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Final story + First story  作者: サイカ
第一章 始まりの異世界
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十一話目 新しい相棒

お久しぶりですっ!疾風迅雷です。


何とか受験も終わりほっと一息ついているところです。


まだ終わってない人はあきらめずに頑張ってください!


そして待って入れくれた方々・・・とても感謝しています!


これからはしっかり更新して行きますのでよろしくお願いします!


p.s. 題名を変更するかもしれません。今の題名長いですので・・・。


 Side クライス




「早く、早く見つけないと・・・!」



いま僕は来た道を全力で戻っている。

あの二人は確かに強いけど、ドラゴン相手じゃいつまでもつかわからない・・・!



「ハァハ・・・居た!レーベル先生ぇーーー!!」


「!クライスか!?」


「先生!大変なんです!ドラゴンがっ、ドラゴンがっ・・・ゴホッ、ゴホッ・・。」


「ああわかってる。俺もさっき上空に確認した。・・・・残りの二人は?」


「僕を逃がすために足止めをしてくれて・・・。そこからは・・・わかりません・・。」



「そうか・・・。確かにあの二人は稀にみる強さがあるが、ドラゴンには特殊な障壁がある。

それ専用の装備がないと傷一つつけられないだろう・・。

クライス、そこに案内できるか!?」


「は、はいっ!」



「よし、急ぐぞ!」




僕とレーベル先生はさっきまで実践演習をしていた草原へと向かった。






Side 瞬






剣と障壁、魔法とブレスがせめぎあう中、兄と妹はドラゴンと戦いを繰り広げていた。




「兄さん!薬がもうほとんど残ってないよ!」


「詳しく教えてくれ!」


体力回復オレンジが2つ、魔法力回復あおが1つ!」



自分たちはもうほとんど戦えなかった。

こちらの剣は、ドラゴンの周りに渦巻く障壁に受け流されてしまうし、

静の放つ色とりどりの属性魔法はすべてブレスによって相殺されてしまった。


自分は障壁に吹き飛ばされて木に叩きつけられる。

静は魔法を事実上封じられて、兄の援護に回ろうと魔法を唱えようとする・・・がブレスが飛んできて魔法の詠唱をさせてくれない。

一方ドラゴンは、余裕なのかこちらを眺めているだけである。

この数分戦って気付いたのは、むこうから攻撃してこないのと、静にやけに突っかかりに行くことだ。




「兄さん・・何か変だと思わない?」


「ああ、自分もそう思ってたところだ。

なんであいつは今もだが攻撃してこない?

いくらこちらの攻撃が効かないからとはいっても、消極的すぎる。」



「それだけじゃないよ。

ドラゴンは何で僕のほうにだけよく突っかかってくるの?

倒すのなら、ブレスでいいのに・・・?」



そうだ、あいつは全く攻撃をしてこないんだ・・・。

なのに、静には突っかかる・・・?自分と静の違い?




・・・男と女?








・・・・・ヤロウ。




「静、ここからは自分一人で殺らしてくれ。」



「先に聞いておくけど、兄さんの答えは?」

「発情したドラゴンを切り刻む。」



その言葉が言い終わると同時に自分の頭上に巨大な雪玉が現れ、自分を丸呑みにした。



「・・・・・頭を一回冷やそうか、兄さん?」


「くぁwせdrftgyふじこlp!?(どっちの意味で!?)」



これだと、99%物理的に冷やしているが。



「まったく・・・ドラゴンがそんなことするわけないよ。

考える方向が違うんだよ、兄さん。」



あれ?考えが読まれていた?その過程も?



「そんなこと兄さんの顔を見れば一発でわかるよ。」



自分って顔に出るタイプなのか・・・?

まあそんなことは置いといて、もう一回考え直す。

違いじゃないなら・・・自分に無くて、静に有るものってことか?



・・・・・・属性か?いやそれは違う気がする。もっと根本的な何か・・・・



・・・・・・職?これも違・・・・・・わない!特殊職だ!

それなら、納得だ!

神様も何か素質をくれると言っていたし、学園長も4つの職の体系とは全く異なったものと言っていたはずだ!


「やっと答えが出たみたいだね、兄さん。

・・・でも、それをどうやって証明すればいいのか分からないんだ。」




「突っかかってくるのを避けなければいいんじゃ?」




人生何事も経験!・・・・・あれ?これ経験したら、人生終わるんじゃ?




「ちょっとやってみようか。」

「待て、ちょっとしたアメリカン・ジョークだ。だからその経験はしないでくれ。」



何でやってみようと思ったんだ・・・?とそこに、



「あ・・・・静。うしろ、うしろ。」


「ん?後ろに何・・が・・・・。」



静の後ろにはいつの間にいたのかドラゴンがいた。

そしてドラゴンはきゅうと鳴いて、静を真上に弾き飛ばした。



「きゃあああぁぁぁ!!!」

「し、静ぁーー!?」



ドラゴンは静を追いかけるように空に飛んで行った。




「ああくそっ!空中じゃ自分には何もできない!」


どうする・・・!POW全開で飛び上がってみるか?

でも空中で待ち伏せされてたら静を取り戻すとか言う前に自分がまずいことになるぞ!



「って今は自分のことより静のことだろ!何保身に走ってんだよ!」




それから30秒後・・・




結局なにもいい案が思いつかないまま、時間だけが過ぎていく・・・。



「くそっ!また自分は静を救えないのかよ!」






「誰を救えないって?兄さん。」




「え・・・静・・?どこにいるんだ!」


「うしろっ。」



慌てて後ろをむいた。その瞬間、静の笑みが視界に飛び込んできた。



「あれ?さっき、上空に吹き飛ばされたよね?」


「うん。でもドラゴンがぼくに近づいてきた時は怖かったな。」




「・・・・そのドラゴンはどうしたんだ。」


「ん?・・・説明するより見てもらったほうがいいよね。」



そう言い、上空に向かって杖を振る。と風が急に強くなり、森がざわめき始めた。



「静?これは一体・・・?」



「紹介するよ兄さん。ぼくの最初の相棒ペットの――――――





静の後ろに大きな影が降り立った。その場所から放射状に草木は吹き飛び、砂が舞い始めた。





ドラゴンさんです。」




そこにはついさっきまで戦っていた薄緑色のドラゴンがいた。・・・ちょっと待て。



「どうしてこうなった・・・?」


「説明は後。

それより、そろそろクライスが先生を呼んでくるだろうからそっちに向かうのが先だよ。」



「・・・ま、いいか。自分が考えてどうにかなる訳でもないし。」



と言い、一歩踏み出そうとしたとき・・。



「クルクルッ!」


「え?・・・もしかして乗せてくれるの?」



「クルッ!」


「わーい!空を飛べるなんて夢みたいだよ!」



静は嬉しそうにドラゴンの背中に乗って空に飛び立っていった。

・・・・・・あれ?自分は放置ですか?

歩いて帰れってことですか?



・・・・ぐすん。






「・・・仕方ないなぁ。ドラゴンさん、あの人乗せれる?」


「クルル?」

「『何言ってるの』って感じだね・・・。

じゃあ乗せなくていいから運んでくれない?一応ぼくの兄なんだ。」


「クル!」

「ありがとう!」



その後、瞬はドラゴンの足につかまれ空へと飛び立った。






・・・途中で体力がなくなり、静が慌てて回復したのはここで話すことではないだろう。


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