~start~
どうもー!!!YouTuberのレオンです!!
『人生はコンティニューとリセットの出来ない選択のゲームであり、人生そのものがストーリーである』
を、モットーに生きています!!
今回の作品は
『今現在の自分と、リスナーやメンバーと創る物語』をテーマにしています!
届けたい思いは、『絶望と希望』
この作品は躍動感のあるものになっております!沢山の方々が楽しんで頂ける作品になっておりますので、是非最後までご覧ください!
「おい!起きろよ!!なぁ……おい!」
少年は倒れてる赤い服の少年の体を掴み乱暴に揺
すりながら怒鳴り付ける。
「ーーーもう……。む…りだよ。」
息を絶え絶えにしながら、倒れている少年は言葉
を振り絞る。どうやら赤い服は血によるもののよう
だ。
「うるせぇ!!無理じゃねぇ!!」
少年は涙を堪えながら怒鳴るように叫ぶ
「も……う。き…みも……わか…ってる…だろ……?」
血だらけの少年は今にも息耐えそうな声で訴えか
けるように少年を諭す。
「うるせぇ!!お前も一緒に帰るんだよぉぉ!!
無理だからって諦めてたまるか!!俺はもっとお前
と居たいんだ!!お前と笑い合いたいんだよ!!」
少年が興奮して叫ぶと、血だらけの少年は一瞬驚
くような顔をして、困ったような、微笑のような笑
みを浮かべ嬉しそうに言葉を返す。
「そう…思ってくれてたんだね……。初めて…君の本
心…を…聞けて…嬉しい…よ。」
「嬉しいなら生きろよ!!もっと側に居てくれよ
!!俺とずっといてくれよ!!」
「それ…は……出来…そうに‥ない…な。」
血だらけの少年は視線を空に向ける。そして数秒間
を置き小さな弱々しい声で言葉を紡ぐ。
「僕は…夢……がある…んだ。皆が……幸せ…で、笑え
るような……そん…な世界……をつく……りたかっ…たん
だ。」
もう助からないと悟ったのだろう。さっきまで怒鳴
っていた少年は黙って血を流している少年を見て聞
いている。まるで二度と忘れないように記憶や心に
刻んでいるようだった。
「すごく……難しい…と思う……けど…叶えたい……と思
って…るんだ。でも…僕…はもう叶え…られない。だ
か…ら君に……叶え…て欲しい…んだ」
少年は血を流し哀願するような顔をする血だらけの
少年の手を強く掴み涙を押し殺すように声を張り上
げ答える
「あぁ!やってやるよ!お前が想像してる以上に皆
が笑って幸せに過ごせる世界を俺が創ってや
る!!」
「本当に……?」
「あぁ!本当だ!」
「じゃ…あ…約束…だよ……?」
「あぁ!約束だ!」
弱々しく聞く血だらけの少年に力強く首肯し少年
は答える。
「君…なら……絶…対出来……るよ…僕……の自慢の……
友…達だから。」
血だらけの少年の言葉で耐えられなくなったのか
少年は大粒の涙を沢山流しながら声を震わせながら
微笑んで力強く答える
「任せろ!俺は……お前の友達だから。絶対お前の夢
を叶えてやる!だから安心してくれ……!」
血だらけの少年は安らかな笑顔を浮かべ呼吸を引き
取った。
少年は動かなくなった血だらけの少年の前で、涙
を拭い宣言するように声を張り上げる。
「天国のお前にも届くように俺頑張るから!だから
俺を見守ってくれ!!ぜってぇ叶えるから!!」
少年はそういい終えると動かなくなった血だらけ
の少年を抱え走り出すのだった。
「起きてください皇帝陛下。」
ぬいぐるみだらけの綺麗な部屋のなかで透き通る
青年の声が響き渡る。
鮮やかな蒼い髪を、クールに纏めた彼の名前は
ウル。レオン皇帝の、側近である。
そして今彼が起こしているのは皇帝のレオン。
紅色鮮やかな髪をセンター分けした青年である。
「ふぁー?今何時~?」
「起床時間を30分ほど過ぎて七時半です!」
「ふぇー?ならあと一時間寝る。」
「ダメです。起きてください!!」
「やだよー?眠いもん。」
「……蹴り飛ばしますよ?」
「うわーお。殺気満点。起きよ。」
「早くしてくださいね。」
しぶしぶながらレオンは、起き上がり着替えを始
める。
「起きたよー?ウル」
「そうですか。死んでください。」
「酷くね??」
「あんだけ時間かけて起きてなかったら呪ってまし
たよ。」
「うぉー。怖……。」
「怖いと言うのなら自身の行動を改めてくださ
い。」
「うげ……」
「皇帝陛下!!」
二人が口論をしていると、少し小柄な少年がレオ
ンを呼び、口論は中断された。少年の顔を見ると気
まずそうな顔をしている。
そんな少年にレオンは微笑みながら声をかける。
「どしたの?ルノ」
ルノと呼ばれた少年は背筋を伸ばし、気を引き締め
た様子でハキハキと告げる。
「皇帝陛下。先日任務に赴いた、こた、にゃとる、
プレイヤー、ピカチュウ、ゆうたろうの五名が帰還
しました。ただいま報告室にて、五名は待機してお
ります。」
レオンはその報告を聞き微笑みながら
「了解。じゃあ今すぐ向かうから五人にそのまま待
つように伝えてくれる?」
と、優しく声をかけルノは、部屋を出た。
「……嬉しそうですね皇帝陛下。」
隣で報告を聞いていたウルが表情を変えず、レオン
に言う。それを見ながらレオンは苦笑し、言葉を返
す。
「そうだねー。確かに嬉しいねー。なにせ3日ぶりだ
し!」
「そんなに長い時間でも無い気がしますけどね……」
「それでも嬉しいのさ。みんな大好きだから」
「……だからショタコンと言われるのですよ」
「性的興奮を覚えてないからショタコンでは無い。
好きなだけだ!」
胸を張るレオンをウルは横目で見ながらため息をつ
いて
「恥ずかしがらず言えるその度胸は敬服に値します
よ皇帝陛下」
「嬉しいねー!敬服されちゃった☆」
それをみたウルは更にため息をついた。それをみて
レオンは口を尖らせて。抗議をする
「なんだよそのため息は!」
「呆れているだけですが?」
「何でだよ!!」
「ご自分でお考えください?」
「やだ!教えろ!」
「ガキですか?」
「クソガキだ!」
レオンの子供ぽい発言にウルは若干呆れながら、
「皇帝陛下。すぐに向かうんじゃなかったのです
か?」
その言葉で思い出したかのようにレオンは素早く外
に出て
「んじゃ!行ってくる!!」
と、笑顔でウルに声をかけるのだった。