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恋を夢見ない少女の物語  作者: Momo
小学校
15/20

友人の悩みを聞きました

相変わらず短いです!

すみません。。。

あと、暗いです

皆さんは覚えているでしょうか。

前、私宛にラブレターが来たことを。


実は彼、もう一通私に書いたんだけど、やっぱり付き合えなかったし、家族の事でそれどころじゃなかったから、彼、心写りしたみたい。


私は確かに彼に好感を持っていた。

でも、私はこう思った。

ーーあぁ、やっぱりそうだよね。

と。


人間は、感情を持っている。

恋をする。

人を好きになる。

なってしまう。

でも、感情は変わることもできる。

例えば、あなたにはとてもとても好きな人がいて、付き合っていたとしましょう。ある日、相手が浮気していた事に気がつきました。

許すにしても、見ない振りをするとしても、たとえそれでも相手を愛しているとしても、多少はイメージダウンするでしょう。

もちろん、人によりますが。

私の両親のように、結婚もしたし、子供も産んだけど、やっぱり破局する恋だってある。

聞けば、両親が私が物心つく前まではとてもとても愛し合っていたそうだ。

でも、環境が変わり、親族になったときの対応などによって、結局うまくいけなかったそうだ。

現代人では子供ができてから結婚するデキ婚もあるから気を付けなければ、とつくづく思う私であった。


まあ、それはともかくとして、

そのラブレターの彼、クラークが、現在私のルームメイトであるアニーに告白をしたそうだ。


ただし、彼女にジャッキーも思いを寄せているらしい。

ジャッキーとクラークは同じ時期に転入してきたため、大親友になっている。

はい、見事な三角関係のでっきあっがりーパチパチ~

まあ、私としては先輩後輩から嫌な目で見られることはなくなってめでたしめでたしなんだけど......

問題はアニーだよね~。

彼女、結構繊細で、おとなしい性格でさ、例えるなら乙女ゲームのヒロインのような性格で、そばかすがあってそこまで見た目が美しいわけではないけど、保護欲をそそるし、彼女も多才なんだよね。

クラスの女子全員ダンス部だからアニーもそれに当てはまるし、兼部して吹奏楽部でフルートやってるし、勉強はできるし、英語の発音も綺麗だし、絵も上手。

非の打ち所がない、って言ったら嘘になるけど、なかなかのハイスペックな才女ではある。


そして、ジャッキーの方が早めに彼女の事を好きになったから、彼女の気持ちはどちらかというとジャッキーに傾いている。

それにほら、つい最近までクラークは他の人(私)を好きだった訳だし......



でも、彼女にも悩みがある。

私と似ていて、家族絡みだ。

まあ、だからこそ私たちは仲が良くって、お互いに相談とかしあっていたんだけどね。


彼女には兄がいて、兄と両親と彼女の四人暮らしだった。

小学校低学年の頃は両親も仲が良くって和気あいあいと平和な日々を過ごしていたそうだ。

たまに保護者会などで私も彼女の両親を見かけたことはある。仲が良さそう、って言うのが正直な感想だった。

だけど、何時しか彼女の両親の仲が悪くなっていて、まだ子供も小さいのに、離婚したそうだ。

彼女は兄とも仲良しだった。そして二人とも両親の事が大好きだった。

だからこそ、二人はこう決断した。


ーーお兄ちゃんはお母さんについていって、妹はお父さんと一緒に生活をしよう。


何故かというと、兄妹(きょうだい)で情報交換をし、再婚できればさせようという二人の思いがあったからだ。

だから、彼女は恋愛どころではなかった。


彼女は自分の悩みを私に伝えた。

私もまた、私の家族の現状を伝えた。

隣でルームメイトが見守る中、私たちは涙を流した。


私たちは両親の事がどっちも好きだ。

家族の事が大好きだ。

でも、私たちの願いは、たぶん叶わない。

それでも、たとえ叶わないとわかっていても、願わずにはいられなかった。

どっちかを選ぶことなんてできない。

彼女は兄がいたからこそ、片方にいようと思えた。

それに比べたら、私はまだ決断できない。

彼女は兄がいる分、決断は私より楽だった。

でも、私はたぶん同じくらい辛い思いをしている。

大好きな人たちが、お互いを好きじゃなくなった。

嫌いになってしまった。

どれだけ努力をして、いい子にしていても、私たちは、私たちの願いは報われない。

できることならば、クラークやジャッキーの思いと両親の思いを交換してほしい、と願うくらい、それくらい願った。

どの宗教にも属していなかったから、神様にもにも、仏様にも願った。

絶望だけはしたくなかった。

希望が、欲しかった。

本人から何度も何度も“無理だ”と聞かされた。

人の気持ちを動かすのは、難しい。

マイナスの感情をプラスに変えるなんて、奇跡が起こらなければできないのに。


私たちは、お互いの悩みを打ち明けるだけだった。

互いに答えや対策なんて、出すことができなかった。

ただ単に、苦しかった。











この件を通して私は、家族より、友達を頼りにしようと、そう思った。

閲覧ありがとうございました!

いつの間にかブックマークが増えていました!!

嬉しいです!

ありがとうございます(*´;ェ;`*)

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