natural providence
騒がしい鳥の声
連鎖反応
落ちた羽が語りだし
連れてきた朝日
眩しすぎる光に背を向けたら
正面の窓ガラスに反射するから
目を閉じた
迷い 悩む
苦しむことに囚われて
忘れていた
吐く息が白くなる頃には
忘れていたことも忘れるでしょうか
濁った空気に慣れてしまった
求めるものを間違えた
日々に流されて 流されるまま
尽きることはない 求める心
今この時も過ぎて行く
時間の中に身を委ね
目を閉じて
脳裏には
あの日の飛行機雲
あの日の雪のあと
あの日の砂ぼこり
道端の赤い花
野に広がる緑
まだ名も知らぬ頃
求めていたものは 夕暮れの彼方
迷い 悩む
苦しむことに囚われて
忘れていた フリをした
吐く息が白くなる頃には
忘れることを諦めるでしょうか
凍てつく空気が肺を刺すのに
吸うことを止められない
日々は静止したまま
動かずにはいられない
今この時も 動いている
人の流れに身を委ね
目を閉じて
脳裏には
脳裏には 何が
脳裏には 何が
道を作り出した蟻の行列
最後尾に並び
その道を辿るだけ
その道を 辿るだけ
目を開けて
ゆっくりと
ゆっくりと
ゆっくりと
それぞれの歩幅で
かまわない
いつか
その意味を知る