第5話 初恋
俺の名前は、山田悠斗という。
突然だか、俺には好きな人がいる。
それは、…
隣のクラスの寺田梨桜だ。
俺が彼女のことが気になりだしたのは1年の時だ。友達の佐藤大翔が
「あ、アイツやっぱ速ぇなぁー…。」
と、体育の時間急に言い出したことから始まる。俺は1年の時は3組で、彼女は4組だった。3組と4組は体育をいっしょに行う。俺は最初、何でいっしょなんだよ…なんて思っていた。でもおかげで彼女を見つけられたのだからよかったと今は思う。
「アイツって誰?」
少し気になって聞いてみる。
「ん?ほらアソコにいる小さい方だよ。…ええ~?ナニナニ、気になっちゃったんですかぁ?(笑)」
ウザいので無視をする。わめいてるようだか気にしない。
(…。それにしてもあの子が、?そこまで速そうに見えないけど…。)
「ははーん。そこまで速そうに見えないだろ?」
…心を読まれた。でも確かに速そうに見えないのだ。
「でもマジで速ぇよ?陸上記録会でも優勝してたしな。あ、ほら走るみたいだぜ?ちゃぁんと見とけよ?」
…ウザい。
「っ!!」
(速い!女子の中でも圧倒的だ。足の回転がすごい。あんな小さな体でよくあんな早く走れるな…。)
…あ、
多分相当よかったタイムだったのだろう。ひまわりみたいに元気に、心底うれしそうに笑った。
「…大翔、あの子、なんて名前?」
なんかその笑顔に、きゅん、と来てしまった。顔が熱くなってくる。でもそれがイヤじゃない。不思議な感じだ。
「…なに、惚れた?一目惚れ?」
「…そーかも、。」
「…ええっ!?」
初恋だ。おそらくコレが最初で最後の、
ありがとうございました!