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黒髪と青空  作者: daikichi
1/1

ボサボサ

汗が噴き出るとはこういうことだと言わんばかりの猛暑日。大学の5限目の授業が終わり、帰ろうとしていると


佐藤 「柳!このあと飲みに行こうぜ!」


柳 「え?やだよ。金ないし。」


佐藤 「は?そんなの気にすんなよ!奢ってやるよ!」


柳 「しょうがないなー...行くか。」


満更でもない。お酒を飲むのは嫌いではないから誘ってくれると案外嬉しい。

佐藤は同じ学科の友達だ。

大学からの付き合いとはいえ、今ではもう完全に気を許している親友になっていた。


何の変哲もないただの大学にもう3年、惰性で通っている。


いつもの居酒屋に着き、席に座った。

店員 「ご注文はお決まりですか?」


佐藤 「飲み放題2人分おなしゃす!」

「そういえば柳、彼女出来たか?」


柳 「出来ないし、別にいらないわ。」


佐藤 「だろうな(笑)せっかくイケメンなのに髪はボサボサきのこだしな(笑)」


柳 「気に入ってるからいいんだよ。」


別に気に入ってる訳では無い。お金が無いのと、人と目を合わすのが苦手で髪を目まで覆っている。まさにきのこだ。こんな根暗に彼女が出来るはずもない。


しばらく飲んでいると実に気持ちが良くなってきた。


柳 「佐藤、女の子紹介してくれよ!」


佐藤 「お前さっき彼女なんていらなーいって言ってたてたじゃねーか(笑)」


柳 「いらないわけないだろ!このきのこですら愛してくれる女の子紹介してくれよ!!」


佐藤 「わかった。じゃあ今度飲み会を開こう。合コンってやつだ!」


僕は生涯女の子と全く縁がなかった。

なかったというより縁を作らないようにしていた。

そんな僕が合コン...

まあ悪くない。社会勉強だと思って佐藤に全てを任せた。


ほどなくして、ベロベロになった僕達は店を出た。


佐藤と別れて駅のホーム。

恥ずかしながらホームで嘔吐してしまった。

きのこから出る胞子のごとく、撒き散らした。


後ろから声がする。


「大丈夫ですか?」






この度、連載小説を書かせていただくことになりました!

宜しくお願いします!


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