二十八話目 寝込みを襲うときは目標が寝ていることを確認しよう
引っ越しの影響で新たにNETを接続するのに時間がかかりました。
また今日から頑張っていきますので(二回目)よろしくお願いします。
Side 瞬
「・・兄さん。・・・兄さん・・!」
んあ・・・?なんか聞こえるけど・・・いっか。まだ眠たいんだ、寝かせてくれ。
「もう、そろそろギルドが込み始めるからはやく行きたいんだけど・・・?」
「・・・・すーすー。」
「ご飯もそろそろ終わりの時間なんですけど・・・。」
「・・・・グーグー。」
「・・・仕方ないよね。
前みたいに魔法強化して杖でぶん殴れば起き「お、起きた!起きたから!」・・・起きてたの?」
「いや、不穏な雰囲気を感じたから・・・。」
杖で殴るのは、ばれてしまいますね。だったら次は・・・・
「ちょ、待て。殴ってるのって、自分を起こすためじゃないのか!?」
「3割そうだよ。」
「打ち込み台!?後の7割は、打ち込み台なのか!?」
(なんか、朝起きる前に永遠の眠りについててもおかしくないな・・・やばい、寒気が。
いくら自分がVIT極振りしても、魔法で固められた杖じゃ防御効果は半減とは言わないらしいが、それこそ3割くらいしかダメージ減らせないらしいからな・・・。寝るときにINTにも極振りしておこうかな・・・あれ、この振り方だと魔法使い系じゃないか?)
兄さんが今までにないくらい真剣な表情で考え込んでいます・・・。
「で、ギルドに行く準備は出来てるの?」
「・・・まだです。」
結局、ポップと学院近くの森に来れたのは、昼前になってしまった。
その森の中で、ポップに乗って空に上がってから、兄さんが投げナイフ(素材:木)を取り出した。
「そんなもの持って何するの?」
「静もやるか?的当て。」
「的当て?一体どこに向かって投げるつもり?」
「まだ決めてない。モンスターでもいいけど、なんか戦ってる気がしないから迷ってる。」
だから学院から出る前に、武器庫に先生呼んで要らない武器をもらってたんだ・・・。
「木とか岩とかでいいんじゃない?
モンスターを下手に刺激したら、他の人たちに迷惑かもしれないし。」
「ま、そうだよな。で、さっきの質問の答えは?」
「うーん。僕もやろうかな、ポップに任せてれば策敵もしなくていいからね。」
そこからは二人で十数本のナイフ(しつこいようだが素材:木)を投げ続けた。
ナイフ(木)が無くなったらそのままポップの背中で寝転がってしまった。もちろんそのまま就寝。
「クエッ!クエクエ。」
「・・・あれ?ぼくたち寝てた?」
「・・・いくらモンスターがいないからって無防備過ぎるぜ。ポップ、あれが都市か?」
「・・・そうみたいだね。近くの森に着陸しようとしてる・・・なんかすごく優秀なペットだよね。
兄さんと違って。」
「おい、自分は妹にペット扱いされたことを扱えばいいのか、優秀じゃないってところに突っ込めばいいのかわからんぞ。」
まあ、優秀ではないことは分かってるが。
学院の小テストは壊滅的だったしな・・。ペット扱いは・・・ないよね?
「それよりも、どんな依頼を受けたいかもう決まってるんだよね?」
「もちろん!数が一番多い戦闘系だな!確か自分たちが受けられるのは・・・。」
「(簡単に話が逸らせた・・・。)・・・Gランクか一つ上のFランクだね。だけど、駆けだしで戦闘系って・・・あるのかな?」
「定番のラビット、スライムならあるかもな、数が少ないかもしれないけど・・・。」
「本当に戦うことしか考えてないんだね・・・。」
?静が言ってることが理解できない・・・?あ、いつものことか。
「そのあきらめたような表情はもう少し考えてから出そうね。」
「・・・なぜばれた。」
「兄さんだから。
・・・なんで考えてないっていったのは、スライムの特性を思い出してくれれば分かるはずだよ。」
「特性?・・・たしか、属性付きに一番なりやすくて・・・分裂が・・・?」
「そう分裂だよ。
しかもプレーンは魔素が少ないから、結構な速さで分裂してる。
Gランクでも単体なら十分倒せるモンスターだから、依頼が無くなることはないと思うよ。」
静が言ってる魔素っていうのは、モンスターの形を作っている細胞のようなものらしい。
倒したときに魔素が固まってそのまま残れば、それを素材として使える・・・らしい。
ただ、ほとんどのモンスターはその方法が分からない・・・・・・らしい。
らしいが多いのは全部静が調べてくれた情報だからで、正確性が無いからで、決して自分が覚えきれなかったわけではない。
・・・断じて。
「じゃあ、その依頼を捜すってことか?」
「報酬は少ないけど、何回かやればご飯代くらいにはなると思うよ。」
無事にポップから降りて、首都ホルンのギルドまで歩く。
途中、武具屋や、道具屋、教会などまさにありそうな建物も見つけることができた。
そして、街の中心近くにあるギルドへたどりついた。
中に入ると・・・
「うへえ。人であふれてるじゃないか・・・。まだ混む時間帯じゃないよな?」
「一応昼前だけど・・・、皆同じこと考えてて集中したのかな?」
確かに、よく見ると自分たちと同じ制服・・・戦いやすいように作られたものだが・・・を来ている人がちらほら、それにほかの学院生みたいな人もいる。
大人はレーベル先生がいったとおり、そこまで多くなさそうだ。
「兄さん、掲示板の前まで行きますよ?」
「この人ごみの中をどうやって行くんだ?」
「風魔法の応用で、空気の柔らかい壁を作ってそれで人ごみを避けます。」
静が一言、二言唱えると空気の壁が自分たちを包み込んだ。
原理は分からんが、魔法使いが対戦士戦で使うシールド系を応用して使っているんだろう。
うまく隙間を見つけてはもぐりこみ・・・それを数回繰り返すと、掲示板の前につくことができた。
「さて、お目当ての依頼は・・・・は?」
「どうしたの、兄さん・・・・え?」
G・Fランク用の掲示板についていたのは、すべて大量のスライム討伐の依頼だった。
その数推定200(枚)×5~10。通常ではありえないその多さで、人が集まっていたらしい。
そのとき、ギルドに聞き覚えのある声が響き渡った。
「ギルドにいる冒険者に次ぐ!さきほど数体の『スライムリーダー』が確認された!
その上未確認だが、『スライムロード』までいるという情報まではいってきている!
属性付、プレーンは正直掲示板には張りきれないほど・・・少なくとも、万単位でいる可能性がある!」
先ほどまでギルドがあんなに騒がしかったのが嘘のように静まった。今、皆に語りかけているのは団長のアネントさんであった。皆が団長の次の言葉を待った。
「済まんが、報酬はこの首都の安全という名誉しかないが・・・皆、力を貸してくれないか!
装備品やアイテムの消耗品はこちらで負担する!
各、『リーダー、ロード』を倒した者には報酬を私から払ってやろう!」
その言葉に動かされたか、報酬に動かされたかは分からない。
しかし、全員が装備を着け始め、今日の狩場・スライムの情報を共有し始める。
ギルドの奥から、大量のオレンジ、青のポーションが現れた。
どうやらここに居るほとんどの人が戦うことを決めたようだ。
「静、『スライムリーダー』と『ロード』の情報を教えてくれ。」
「兄さんならそういうと思ったよ・・・・・でもぼくも一緒に行くからね。
『スライムリーダー』はランクC、Lv.25~50。
普通Eランクだけど、取り巻きが大量にいるせいで味方を吸収して、パワーアップする特性のせい。
両方に言える特徴は、その弾力のせいで物理・魔法に耐性がある。
吹き飛ばしやすいから、一旦吹き飛ばしてしまうと、相当の距離を移動してしまう。
最後に『スライムロード』は・・・
・・・ランクAのモンスター。Lv.70の化け物だよ。」




