、彼の未来を翻弄するのだろう。
だが実際その中心になっているものは、本当は石自体では無く……石の本来の持ち主なのかも知れない。
アリアの真っ直ぐな言葉と笑顔は、人間になろうとも変わる事無く周囲を輝かせていた。
ただし、その輝きが良いか悪いかは、また別である――
【アリア・リアファイル 完】
穂摘「タチが悪いんだよ、この素直さ」
アリア「人間は捻くれたほうがいいのか!?」
【話末オマケ四コマ】
穂摘「いつの間に繋がっているんだ君達は」
夏堀「取り敢えず番号交換は基本ですから」
残念なオチでいっぱいだったと思いますが、
ここまで見捨てずに読んでくださって感謝しております。
作者としては自分の趣味をとことん表現出来て楽しかったです。
裏設定紹介(神話由来など)をブログのほうに書かせて頂きましたので
▼興味がありましたら、そちらを読んで頂ければ嬉しいです。
http://yaplog.jp/airgead_curadh/archive/283
なおこの作品は綺麗に(これで綺麗!?)終わらせる為に、
後日談となる番外編は敢えて掲載しませんでした。
眼鏡いじめという作品の趣旨(爆)に対して、
彼らのこの先はほのぼのラブで蛇足にしかならないからです。
以後、ブログでその蛇足番外編小説(短め)を公開予定です。
キャラがくっつくところまで読みたい奇特な読者様がいらっしゃいましたら
ブログのほうもたまに覗いてやってください!
▼不定期連載方式で載せていく本家ブログ
蒼山本部 http://yaplog.jp/airgead_curadh/
▼でもって、番外編完結後に倉庫ブログにまとめて掲載します
蒼山本部 倉庫3 http://ao-san3.blog.jp/
まだいくつか書きたい小説の設定はあるのですが
しばらく設定を寝かせてから書くスタイルなので
数年はお絵描き&小説は読み専になっていると思います。
またどこかで見かけたらよろしくお願い致します。
最後までお付き合いくださり、本当にありがとうございました!
『アリア・リアファイル』
キャラクター&設定の構想開始時期:2011年7月
小説連載開始:2014年8月29日
完結日:2014年10月27日