4話
「ねぇ、君。魔法使いになる気はあるかい?」
まほう、つかい?
「そう、魔法使い。・・・あ、君は女の子だから魔女、だね。
魔女になる気はないかい?」
まじょ・・・?まほう・・・??
「そう、魔法だよ。もちろん、君の考えている様な代賞なんてものは一切いらないよ。
魔法を使うのに必要なのは、魔力とイメージだ。
血などの代賞が必要になる魔法もあるけど、それは古代魔法っていう古い魔法だけかな。」
・・・なる。魔法をつかえるなら・・・魔女に、なる。
「そ、そんなに早く決めてしまって良いの??もっと時間はあるんだよ??」
なる。まほう、使いたいから。なる。
「そ、そっか。あ、使い魔は誰が良い??魔法使いや魔女に使い魔は付きものなんだ!
ドラゴンに龍、犬にハムスター。ヒトガタは居ないけど、それ以外なら色々居るよ!」
・・・君。
「へ?」
きみ。
「ぼ、ボク?いやいや、ボクはネコだよ。ほら、キミはドラゴンとかフクロウとかに憧れていただろう?そっちにしようよ!」
き、み、が、いいの。
「え?え、あー・・・あ!ボクが使い魔になる場合はデメリットがあるんだよ!!」
なぁに??
「えっとね、目立てない!!ボクは目立ちたくないからね。だから主人であるキミも目立たないように、静かに暮らさなければいけないんだ。つ、ま、り!キミの望む主人公にはなれないってわけ!!どう?他の子がいいだろう!?」
・・・キミ。キミ一択。
「な、なんで!?ボクのデメリット、キミは嫌だろう!?」
・・・なんと、なく。キミと一緒は、楽しそうだ。
「なに、それ。」
たまには、勘に従ってみるのも良いとおもうの。
「えー・・・」
台詞オンリー回でした。
良いですよね、台詞オンリー。書く側としては本当に大好きです。
でも、読者側としてなら、私は大嫌いなので説明とかも書きます。