序章
都心から少し離れた所にある町。そこに住む、とある一家。
それが、私の家族。
そこに生まれた、4月から中学生になる長女が私。
小学校を卒業して、1週間ぐらい経った日かな?
家のリビングで、バラエティ番組を見ていた私にお母さんはなんてことのない様に言った。
「そういえば、柚鶴。貴女、仕度は終わったの?明日、6時には家を出るのよ??」
「・・・はい?」
何言ってんの?
私は意味が分からなかった。仕度する様な予定、何にもないんだけど??
「だから仕度よ、し、た、く。終わったの?」
「・・・だから、ドコに行くための仕度?旅行にでも行くの??」
さも当然、というように言うお母さん。こっちは全然心当たりがないんだけどな?
「貴女、何を言っているの??家は中学から海外留学するって、決まっているでしょう??」
「そりゃ、知ってるよ?でも、私には関係のない話しでしょ?」
私の家は、華族だったとか田舎の地主だとか、そんな経歴の一切ない普通の家。のはずなのに、何故か中学から高校までの6年間、海外留学が決まっている。
私も海外留学するはず、なんだけど20点、18点、30点・・・この英語のテストを見たら、海外留学なんて夢のまた夢。そうでしょう?
「何を言っているの。例外はありません。貴女は、明日6時に家を出て、朝9時の飛行機に乗って行くの。」
「・・・はぁーー!!!!???」
始まりました、魔法物です。
主人公は中学生・・・のはずが、結構大人っぽい?




