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僕の父は過労死で亡くなった。
その、死に様を僕は子として、しっかり見ていた。
時が過ぎ、僕は脚本家として、ある程度の生計を立てていた。
パートナーに、こんな話をする。
「ストーリーの中盤で、ある人物がムネを移植されるんだ。」
「それって、・・」
「まぁ、最後まで聞けよ。ソイツは己の意に反して移植されるんだ。」
パートナーは、一息ついて、やはり、始まりの言葉は、
「それって、」で、
「かなりグロテスクな展開ではないですか?」
と、言ってきたので、僕は、
「今、現在、架空と称される様々な作品において、それ以上のグロテスクな表現、ビジョンが、どれだけ巷に溢れていると君は思っているんだ?」と問うと、
比較的、すぐ、「それも、そうですね・・。」と返ってきて、
僕は、まず、今から自分が書こうとすることに一応,
他者の賛同を得たと思い、やりかけの仕事に再び、着手しようとしたが、それからは思うように事が進まず、パートナーが、いつの間にか外出したことを確認すると、僕もスマホを手に持ち、そのまま玄関に向かうとサンダルを履いて、近くのコンビニに向かった。
近くのコンビニ、
僕の住処から一番近いコンビニは、
目と鼻の先にあった。




