表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/29

最恐

クランガウンド視点

ザンクトガレン大陸南にあるベナンザール王国には、最強と謳われ恐れられている竜騎士がいる。


その名をクランガウンド・ラ・フロバール。

フロバール公爵家の三男であり、竜騎士団長を務めている。


ベナンザール王国の男女の身長平均は男性が190cmで女性は170cm。

クラガウンドは短い黒髪で三白眼の黒い瞳。そして、2メートルを軽く越す長身である。

身体は日頃の訓練で鍛えあげられているので余分な脂肪はついていない。肌は浅黒く野生的な雰囲気を醸し出している。

顔には竜騎士の特徴である赤い痣が右顔面に燃え上がる炎のように広がっている。


クランガウンドは公爵家の三男と好物件であるにもかかわらず35歳の独身。


昔から、竜に関する悪い噂が流れている。その為、竜騎士の象徴である痣が嫌煙される1番の要因となっている。


貴族社会で繰り広げられる女の傲慢で強欲な争いなどを幼い頃からずっと見てきたこともあり、見合い話ひとつ舞い込んで来ない今の状況を本人は喜んでいた。




*************





ーー竜騎士団長執務室。




クランがパラパラと書類に目を通していると、側近のアレスが入室してきたのでチラリと視線を向ける。


アレスは、柔らかそうな茶髪に藍色の瞳を持つ美男子で、2年前に幼馴染みと結婚している。誰からも好かれる容姿をしており、俺とは正反対だなといつもクランは思う。


「クランガウンド様、副団長のベンター様がお見えになってます。」


「通せ。」


「失礼いたします。団長、ご報告したい事がございます。」



副団長のベンターは、長めの黄金の髪に空のような青い瞳。鎧の下に見え隠れする筋肉質の鍛えられた身体は『抱かれたい男NO.1』と言われている。が、本人はいたって真面目で惚れている令嬢がいるのだそうだ。



「報告せよ」


「はい。アノス山の麓にあるサエズ村のギルドから報告が上がっており。ここ最近、魔物が村々を襲うことが少なくなり、姿もあまり見せないのだそうです。また、アノス山へ狩りに出掛けた複数の傭兵からの報告では《精霊の森》から時々、微かに歌声が聞こえてくるのだそうです。」


アノス山。ザンクトガレン大陸の中央にある山。アノス山の中心には《ウィンクルザーム》と呼ばれる《精霊の森》が広がっている。


精霊の森か、竜騎士になった時に1度行ったっきりだな……。


「魔物が襲って来ない。歌が聞こえる。……か。精霊のきまぐれか。或いは、魔女とかかもしれんな。」



「クランガウンド様、どういたしますか?」


「……では、3日後にウィンクルザームへ偵察に行くことにしよう。ベンターは4名ほど偵察隊を選んでおけ。アレス、お前も偵察隊に加われ。俺とアレスとベンターが選んだ4名の計6名で行くことにする。」


「「はっ!」」



何もなければ良いがな。





ーーその3日後、ウィンクルザームでクランガウンドは運命の出会いを果たすこととなる。





クラガウンド →クランガウンド に変更しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ